スペイン2部のデポルティボに所属する日本代表MF柴崎岳が29日、自身のオフィシャル『note』を更新し、新型コロナウイルスに対する日本の危機感の低さに警鐘を鳴らした。
世界的な感染拡大が深刻化している新型コロナウイルス。柴崎は28日に自身のツイッター(@GakuShibasaki_)でビデオメッセージを投稿。「僕が住んでいるスペインでも連日、数千人単位で感染者が増えています。日本でも感染拡大が徐々に進んでいるというニュースを目にしました。他国で起こっていることを他人事だとは思わず、自分は安全だとは思わず、自分や自分の周りにいる家族、友人にかかるリスクを少しでも減らすために、皆さんの意識を変えてほしい」と呼びかけていた。
柴崎は29日にも「今の状況と思い」というタイトルで、新型コロナについて連日言及。「サッカーの話をしても今はあまり意味がないのではないかと思う時がある」とし、動画で伝えたことの「背景や思い」を改めて文章で伝えている。
もはや「コロナウイルスは一国の問題ではなくなっています」と語る柴崎は、「世界や僕がいるスペインの状況を見て、近い将来、今見ているこの酷い光景が日本にも訪れると想像すると背筋が凍ります」と、深刻化する現状に大きな危機感を感じているという。
そのなかでも、自国の日本での新型コロナに対する危機意識について改めて言及。「日本で、たかが数十人亡くなったと思っている人は自分の知らない誰かが亡くなったとしか思えず、危機感を持てないのも無理はないかもしれません」としながらも、「数日後、また数百人、数千人、数万人となった時にはもう既に遅い」と警鐘を鳴らし、「まだ入り口の段階だからこそ、食い止めなければ歯止めをかける事は難しい」と持論を述べた。
「僕が無事でも、僕の親を、または祖父母を、家族を感染させ、間接的に殺してしまうかもしれないと思うと恐怖でしかないです。あなたは無事でも、あなたの親を、または祖父母を、家族を感染させ、結果的に殺してしまうかもしれない」
日本では東京都を中心に複数の都道府県が、“不要不急”の外出自粛要請を発しているが、連日普段通り外出をする人々の姿が報道されている。
柴崎は「何も感じていない人々は意味もなく外出をして、自分や他人の命を奪う可能性を自ら拾いに行く」とし、「今日する事は今しなければいけない事なのか、収束してからじゃダメなのかをしっかりと判断して欲しいです。自らの手で家族を葬るかもしれない可能性を不要不急の外出以外でわざわざ拾いに行くなんて馬鹿げています。本当に気を付けて欲しいです」と厳しい意見を投じた。
さらに、柴崎はスペインの現状を次のように話す。
「死者の数、感染者の数が毎日増えています。街は警察がパトロールをし、必要な買い物に出掛ける時には人々のピリピリした雰囲気を感じます。医療関係者は疲弊して、自らが感染するリスクが最も大きい所に身を投げだし、患者を治療しています。全ての人々を介抱できず、時には誰かを選んで誰かを放棄する事も余儀なくされます」
「このような事を日本で起こす訳にはいきません」
だからこそ「本当に必要最低限の移動だけにして、出来る限り人との接触を避けて、外に出る時は最大限注意して周りに配慮して欲しいです。スペインでの光景、状況を日本で繰り返さない為に、今一度本当に危ないんだと危機感を持ってください」と日本の人々に改めて危機意識の継続を求めた。
柴崎のほかにも、海外でプレーする日本人選手から、連日日本の状況を憂慮する声があがっている。レアル・サラゴサのMF香川真司は、東京の映像を見て「危機感が少し薄い。他人事だと思わないでほしい」と警鐘を鳴らし、サンプドリアDF吉田麻也は「日本の皆さん、冗談抜きで家にいた方が良いです。感染拡大を食い止めるには一人一人の行いにかかっています」と切実なメッセージを送っている。
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