Jリーグは23日、第6回臨時合同委員会を開催し、その後のウェブ会見で村井満チェアマンがリーグ戦再開スケジュールに関する見通しを明かした。
新型コロナウイルスの影響で、J1、J2は2月に開幕節を迎えたあと中断。4月25日にJ3、5月2日にJ2、5月9日にJ1と段階的な再開予定が立てられていたが、リーグは4月3日、いったんこれを「白紙」とし、1カ月以上後ろ倒しすると発表していた。
政府は今月4日に、5月6日までの緊急事態宣言を発出しているが、この日午前中に行われたJリーグとNPB(日本野球機構)による第6回新型コロナウイルス対策連絡会議では、専門家チームから「緊急事態宣言がある中で再開は難しい。また緊急事態宣言が明けた翌日(7日)から解除されるということではない」といった指摘を受けていた。
再開日程に関して村井チェアマンは「日程プロジェクトがクラブの現場と話し合いながら進めていくことが前提条件。早計な話はできない」としつつ、「当初J1は5月9日に再開する予定だった。そこから1カ月以上離して再開するとすれば、6月13日が最短になる。しかし、場合によっては7月にズレることも織り込まなくてはいけない」とする。
最短6月再開への判断は、5月23日がメドとなる。「例えばイングランド・プレミアリーグは3週間の練習期間を提供すると約束した。とすれば、このあたりに再開するかしないかを最低限伝えなくてはいけない」。選手会からも意見を募り、練習期間をこれより長く取る必要があれば、「もっと早い判断」が必要だとする。
同時に、村井チェアマンは「8月再開」でもある程度のメドが立っていると話した。「6月、7月再開をベースにして動かしている。8月再開になると、ルヴァンカップの大会方式が大幅に変わる可能性があるが、リーグ戦は可能。どこまで後ろ倒しできるか複合的な要素となるが、いくつかのパターンのシミュレーションを行っている」という。
また、「無観客試合」の可能性についても言及した。従来は、「50%の観客削減中心に考えており無観客試合を想定していなかったが、緊急事態宣言がこの期間で終わらない可能性も出てきた」ため具体的なシミュレーションを進めていくという。
コロナウイルス禍が収束する気配は見えないが、政府の動向を注視しつつ、様々な可能性を模索しながら調整を行っていく。
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