同僚に新型コロナ感染者多数の吉田麻也、日本へ切実メッセージ「冗談抜きで家にいた方が良い」

サンプドリアに所属する日本代表DF吉田麻也が、日本に対して切実メッセージを送った。

パンデミックが進行し続ける新型コロナウイルス。欧米、とりわけ吉田が住んでいるイタリアでは、28日時点で1万人を超える死者が確認されている。

サンプドリアでも、マノロ・ガッビアディーニら複数の感染者が確認されており、5名の感染が確認された時点で混乱を避けるためクラブからの発表を控えている。それでも、選手自身の発信を含めると、すでに少なくとも8名の感染が確認されている状況だ。

日本は欧米などに比べると新型コロナウイルス感染拡大を抑えられているものの、吉田は油断が集団発生につながると警鐘。自身の『インスタグラム』で、「日本の皆さん、冗談抜きで家にいた方が良いです。感染拡大を食い止めるには一人一人の行いにかかっています」と綴り、ビデオメッセージで以下のように話した。

「日本でも（新型コロナウイルス）感染が拡大しているとのニュースを目にしています。僕がイタリアにいて、もちろんイギリスも見ていて思うのは、やはり初期の段階で少しみんな油断していたのではないかということです」

「（最初は）中国やアジアの問題だと捉えていて（みんな）日常生活を送っていた。そのことで一気に感染が拡大してしまったと思います。日本の皆さんも心のどこかで『ヨーロッパで広がっているね』ぐらいに思っている方がいるかもしれませんが、本当に感染は一気に広がります」

そして吉田は最後に、「必要時以外はできるだけ自宅待機されることが一番だと思います。感染拡大を食い止めるのは僕たち一人一人の意思だと思うので、協力してこの危機を乗り越えましょう。ステイホーム」と、不要不急の外出を控えるように呼びかけた。

日本でも、新型コロナウイルスの集団発生を防止するために、「換気の悪い密閉空間、多数が集まる密集場所、間近で会話や発声をする密接場面」の“3つの密”を避けるようにと厚生労働省や専門家が対策を呼びかけている。