GOALGOAL
NXGN 2022:世界最高の若手ランキングTOP50。新世代の頂点に立ったのは…?
GOAL50ブルーノ・イグレシアス
レアル・マドリーのアカデミーは前途有望な若き原石がひしめいているが、その中でも今最高に輝いているのはMFブルーノ・イグレシアスだ。
ラ・ファブリカ(マドリーの下部組織)でカカを彷彿とさせるプレーを見せてきたこの18歳は、今シーズンのマドリーU-19で得点とアシスト共にすでに二桁に乗せている。
イグレシアスは2022年中のトップチームデビューを試みている。マンチェスター・シティやアーセナルはトップチームへの道が断たれることを願って彼の動向をウォッチし続けている。
GOAL49エンドリッキ
2008年にネイマールが現れて以降、パルメイラスのFWエンドリッキほどの若手がブラジルサッカーファンを魅了することはなかった。
この15歳は彼を指導した人たちから「ナチュラルパワー」と評されている。1月にユースチームをコピーニャ(主としてサンパウロのクラブが参加する20歳未満の大会)優勝に導いたエンドリッキは、すでにヴェルダオン(パルメイラスの愛称)トップチームの練習に参加している。
エンドリッキは栄冠を手にしたU-20大会で7試合に出場し、6得点をマーク。数々のクラブが注目する中、特にバルセロナ、レアル・マドリー、マンチェスター・シティが狙う存在となっている。このFWの価値は少なくとも4500万ユーロにまで高まったと言われている。
GOAL48マルセロ・フローリーズ
アーセナルU-23に入ったばかりではあるが、マルセロ・フローリーズはメキシコの紙面を大いに飾っている。
この18歳のアタッキングMFはすでにフル代表に招集されており、12月にエル・トリ(メキシコ代表の愛称)デビューを飾っている。2022年ワールドカップ(W杯)でヘラルド・マルティーノ監督のスカッドに選ばれる可能性もある。
ノースロンドンに話を戻すと、フローリーズは以前に『DAZN』に対して、「アーセナルのレジェンドになりたい」という夢を口にしている。ひとたびエミレーツ・スタジアムでブレークすれば、プレーメークの能力とアクロバティックなセレブレーションでファンの人気をさらいそうだ。
GOAL47ルーニー・バルドグジ
ルーニー・バルドグジは2021年11月に2度目の出場で記録した25ヤード(約22.9m)のゴールで、デンマーク・スーペルリーガの歴史に名を刻んだ最も若いストライカーだ。このゴールは彼が『スウェーデンのメッシ』と呼ばれる理由をよく示している。
この16歳のFWはまた、FCコペンハーゲン史上最も若い選手だ。ここ何年も欧州トップクラブが追跡を続けており、次の12カ月で獅子奮迅の活躍が予想されている。
バイエルン・ミュンヘン、ボルシア・ドルトムント、チェルシーらが特にルーニーに興味を持つクラブだ。移籍に際しては8桁ユーロ(約12億円以上)の金額を要するだろう。
GOAL46ガブリエル・スロニーナ
アメリカは優れたゴールキーパーを輩出する伝統のある国だ。そしてガブリエル・スロニーナも最高の選手の一員に加わりそうだ。
シカゴ・ファイアに所属するこの若手は、クリーンシートを達成したキーパーのメジャーリーグサッカー(MLS)最年少記録を更新している。現在の好調を買われ、グレッグ・バーホルター率いるフル代表に複数回招集されたところだ。
マンチェスター・ユナイテッド、ユヴェントス、アトレティコ・マドリーらが17歳のスロニーナに食指を伸ばしている。スロニーナは8月にプロデビューを果たしたことからヤン・オブラク、ジャンルイジ・ブッフォン、マヌエル・ノイアーらと比較されている。
GOAL45リュカ・グルナ
アラン・サン=マクシマン、ウェズレイ・フォファナ、ウィリアン・サリバは皆、サンテティエンヌのアカデミー出身だ。そしてこの流れはリュカ・グルナの登場によって継続されそうだ。
この18歳のMFのことを「新たなポール・ポグバ」と呼ぶ人もいるが、実際はこのマンチェスターのスターよりも守備に重きを置くタイプの選手だ。ちなみにポグバもグルナと同じくUSトルシーというユース世代の育成で有名なクラブで10代を過ごしている。
ピッチ上ではプレースタイルに違いがあるものの、グルナはいずれ欧州のトップに名を連ね、ポグバと同じレベルで戦うことになりそうだ。特にパリ・サンジェルマンとチェルシーが興味を持っており、リーグ・アンに出場し始めた彼の進歩を追跡している。
GOAL44ショラ・ショレティレ
マンチェスター・ユナイテッドで欧州大会に出場した最年少選手になることは、クラブがアカデミーの才能を育ててきた輝かしい歴史を考えればある種の偉業である。しかし、ショラ・ショレティレは2021年2月にクラブデビューを果たし、この記録を破ることに成功したのだ。
ワイドで最も上手くプレーできるこのFWは、14歳にしてU-19のチームに加入した。それ以来オールド・トラッフォードで戦う未来のスターだと称賛されている。
バルセロナ、パリ・サンジェルマン、バイエルン・ミュンヘンらは、ユナイテッドと初めてのプロ契約を結ぶ前に全力で18歳のショレティレを獲得しようとしている。クラブが今夏正式に監督を迎え入れる頃には、ショレティレはさらにトップチームでの出場機会を増やしているだろう。
GOAL43マテウス・フランサ
1月の報道によると、マンチェスター・シティが"大量の"資金を用意し、数カ月以内にフラメンコのMFマテウス・フランサを獲得しようとしているようだ。その理由は容易に理解できる。
17歳のフランサはユース世代で目立った活躍を見せた後、2021年シーズン終盤にかけてトップチーム入りを果たした。数年以内にはブラジル代表の急上昇株として頭角を現すのではないかと言われている。
レアル・マドリーもフランサ獲得に興味を示している。だが、2022年に新たに結ばれた5年契約で契約解除金が1億ユーロに設定されたことから、少なくともしばらくの間はどのクラブも様子見となりそうだ。
GOAL42エドゥアール・ミシュ
パリ・サンジェルマンアカデミーの関係者から「新たなマルコ・ヴェッラッティ」と呼ばれるエドゥアール・ミシュ。パス能力は彼の世代では欧州最高峰だ。
この19歳はスター選手ひしめくパルク・デ・プランスのトップチームでインパクトを残し始めているが、トップチームでの出場機会が総じて少ないことから他のクラブに移籍してしまうのではないかという心配もある。
バルセロナとマンチェスター・シティは過去にミシュと契約しようとしていた。彼がヨーロッパのスカウトから高く評価されている証拠だ。
GOAL41ブライアン・オコ
レッドブル・ザルツブルクはここ数年、世界最高峰の若手ストライカーを輩出してきたことで高い評価を受けている。だがザルツブルクはピッチの反対側でもスター候補を保有している。
ブライアン・オコがその当人だ。この18歳はトップレベルのセンターバックになれる力があるとみられている。オコはオーストリア王者に所属しながら自身の能力を磨き続けているところだ。
オコは昨年9月にトップチームデビューを果たした。スイスのフル代表に招集された数日後、膝に重症を負ったことでそのままシーズン終了となってしまったが、2022-23シーズンにザルツブルクのスターティングメンバーに割って入れるだけの才能を持ち合わせている。
GOAL40カイデ・ゴードン
ユルゲン・クロップは「飛び抜けた才能だ」というフレーズを誰に対しても使うわけではない。だからこそこの言葉は、リヴァプールのアタッカー、カイデ・ゴードンに特別なものがあるという証左なのだ。
2021年1月にダービー・カウンティから300万ポンドで加入した17歳は、すでにレッズ史上2番目の年少得点者となった。トップチームに加わってからの安定したパフォーマンスは、このFWの経験不足を補って余りある。
ゴードンのダービー時代の元監督は2021年夏に『GOAL』に対して「サッカーのことなら何でもできる」とゴードンを評していた。これから数年間で、その幅広く卓越した技術をアンフィールドで見せることになるだろう。
GOAL39バレンティン・バルコ
アルゼンチンサッカー界のワンダーキッドのイメージを思い浮かべようとしても、普通は赤毛の左サイドバックを思い浮かべることはないだろう。だがバレンティン・バルコはそのイメージを覆そうとしている。
ボカ・ジュニアーズでは、この17歳より早くプロデビューを果たした選手は3人しかいない。そんなスピードデビューを果たしたバルコは、カルロス・テベスやフアン・ロマン・リケルメを見出したスカウトによって発掘された逸材だ。
マンチェスター・シティがバルコの成長をチェックしていると言われている。ソリッドな守備力に並んで、ウィンガーに配置されるとアタッキングサードでの脅威にもなれる存在だ。
GOAL38ワヒド・ファギル
「新たなズラタン・イブラヒモビッチ」とは、過去様々な選手が名付けられては、その期待に応えようと苦しんだニックネームだ。だがワヒド・ファギルはその流れに抗おうとしている。
この18歳のストライカーは、長らくこのスウェーデンを代表する選手と比較されてきた。ヴェイレで経験を積みながら、身体能力とフィニッシュ能力でその理由の一端を示してきた。
2021年夏に400万ユーロでシュトゥットガルトに移籍したファギルはブンデスリーガでの生活に慣れていきながらも、すでにデンマークU-21チームのレギュラーに君臨している。
GOAL37カーニー・チュクエメカ
2020年3月のカーニー・チュクエメカ獲得に際して、アストン・ヴィラのCEOクリスティアン・パースローは、クラブが「イングランド最高の16歳」を獲得したと宣言した。
このMFはこの期待に対してよく応えており、すでにプレミアリーグで多くの見せ場を作っている。
マンチェスター・ユナイテッド、バイエルン・ミュンヘン、リヴァプールらが、ポール・ポグバやデレ・アリに例えられるこの18歳の獲得を考えていた。パースローは、20年前に最高のMFの一人であったスティーヴン・ジェラードの下で研鑽を積んでいる。
GOAL36ロコ・シミッチ
レッドブル・ザルツブルクの攻撃陣タレント量産体制は止まる気配も見せない。ロコ・シミッチはオーストリア王者で最近頭角を現したストライカーの一人だ。
クロアチアのレジェンド、ダリオ・シミッチの息子であるこの18歳は、2021年夏に400万ユーロでザルツブルクに加入した。昨シーズンはロコモティヴァ・ザグレブ史上最年少得点を決めている。
アーリング・ハーランドやドゥシャン・ヴラホヴィッチに例えられるシミッチは、ザルツブルクのトップチームに加入すると、新たに4年契約を締結した。レアル・マドリー、アーセナル、トッテナムらが動向を追っているとの噂だ。
GOAL35アレハンドロ・バルデ
リオネル・メッシ後の時代においてバルセロナの再興は長きにわたるだろう。だが、左サイドバックのアレハンドロ・バルデのような才能がラ・マシアから続出すれば、この過程は加速していく。
この18歳はすでにブラウ・グラーナ(バルセロナの愛称)でトップチームデビューを飾っており、カタルーニャの多くの人から、ジョルディ・アルバの後継者として長く君臨すると考えられている。
バルデがそのレベルに到達するためには、短いキャリアの中で苛まれてきた怪我を治さなくてはならない。だがそれが叶えば、彼はカンプ・ノウの成功に必要なすべてを持ち合わせることになるだろう。
GOAL34アダム・カラベク
チェコのサッカーは復活の道を歩んでいる。アダム・カラベクはそんなチェコのフル代表にひしめく才能ある若手の中の一人だ。
手足の長いこの18歳は、ほぼ2年間スパルタ・プラハで過ごしており、クラブ史上3番目の年少得点記録を樹立している。
トマーシュ・ロシツキー以来の国内最高MF候補として知られているカラベク。すでに多くのセリエAやリーグ・アンのクラブが狙っている。
GOAL33イサク・バーグマン・ヨハンネソン
2020年、スウェーデンのクラブIFKノルシェーピンは、ヨーロッパの名門クラブからやってきたスカウトたちのオファーを断らざるを得なかった。それほどこのMFイサク・バーグマン・ヨハンネソンに対する興味のレベルは高かったのだ。
レアル・マドリー、リヴァプール、ユヴェントスらが興味を示していたにも関わらず、2021年夏、この18歳の争奪戦に勝ったのはFCコペンハーゲンだったのだ。プレミアリーグやラ・リーガで活躍した元選手ヨエイ・グジョンソンの息子を450万ユーロで獲得したのだった。
すでにアイスランドのフル代表として活躍するヨハンネソンはデンマーク首都に移籍して以来、そのパスセンスとインテリジェンスで強い印象を残し続けてきた。欧州の「ビッグ5」が彼を引き抜く日もそう遠くないだろう。
GOAL32リーヴァイ・コルウィル
チェルシー・アカデミーで頭角を表し、「新たなジョン・テリー」と呼ばれるリーヴァイ・コルウィルは、トップチーム1年目のシーズンでその二つ名にかかる期待にこたえてみせた。
この19歳はローン先のハダースフィールド・タウンで見事なパフォーマンスを何度もみせ、チャンピオンシップ(イングランド2部)最高のセンターバックの一人と評価されている。ボールさばきに秀でており、モダンなDFとして理想の能力を有している。
このイングランドユース代表にかかる期待は、2022-23シーズンの前にはスタンフォード・ブリッジに戻り、トーマス・トゥヘル率いるトップチームの一員になることだ。
GOAL31ナジ・ユニュヴァル
ナジ・ユニュヴァルは15歳にしてアヤックスU-19を国内タイトル獲得に導いて以来、トップチームへの道を歩み続けている。
この18歳は2020年1月、アヤックスデビュー戦で得点を記録した最年少の選手となった。トップチームでのチャンスはそれ以降なかなかやってこないが、アムステルダムでの評価は高い。
ユニュヴァルはもともとバルセロナやマンチェスター・ユナイテッドが狙っていたが、今シーズンはオランダ2部に所属するヨング・アヤックス(アヤックスのリザーブチーム)で活躍中だ。エリック・テン・ハーグからの注目を得ることを狙っている。
GOAL30カイキー
アタッキングフットボールこそが至高の「ジョゴ・ボニート」の国において、カイキーが素晴らしいパフォーマンスを見せたことで、このセンターバックこそがブラジルで最もエキサイティングな成長株だと称賛されている。
この18歳はサントス守備陣で12カ月間に渡って定位置を確保し続けており、セレソンのスター、マルキーニョスと比較する人もいるほどだ。
トップチームでブレークして以来、バルセロナ、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、アーセナル、ユヴェントスらがカイキーの獲得を狙っている。その結果、契約解除金はなんと7000万ユーロにまで跳ね上がった。
GOAL29アンドレアス・シェルデルップ
アーリング・ハーランドやマルティン・ウーデゴールがすでにヨーロッパサッカー界でスターとしての地位を確立する中、ノルウェーのファンはアンドレアス・シェルデルップがその後を追うことを期待している。
この17歳のプレーメーカーはFCノアシェランのトップチームの中心メンバーとして頭角を現した。以前にはリヴァプール、バイエルン・ミュンヘン、ユヴェントスなどのトライアルを経験したこともある。
エデン・アザールやジャック・グリーリッシュと比較されるシェルデルップだが、本人はアンドレス・イニエスタを手本にしたいと考えているようだ。今のところはデンマークトップリーグで研鑽を積んでいく。
GOAL28チャーリー・パティーノ
「ヘイル・エンド(アーセナルのアカデミー施設)のドアをくぐった最高の選手」と評されるチャーリー・パティーノは、アーセナルで自身を確立しようとしている。
この18歳のMFは12月にトップチームデビューを果たし、得点を記録。すでにガナーズのファンに才能の片鱗を見せている。
バルセロナは以前、パティーノとの契約に興味を示していた。今後12〜18カ月ほどで、ミケル・アルテタのスカッドで重要メンバーになると期待される。
GOAL27シャビ・シモンズ
バルセロナのラ・マシア時代にはインターネットを通じてセンセーションを巻き起こしたこともあるシャビ・シモンズ。彼には間違いなく能力があるが、「トップレベルのキャリアにつながるだろうか」と常に疑問を投げかけられてきた。
2019年にフランスに活躍の場を移し、パリ・サンジェルマンでの生活を初めてから遅めのスタートとはなったが、今シーズンこの18歳のFWはついに開花した。UEFAユースリーグで輝きを放ち、マウリシオ・ポチェッティーノの目に留まった。
定位置争いは厳しいものの、オランダユース代表のシモンズは2022年になってからレギュラー出場を果たした。だが、契約があと少しで切れることから今夏にパルク・デ・プランスを離れてしまう可能性もある。
GOAL26マロ・グスト
リヨンはヨーロッパの中でも最高峰のアカデミーを有するクラブだ。マロ・グストがトップチームに定着していく様子も、またアカデミーの優秀さを示している。
この18歳の右サイドバックは、リーグ・アンのリーグ戦に出場した選手としてクラブ史上最年少の選手となり、2012年にサミュエル・ユムティティが開幕戦で達成した記録を更新した。そして、それ以来ピーター・ボス率いるトップチームに定着している。
少年時代にはプレーメーカータイプのMFとしてプレーしていたことがあることから、前への推進力が特に強い。グストは今や、このポジションで世界最高峰の若手と評価されている。
GOAL25カイキ
マンチェスター・シティは南米フットボール界から10代の才能ある若手を見つけてくる傾向がある。カイキはガブリエウ・ジェズス以来のエキサイティングなブラジル人と考えられている。
この18歳のFWはフルミネンセのトップチームで頭角を表したことで2021年夏にシティに加わった。ついたニックネームは「左利きのネイマール」だ。
シティは条件を満たせば2150万ポンドを支払うことになっている。なお、この期待の若手はすでにFAカップにおいてペップ・グアルディオラの下でデビューを果たしている。
GOAL24ケイデン・クラーク
ケイデン・クラークはデビューから8試合で3ゴールを決め、MLSのシーンに突如躍り出た。そして現在、この攻撃的MFはヨーロッパでの活躍を熱望している。
アリゾナにあるバルセロナのアカデミーで少年時代を過ごしたこの18歳は、ニューヨーク・レッドブルズで活躍を続け、2021年末にアメリカ代表に招集された。
好調を維持したことでクラークはRBライプツィヒへの移籍を実現させたが、レッドブルズにローンバックされ、少なくとも2022シーズン終了まではMLSで過ごすことになっている。
GOAL23リアム・デラップ
マンチェスター・シティに本当の9番的選手がいないことは十分論じられてきたが、リアム・デラップなら、その解決策を見出すことができるかもしれない。
プレミアリーグで活躍した元MFのロリー・デラップを父に持つ19歳は、2020-21シーズンの1年間をプレミアリーグ2で過ごし、様々な得点記録を塗り替えた。シティのU-23チームで20試合出場で24度もネットを揺らしたのだ。
デラップはトップチームデビュー戦でも得点を決めている。今シーズンは怪我の影響で成長が妨げられることもあったが、エティハド・スタジアムの次世代を担う最有力候補とみられている。
GOAL22ハンニバル・メイブリ
マンチェスター・ユナイテッドが向こう数カ月で中盤を再構築する準備をしている中、ハンニバル・メイブリはオールド・トラッフォードの戦力となるための本物のチャンスを手にしている。
この19歳は2019年夏に450万ポンドでモナコから加入。多くの欧州トップクラブから熱視線を浴びている。ユナイテッドユースの各ステージで注目され、今やトップチームの一員となっている。
パスやドリブルに強みのあるハンニバルは、ここ12カ月でチュニジア代表でも中心メンバーに。2021年に開催されたアラブカップでも決勝進出の原動力になっている。
GOAL21フェリックス・アフェナ=ギャン
2021年10月、ローマのフェリックス・アフェナ=ギャンはイタリアのサッカーファンの知るところとなった。ジェノア戦で強烈な2ゴールを挙げ、ジョゼ・モウリーニョ監督から800ユーロのジョギングシューズを買ってもらったのだ。
この19歳のFWは、2021年1月にジャッロロッシ(ローマの愛称)に加入。ガーナ出身の彼を知るものはあまり多くはなかった。だが俊足と豊富な技術を有するアフェナ=ギャンは対峙するDFに悪夢をもたらしている。
天性の才能を持つアフェナ=ギャンは順調にセリエAの選手として順応し、変化していっている。これはヨーロッパのトップレベルで名を馳せる兆しだろう。
GOAL20ロメオ・ラビア
ペップ・グアルディオラが最初にロメオ・ラビアに注目したのは、当時14歳の彼がベルギーのドンヘンで行われたケヴィン・デ・ブライネ主催の大会に参加したときであった。この守備的MFはこの時点ですでにマンチェスター・シティのトップチームに加わる運命にあったのだ。
この18歳はアンデルレヒトを経て2020年夏、結果的にシティに加入した。シティは様々なプレミアリーグのクラブを打ち負かして契約にこぎつけたのだった。
ラビアはそれからブレイクし、トップチームに加入。9月の試合でデビューを果たした。エティハド・スタジアムからフェルナンジーニョが離脱した際に、ロドリのバックアップ要員になったようだ。
GOAL19カツペル・コズラウスキー
チャンピオンズリーグ(CL)決勝に出場した最年少選手となったカツペル・コズラウスキーは、向こう数年でポーランドサッカー界の先頭を存在になると目されている。コズラウスキーは、この12カ月ですでに同国代表のレギュラーに定着しているのだ。
この18歳のMFはパスとドリブルの能力に秀でている。2020年1月に自動車事故で背中を固定することになり、6カ月もの間戦線離脱を余儀なくされたものの、見事に復帰を果たした。
ポーランド代表史上3番目の年少デビュー記録を持つコズラウスキーを、ブライトンは1月にポゴニ・シュチェチンから800万ユーロで獲得。その後、ベルギー優勝に挑戦するユニオン・サン=ジロワーズにローンで移籍した。
GOAL18イリアス・アコマック
「ラ・マシアにはすでに新たなメッシがいる」と2019年に言ったのは元バルセロナのストライカー、パトリック・クライファートだ。大多数が応えることのできない大きな期待がイリアス・アコマックに込められている。
だがこの17歳はカタルーニャで大活躍を続けてきた。そして11月にチャビにとってバルサでの監督初戦でトップチームデビューを果たしたのだ。
俊敏で優れた1対1の能力を持ち、ワイドで仕事をこなすFWのイリアスは、レアル・マドリーの誘いを断り、2017年にバルセロナに加入。この決断はブラウ・グラーナにとってよい結果となりそうだ。
GOAL17イライクス・モリバ
バルセロナで昇格を果たし、「新たなポール・ポグバ」と呼ばれたイライクス・モリバは、ヨーロッパでスーパースターになれる可能性を秘めていると長らく高い評価を受けていた。
それほどの評価を受けた選手だ。この19歳は2020-21シーズン後半にバルサのトップチームに昇格すると、ずっと目立つ存在であり続けた。しかし、カンプ・ノウの契約問題に端を発し、8月にRBライプツィヒに1600万ユーロで売却されてしまった。
イライクスはブンデスリーガでなかなかチャンスに恵まれなかったが、アフリカ・ネイションズカップにギニア代表として出場し、素晴らしい活躍を見せたことで、1月にローンでバレンシアに加入。スペインに戻ることになっている。
GOAL16モハメド=アリ・チョー
アンジェはフランスサッカー界で最も脚光を浴びるクラブではないかもしれないが、モハメド=アリ・チョーはリーグ・アンで最も熱い若手有望株の一人だ。
この18歳はパリ・サンジェルマンとエヴァートンのアカデミーで時を過ごし、2020年初頭にアンジェに加入した。ダイレクトランや最前線ならどこでもこなせる万能性でたくさんの信者を集めている。
ボルシア・ドルトムントが1月に2000万ユーロを支払う用意があると報じられた。チョーはイングランドユース代表を経て、フランスU-21代表でもキャップ数を重ねている。
GOAL15ルカ・ネッツ
ブンデスリーガのクラブは他のリーグより若手に多くのチャンスを与えるが、10代の左サイドバックがレギュラーを張ることはそうあることではない。だからこそルカ・ネッツが頭角を現したことは彼の持つ能力の高さを示しているのだ。
ヘルタ・ベルリンのアカデミーが生んだ18歳は、2021年2月に首都のクラブで活躍を見せ、クラブ史上2番目の年少得点記録を樹立したのだ。
だが、ヘルタがネッツを手中に収めておくことはできなかった。バイエルン・ミュンヘンが興味を示す中、契約に成功したのはボルシア・メンヒェングラードバッハ。400万ユーロを支払って加えたこのティーンエージャーは、アドルフ・ヒュッターのチームの重要メンバーになっている。
GOAL14マルコス・レオナルド
ネイマール、カビゴル、ロドリゴらは全員サントスのアカデミーを経てブラジル代表のスターになったが、ユースの段階でこの3人よりも得点を量産したのがマルコス・レオナルドだ。
この18歳はペイシェ(サントスの愛称)のユースで100を有に超える得点を記録し、その後2020年8月にトップチームデビューを果たした。カイオ・ジョルジをユヴェントスに売却したサントスの新たなセンターFWとしてスターティングメンバーに入ろうとしているところだ。
天性のフィニッシュセンスを持つレオナルドは2022年シーズンで素晴らしいスタートを切っており、このままカイオの後を追ってすぐヨーロッパに行ってしまうかもしれない。1億ユーロもの契約解除金が設定されており、ヴィラベルミロに拠点を置くクラブに大金をもたらすことは確実だ。
GOAL13ユスフ・デミル
1シーズンを予定していた期限付き移籍が1月に打ち切りとなったことを受けて、ユスフ・デミルのバルセロナでの時間は失敗と決めつけられてしまうかもしれない。だがこのウィンガーがカンプ・ノウで見せた姿は、彼が頂点を極めると信じている人が正しいことを証明するに足りるものであった。
この18歳は母国で「オーストリアのメッシ」と呼ばれているが、デミルとの契約に使うはずであった1000万ユーロを他の選手の獲得に使ったほうがよいとバルサに判断され、放出されてしまった。そしてラピド・ウィーンに戻ってきたのだ。
だが欧州トップレベルのサッカーを経験できたことは、長い目で見ればデミルの糧になるはずだ。ドイツやイングランドでタイトル獲得を狙うクラブがこの夏このオーストリア代表の獲得に興味を示しているとも噂されている。
GOAL12マティアス・スーレ
アルゼンチンから出現した10代のスター候補で、リオネル・メッシと比較されない選手は珍しい。マティアス・スーレは線が細く、ワイドからカットインしてゴールを脅かす。アンヘル・ディ・マリアの若い頃を彷彿とさせる選手なのだ。
この18歳は少年時代に所属したベレス・サルスフィエルドを離れ、2020年1月にユヴェントスに加入した。ここ1年でビアンコネリ(ユヴェントスの愛称)のユース世代でスターとなり、ついに11月トップチームデビューを果たした。
その数週間後、スーレはアルゼンチンのフル代表に初めて招集された。アルビセレステ(アルゼンチン代表の愛称)でのキャップ獲得はまだもう少し先になりそうだが、コパ・アメリカ王者の未来のスターになると本気で信じることができる逸材だ。
GOAL11空席
『GOAL』グローバル選考委員会はロシアのウクライナ侵攻の以前に『NXGN』を選出した際、アルセン・ザハリャンを11位に選択。『NXGN』は、才能ある若手サッカー選手を称えるために存在しており、ザハリャンは間違いなくその一人です。そして、彼の将来が素晴らしいものになることを願っています。ただし、「FIFA」と「UEFA」によるクラブと代表の大会の出場禁止を『GOAL』は支持しており、ザハリャンの所属チームへの支持や検証を避けるべきだと考え、11位を空席といたしました。
GOAL10リカルド・ペピ
アメリカ合衆国の現世代を担う選手たちは、間違いなく代表チームを数年以内に新たな高みに導くポテンシャルがある。リカルド・ペピはその流れにおいて重要な選手となりそうだ。
この19歳は2021年に記憶に残る選手になった。MLSでハットトリックを決めた最年少選手となり、FCダラスでトップチームに所属して初めてのシーズンを13得点という成績で終えたのだ。
代表チームでも夢のようなスタートを切っている。アメリカ代表チームでデビューを飾ってから2試合で2ゴール3アシストを記録したのだ。
この好調ぶりから、ペピは2022年W杯でグレッグ・バーホルター監督の率いるチームを引っ張っていくことが期待されている。また、昨シーズンの活躍から1月にアウクスブルクへの移籍が実現した。
アウクスブルクはクラブ史上最高額となる1750万ユーロをこのストライカーに費やし、ドイツに連れてきた。この金額は、バンクーバー・ホワイトキャップスからバイエルン・ミュンヘンに移籍したアルフォンソ・デイヴィスに次ぐMSL史上2番目の移籍金額でもある。
サイズや得点力でアーリング・ハーランドに喩えられるこのティーンエージャーに、吉兆が訪れている。今こそヨーロッパで自身の掛け値に見合う能力があることを示すチャンスだ。
GOAL9ベンヤミン・シェシュコ
「チームメイトは僕がハーランドによく似てるって言うんだ。特にスピードがね。ほとんどの人は僕の方が上手いって言ってくれるよ!」
ベンヤミン・シェシュコにとって、この言葉はレッドブル・ザルツブルクのロッカールームで生きるために必要な軽口だろうが、今のところこの「ミニ・ハーランド」は地球最高クラスの10代のストライカーだとみなされる所以を示している。
この18歳はザルツブルクのトップチームデビューシーズンにして、すでに得点への関与回数を二桁に乗せている。スロベニア代表でも得点を決めており、フル代表の史上最年少プレーヤーとなった。
シェシュコはこの身長とパワーにしてスピードを兼ね備えており、トップスピードは36.1km/hに達する。これはキリアン・エンバペに匹敵する速度だ。
シェシュコが他のセンターFWに比べて抜きん出ているのは、ただフィニッシュするだけでなく、中盤に降りてきて攻撃の組み立てを手伝える点だ。
この多彩な才能を求めて、バイエルン・ミュンヘン、リヴァプール、トッテナムといったビッグクラブがシェシュコの成長を追いかけている。一方、マンチェスター・シティ、ユヴェントス、ボルシア・ドルトムントはすでに獲得の意思を示している。
GOAL8ユスファ・ムココ
ブンデスリーガ史上最年少選手であり、最年少得点者でもあるユスファ・ムココは、5年前に紙面を賑わわせて以来、世界のスーパースターになる能力があると言われてきた。
12歳にしてボルシア・ドルトムントU-15に所属し、しかも1試合あたり2得点とゴールを量産していた。若くして稀有な才能をすでに見せていたのだ。
この17歳はユースチームでこの世のものと思えないレベルの得点記録を打ち立ててきた。16歳の誕生日にプロデビューを飾るまで、たった3シーズン半の期間でなんと140得点以上を記録したのだ。
ムココはトップチーム1年目のシーズンを3得点で終えた。だが、チームにハーランドがいることや怪我が災いしたことから、2021-22シーズンに世界を驚かせる機会は限られていた。
とはいえ、ムココは国際大会でインパクトを残している。ドイツU-21代表で初出場からの2試合で3得点を記録。いつかフル代表を主要大会で導く存在になるだろう。
だが今は、ドルトムントで立ち位置を確立することが先決だ。ハーランドが夏にクラブを去ることが確実視されているため、なおさらだ。
GOAL7デヴェイヌ・レンチ
トップチームで活躍する選手を育てるアヤックスの伝統は衰える兆しすら見せない。デヴェイヌ・レンチは最近クラブが輩出した選手であり、すでにアヤックスのトップチームとオランダのフル代表の両方に加わっている。
この19歳はアカデミーに所属する間、様々なポジションでプレー経験を積んでいる。サイドバック、センターバック、守備的MFもこなしている。
レンチはエリック・テン・ハーグ率いるチームでは右サイドバックに定着したが、最終的にはバックラインの心臓部に移ることになると予想されている。
ポゼッション時に見せる素晴らしいプレーから「本物のアヤックスDF」と言われるレンチ。13歳になるまでプロクラブからのスカウトを受けなかったということを考えると、そこからの台頭は比較的速いものだった。
だが、PSVアイントホーフェンがトライアルの末にレンチと契約しようとすると、そこをアヤックスが引き抜いた。2020年には同クラブ最高のアカデミー選手に選ばれ、「アブドゥルハーク・ヌーリ・トロフィー」を獲得した。
バルセロナとユヴェントスがレンチの獲得に動いており、いずれはアヤックスの生え抜き選手たちと共にヨーロッパのエリートクラブと契約することになるだろう。
GOAL6ラヤン・チェルキ
ラヤン・チェルキはリヨンアカデミーが生んだ最高の才能と言われている。カリム・ベンゼマが学んだクラブであることを考えると、これは凄まじいことだ。
だが、この18歳のプレーメーカーがボールを持つと類まれな才能を見せることには間違いない。レアル・マドリーら多くのクラブがここ数年の彼の動向を注視している。
チェルキのプレー選択や守備面にはまだ課題が残る。こうした点が今シーズン、ピーター・ボス率いるチームでベンチに残されることが多い理由なのだろう。
だが、ひとたびプレーすると、彼は大きなインパクトを残すことができる。ヨーロッパリーグ(EL)では4度の得点関与を記録しており、フランスU-21代表ではデビューから3試合で4得点を決めている。
2020年チャンピオンズリーグ準決勝のバイエルン・ミュンヘン戦に出場し、CL決勝トーナメントに出場した最年少選手となったことで、チェルキはベンゼマの業績に近づくことができると信じることができる。
そのためにはリヨンという居心地の良い環境から離れなくてはいけないかもしれない、となおさら感じさせる。だがそうなろうがなるまいが、自分の才能を上手く活かすことができるチェルキは、この美しいスポーツを愛する全ての人を喜ばせる存在になるだろう。
GOAL5ハーヴェイ・エリオット
2021-22シーズン開始時、ハーヴェイ・エリオットはリヴァプールのトップチームで出場機会を増やしていくだろうが、主にベンチから出場機会をうかがう形になるだろうと予想されていた。
だがかなり早い段階から、ユルゲン・クロップがこの18歳に対して違った見方をしていたことが明らかになった。クロップはエリオットをシーズン開幕から4試合のうち3試合でスターティングメンバーとして起用したのだ。
9月に踵の骨折を負って約5カ月を棒に振らなければ、この数カ月でほぼ確実にスターティングメンバーに定着していただろう。だがエリオットは再びスタメンに復帰し、2月初旬にリヴァプールでの初ゴールを決めている。
プレミアリーグ史上最年少の選手であったエリオットは、2019年夏にフラムからリヴァプールに加入したが、2020-21シーズンはブラックバーンにローンで移籍。するとすぐ、その才能が開花したのだった。
チャンピオンシップ(イングランド2部)でワイドの位置でプレーし、19度の得点への関与を記録した。なおマージーサイドに戻ってからはクロップによって中盤にコンバートされている。
このポジションはエリオットも好きなようだ。最近の出来から、批評家は2022年W杯に先立って彼をイングランド代表に招集してほしい選手に推している。
GOAL4ジャマル・ムシアラ
2019年夏にジャマル・ムシアラがチェルシーを離れてバイエルン・ミュンヘンに加わったときは、イングランドユース代表ではあったもののあまり有名ではなく、フィジカルが弱いことからトップチームで才能が開くまでには数年かかるのではないかと思われた。
だが、ここ2シーズン半を経てこの19歳はブンデスリーガ王者の中心選手にまで成長し、たくさんの記録を破ってきた。また、ドイツのフル代表でもレギュラーとなっている。
2019-20シーズンにバイエルン史上最年少デビューを果たした選手となったムシアラは、自信に溢れたプレーと素早いフットワーク、賢明なプレー選択で輝きを放った。アリアンツ・アレーナにおいてトーマス・ミュラーの後継者になれる存在と目されている。
とはいっても、ユリアン・ナーゲルスマン監督はムシアラを中盤の深い位置で起用するかもしれない。これは彼の緻密なボールコントロールとパス能力が、バイエルンの新たなボランチとしての役割を見出すのに最適の組み合わせだと考えているからだろう。
サウサンプトンのアカデミー出身で、8歳の時にチェルシーに在籍していたムシアラ。ポジションに関わらず、ブンデスリーガとCLで存在感を高めていく。
GOAL3ガビ
10月、ルイス・エンリケがUEFAネイションズリーグのためにスペイン代表に選出した時、「Gavi」をGoogleで検索すると最初に出てくるのは「GAVIアライアンス」(子供のためのワクチン予防接種プログラムを広める民間セクター)であった。サッカーに関する内容はページの真ん中より下にいかないと見当たらなかった。
これは当時の状況を反映したもので、バルセロナのMFガビがカタルーニャやスカウト界隈以外でほとんど話題になっていなかったことを表している。
だが、この17歳はラ・ロハ(スペイン代表の愛称)に選ばれただけではなく、行われた2戦ともに先発出場を果たしたのだ(しかもこれが彼のプロキャリア8戦目、9戦目であった)。この2試合には決勝戦も含まれており、ラ・マシアの至宝の一人が突如として現れ、活躍したことを見事に示している。
ガビの才能はここ数年カンプ・ノウ周辺でひそやかに話題になっていたが、よほどの前向き思考を持つ人であっても、彼がこれほど早くトップチームの主要メンバーになるとは思わなかっただろう。
至高のファーストタッチとインテリジェンス、そして抜きん出た自信こそがガビの最大の強みだ。もちろんパスやシュートの能力も同年代の選手を凌駕している。
ガビとチームメイトのペドリの二人は、バルセロナでもスペイン代表でも「新たなチャビとイニエスタ」と呼ばれており、二人がチームにいる期間を考えれば、この関係性が結実しないわけがない。
GOAL2フロリアン・ヴィルツ
レヴァークーゼンがカイ・ハヴェルツをチェルシーに売却したとき、受け取った8500万ユーロを代役探しに投資できるようになった。
だが、このブンデスリーガのクラブは自前のユースチームに目を向け、フロリアン・ヴィルツをトップチームの編成に加えたのだった。前任よりもはるかによい能力を持っていると証明するかもしれない選手を発掘することで、大幅に出費を削減することに成功したのだ。
2020年1月、レヴァークーゼンはリヴァプールに争奪戦で勝ち、ヴィルツを獲得。そして4カ月後にデビューを果たすと、シーズン最終盤にブンデスリーガ史上最年少得点者となった。
この18歳の攻撃的MFはその後、2020-21シーズンで初めてトップチームでのフルシーズンを経験し、全コンペティションで16の得点関与を記録した。
さらに今シーズンはすでにこの自己記録を更新しており、欧州で最も効果的な攻撃的プレーヤーの一人であることを示した。この年齢にしては異常なほどの得点・アシスト率を誇っている。
すでにドイツのフル代表でもあるヴィルツに、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリー、バイエルン・ミュンヘンが興味を示している。向こう数年以内にハヴェルツよりも高額で移籍することだろう。
GOAL1ジュード・ベリンガム
最近の英国サッカー界は、質の高いウィンガーや10番を生み出すことにかけては絶好調だが、スリーライオンズ(イングランド代表の愛称)はガレス・サウスゲート監督(とその後任)が向こう15年間で中心選手に据えながらチームを組み立てられる、ボックス・トゥ・ボックスのMFを探し求めている。
そこでジュード・ベリンガムの出番だ。
この18歳は2020年夏にボルシア・ドルトムントに加入して以来、地球上最高の若手MFとして台頭した。ベリンガムはヨーロッパ最高レベルのコンペティションでも試合のリズムを作ることができるのだ。
ベリンガムがバーミンガム・シティを去った後、クラブ最年少プレーヤーのために22番を欠番にすることをクラブが決めた時、ライバルクラブのファンは笑ったものだった。だが、今頃このサポーター達はその騒ぎが起こった理由に気がついているだろう。
どんな選手でも無力化できるコントロールや、タイトル獲得経験者としての自信など、ベリンガムは現代サッカー監督が欲しがる能力をすべて持ち合わせている。特に今シーズン、得点とアシスト数が急上昇していることも特筆に値する。
マンチェスター・ユナイテッドはすでに彼を獲得しようとして失敗しているが、まだ諦めてはいないようだ。ベリンガムがヨーロッパ最高のフィニッシャー養成クラブから恩恵を得て、いずれジグナル・イドゥナ・パルクを離れる日がくれば、リヴァプールやチェルシーも争奪戦に参加することだろう。
次の行き先がどこになろうと、ベリンガムの名前は何年も欧州の頂点に、そして世界の頂点に君臨するだろう。
NXGN 2022男子の栄えある第1位は、ジュード・ベリンガムだ。
広告