危惧されるJリーグ再開後の新型コロナ再流行…緊急事態宣言緩和でも再開日設定はできず

【国内サッカーニュース】第7回新型コロナウイルス対策連絡会議が行われ、終了後の合同記者会見ではJリーグの村井満チェアマンが長期的な視点での再開準備が必要だと語っている。

Jリーグは11日、NPBとの第7回新型コロナウイルス対策連絡会議を開催。終了後の合同記者会見では、まだ予断を許さない状況であることが強調された。

日本では全国的に緊急事態宣言が延長されているが、新規感染者の減少傾向が続いている一部の件について緊急事態宣言の解除が視野に入ると、先日に西村康稔経済財政・再生大臣が明言。さらに、韓国ではサッカーのKリーグが開幕を迎えるほか、ドイツでもブンデスリーガの再開日が16日に設定されるなど、世界的には目線が収束に向いていっている。

しかし、NPBの斉藤惇コミッショナーは、今回の連絡会議では「緊急事態宣言の延長を受けた現在の状況分析」について専門家の方々が意見を示したと説明。それによれば、日本はまだスポーツリーグの再開日を設定する段階にはないようだ。

「色々と国の状況が違うわけですが、日本の状況ではなかなか予断を許さない状況であると、第2波、第3波の可能性もあると。本日、この段階で再開というものの日付を確定するというのは難しいのではないかという意見を賜りました」

また、緊急事態宣言延長の効果測定に関して、新型コロナは2週間ほどズレて発症する特性をもっているため「5月20日過ぎから31日に向かって（結果が）出てくる」とのこと。斉藤コミッショナーは、その結果が「相当に今後の我々の決定に影響する」と語っており、再開日の判断もその期間中に議論が進められるであろうことを示唆した。

そして、Jリーグの村井満チェアマンは以下のように長期的な視点が必要だと語っている。

「世界各国ではまだら模様で、再開しているところもあれば止まっているところもあります。実際、再開したところで再流行が報じられるようなこともあり、具体的に再開だけではなくて再開後もどうやったら安定的にスポーツが運営できるかという、そのくらいの長期の視点で準備をしていかなければいけないということを気持ちを新たにしました」

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