目次
緊急事態宣言とは?
宣言の内容
今回の緊急事態宣言は、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく宣言。安倍晋三首相が7日の第27回新型コロナウイルス感染症対策本部において、「全国的かつ急速な蔓(まん)延による国民生活及び国民経済に甚大な影響を及ぼすおそれがある事態が発生したと判断」したことから、宣言発令に至った。
緊急事態宣言発令対象の7都府県に対しては、密閉、密集、密接の「三つの密」を回避すべく、「生活の維持に必要な場合」を除く外出自粛要請、社会機能維持のために必要な職種を除き、オフィスでの仕事は自宅で行うよう要請する。学校は原則として施設の使用やイベント開催についても停止を要請する。なお、これらは強制ではなく、法的拘束力もないため、罰則などは設けられていない。
一方で、臨時医療施設を開くために使用する建物の強制使用や、医薬品や食品の売渡しなどに関しては強制力を有している。命令に従わず物資を隠したり、廃棄したりした場合は、6カ月以下の懲役、または30万円以下の罰金が科される。
対象地域
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県
4月16日より全国に拡大。これまでの宣言対象であった7都府県に北海道、茨城県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府の6つの道府県を加えた13都道府県について、新たに「特定警戒都道府県」と位置づけた。
実施期間
令和2年(2020年)4月7日(水)~令和2年(2020年)5月6日(水)までの1カ月間としていたが、5月31日まで延長。
5月14日に特定警戒都道府県のうち茨城、岐阜、愛知、石川、福岡の5つの県と、それ以外の34県の緊急事態宣言解除が決定。
5月21日に京都、大阪、兵庫の関西3府県が解除。
5月25日に残る北海道、東京、神奈川、埼玉、千葉の緊急事態宣言を解除。
日本サッカー界への影響は?

新型コロナウイルスの感染拡大、緊急事態宣言の発令を受けて、日本サッカー界でも公式戦延期などが相次いでいる。
Jリーグの動向
- J1再開日は7月4日、J2は6月27日に決定!対戦カードは6月15日に発表 (5/29発表)
- Jリーグ、詳細なガイドラインを基に再開へ前進!無観客試合は「当面の間」実施か (5/22発表)
- Jリーグは再開ガイドラインの作成に注力。再開日程の議論は「22日」からか (5/11発表)
- 危惧されるJリーグ再開後の新型コロナ再流行…緊急事態宣言緩和でも再開日設定はできず(5/11発表)
- 6月・7月をベースに8月までの再開を想定(4/23発表)
第100回天皇杯の開幕戦延期
- 大会方式、変更方針が決定。Jクラブ参加は2チームのみ (4/23発表)
- 5月23日、24日開催予定だった天皇杯1回戦が延期に (4/8発表)
日本代表 2次予選延期
- 中止になった代表戦4試合の払い戻し期限を延長…緊急事態宣言を受け (4/9発表)
- 6月の2次予選2試合(タジキスタン戦、キルギス戦)も中止 (4/1発表)
- 3月の2次予選2試合(ミャンマー戦、モンゴル戦)が中止 (3/11発表)
東京五輪 1年程度の延期
- 五輪新日程は2021年7月23日から8月8日に決定 (3/31発表)
- 新型コロナ危機でついに東京五輪の延期決定 (3/25発表)
U-23日本代表 強化試合中止
- 7月のキリンチャレンジカップ2020も中止 (4/1発表)
- 3月の強化試合(南アフリカ戦、コートジボワール戦)が中止 (3/6発表)
新国立など施設利用中止
- 新国立競技場、秩父宮ラグビー場などが営業中止 (4/8発表)
日本サッカー界での感染
(C)J LEAGUE日本サッカー界では、3月30日にヴィッセル神戸DF酒井高徳がJリーガーとして初感染。神戸はその他にトップチーム関係者2人が新型コロナウイルスに感染している。また、日本サッカー協会(JFA)のトップである田嶋幸三会長も3月中旬に感染していたことが明らかとなった。
- ヴィッセル神戸DF酒井高徳が退院!2度のPCR検査で陰性 (4/25 発表)
- 新型コロナウイルス感染の永石拓海、初期症状など詳細を報告(4/18 発表)
- 群馬、濃厚接触者3人がPCR検査で陰性に…陽性のDF舩津徹也は入院継続 (4/10発表)
- ヴィッセル神戸から3人目の陽性者…トップチーム関係者が感染 (4/2発表)
- C大阪GK永石拓海が新型コロナ陽性、Jリーガーで3人目 (4/1発表)
- ザスパクサツ群馬DF舩津徹也も感染…2人目のJリーガー陽性 (4/1発表)
- ヴィッセル神戸のトップチーム関係者に新型コロナ陽性反応 (4/1発表)
- ヴィッセル神戸DF酒井高徳が新型コロナ陽性…Jリーグ選手では初 (3/30発表)
- JFAの田嶋幸三会長が新型コロナに感染 (3/17発表)
相次ぐJリーグクラブの活動休止

新型コロナウイルスの感染拡大を防止すべく、多くのJリーグクラブが活動自粛を表明している。特に緊急事態宣言が発令された地区にホームタウンを置くクラブは長い期間の活動休止を発表している。
- 名古屋グランパス、トップチーム活動休止期間を当面の間延長 (4/26 発表)
- 清水エスパルス、トップチーム活動休止期間を5月6日まで延長 (4/25 発表)
- 大分トリニータ、活動再開断念を発表。大分県での新型コロナ感染拡大により(4/17発表)
- 湘南ベルマーレ、トップチーム活動休止期間を延長…再開時期は未定(4/16発表)
- サンフレッチェ広島、新型コロナウイルス拡大を受けて活動を一時休止(4/13発表)
- 浦和レッズ、チーム活動休止期間を延長…緊急事態宣言を受け (4/8発表)
- 緊急事態宣言発令地域の横浜F・マリノスも活動休止へ (4/7発表)
- 柏レイソル、トップチーム活動休止期間を延長 (4/5発表)
SNSでの反応まとめ

猛威を振るう新型コロナウイルス。選手がSNSで独自の意見を発信し続けている。
酒井高徳(ヴィッセル神戸)
- 発症時からの症状を報告「熱、倦怠感、頭痛」 (4/5 公式Twitterより)
- 陽性反応が出たことに…「情けなく思う」 (3/30 公式instagramより)
本田圭佑(ボタフォゴ/ブラジル)
- 「周りが足を引っ張ろうとしても…」新型コロナ第二波にも警戒 (5/14 公式Twitterより)
- 大阪府・吉村洋文知事と本田圭佑がSNSでやりとり。その内容は? (4/29 公式Twitterより)
- 10万円給付は「ベーシックインカムの実験になる」(4/26 公式Twitterより)
- 「この危機でも前向きに考えることはできる」(4/16 公式Twitterより)
- 「半強制自粛は給付とワンセット」(4/12 公式Twitterより)
- 「何をするべきか、考えて考えて頭が痛くなるまで考え続けろ」 (4/12 公式Twitterより)
長友佑都(ガラタサライ/トルコ)
- 新型コロナと闘う医療従事者を支援!「500万円を寄付させていただいた」(4/16 公式Twitterより)
- 長友佑都が伝える医療崩壊の恐ろしさ「知人の妻が癌で…」(4/10 公式Twitter)
- 「目に見えないからって調子乗りやがって…」 (4/8 公式Twitterより)
香川真司(レアル・サラゴサ/スペイン)
- 日本の措置はあくまでも「限定的な緊急事態宣言」 (4/7 公式LINE BLOGより)
- 東京の映像を見て「危機感が少し薄い」 (3/27 公式LINE BLOGより)
柴崎岳(デポルティボ/スペイン)
- 「何も感じていない人々が意味もなく外出をして、他人の命を奪う」 (3/29 公式noteより)
乾貴士(エイバル/スペイン)
- 「無駄な外出はやめてください!若い人達は…」 (3/30 公式Twitterより)
冨安健洋(ボローニャ/イタリア)
- マスク文化ないイタリア人の意識も「変わった」(DAZNダイアリーにて)
- 「みんなで助け合い危機を乗り越えよう」 (3/29 公式Twitterより)
吉田麻也(サンプドリア/イタリア)
- 日本へ切実メッセージ 「冗談抜きで家にいた方が良い」 (3/29 公式Instagramより)
権田修一(ポルティモネンセ/ポルトガル)
- 「親として息子を学校に行かせる決断はできない」 (4/6 公式Instagramより)
浅野拓磨(パルチザン・ベオグラード/セルビア)
- 「人ごとが当たり前。外国から見たら異常です」 (4/7 公式LINE BLOGより)
