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名波体制6年目で継続性重視も、世代交代必至。カギを握るは東京五輪候補【J1戦力分析/磐田編】

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    ❏期待度(A・B・Cの3段階評価)

    ■シーズンの期待度:B
    長期政権の継続性を重視

    ■戦力の期待度:B
    新戦力は4人のみ。チームの一体感を前面に押し出した

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  • 20190206-moriya.jpg©J.LEAGUE

    ❏新加入選手

    ロドリゲス(1月17日)
    [←FCシェリフ・ティラスポリ(モルドバ)/完全移籍]

    中山仁斗(1月9日)
    [←山形/完全移籍]

    森谷賢太郎(12月30日)
    [←川崎F/完全移籍]

    石田崚真(12月27日)
    [←金沢/復帰]

  • 2019-01-21-nakamura.jpg©J.LEAGUE

    ❏ポジション別キーマン

    ■GK
    21 カミンスキー

    来日5年目を迎えるカミンスキーが昨季の雪辱を果たそうと燃えている。夏場に不振に陥って浦和戦4、名古屋戦6、清水戦5と大量失点が続いた。この3試合が最後まで響き、得失点差でJ1参入プレーオフに回った。J1最少失点を記録した一昨年の原動力だった“神セーブ”なくしてチームの巻き返しはありえない。

    DF
    25 大南拓磨

    昨季、大井健太郎と高橋祥平が全試合フル出場を達成。今季もこの2人が軸となるが、終盤に出場機会を増やした大南のさらなる成長にも期待は高まる。8月に左足を負傷した新里亮は始動日から合流した。J1参入プレーオフで高橋が左サイドバックを担うなど、プレーの幅を広げたこともあり、3バックと4バックを併用することが増えそうだ。

    MF
    10 中村俊輔

    J1最年長選手となった40歳の中村がチームに残留したことが、今オフ最大の話題だった。右足首手術で苦しんだ昨季だが、キックの精度の高さは相変わらず。最も層の厚いボランチ陣の組み合わせが鍵を握りそうだが、田口泰士や山田大記、ムサエフ、上原力也らが熾烈なレギュラー争いを繰り広げながらチーム力を高めている。

    FW
    18 小川航基

    川又堅碁がキャンプ中に左ふくらはぎを痛めたことが不安材料。日本代表復帰へ意欲を高め、始動から状態は良かったが、開幕戦へ大きな遅れを取ったことは否めない。川又が間に合わない場合、J1通算200得点まであと16点に迫っている大久保嘉人や小川航らが候補に挙がる。新助っ人のロドリゲスは実戦で得点を量産している。

  • iwata-eleven.jpg©Goal

    ❏予想布陣/戦術を読み解く

    名波監督は、ビルドアップの練習に時間を割いている。昨年までは選手のアイデアに任せる攻撃の決まりごとは少なかったが、J1で下から2番目となる総得点35では勝ち点を稼ぐことは難しい。J1最多得点の大久保、日本代表入りした川又、五輪代表候補の小川航、大学ナンバー1ストライカーの評価を引っ提げて加入した中野誠也とバラエティーに富んでいるFW陣を生かすには、前段階の組み立てが重要になる。

    練習ではダブルボランチの1枚がディフェンスラインに下がり、攻撃を組み立てる戦術も取り入れている。昨季までは中村や大久保が自陣に下がってビルドアップに加わる場面が目立ったが、練習試合で「我慢して高い位置を保った」と中村が話すように、役割をはっきりさせながらボール保持の時間を増やそうとしている。

    前線のポジションチェンジも目立つ。キャンプ中は左右のサイドハーフや、サイドバックとサイドハーフなど、縦横で選手が入れ替わる回数が増え、相手を混乱させた。課題は決定力だ。キャンプ中の練習試合は決定機で相手を上回りながら、FCソウルに1-1、清水に1-3、広島に2-3と結果を残せなかった部分を突き詰めたい。

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    ❏3つのポイント/その1:一体感

    名波体制6年目と長期政権の継続性を重視した。昨季16位と苦しみながら、補強は最低限。レンタルバックの石田を含め、新戦力は4人だけだった。J1参入プレーオフに回り、交渉で遅れを取ったことも事実だが、外国籍1人を除く全員に契約延長のオファーを出し、チームの一体感を前面に出した格好だ。

    プレーオフを乗り切ったことでチーム、クラブ、サポーター、地域が一丸となった。そのムードを持続させて新シーズンに臨む決意だが、今季は勝負へのこだわりも強めている。名波監督は、昨年はプレーオフ前の1週間だけだった非公開練習を、今年は大幅に増やすことを公言。ファンサービスは積極的だったが、今季は勝利による還元を色濃くする。

  • iwata.jpg©J.LEAGUE

    ❏3つのポイント/その2:コンディション調整

    昨季は想定外のアクシデントが続いた。開幕直後にアダイウトン、ムサエフがケガで長期離脱。ギレルメが5月に暴力行為で解雇されると、外国籍選手はGKカミンスキーだけという状態が終盤まで続いた。中村は6月に右足首を手術した影響で状態は最後まで上がらず、移籍1年目で定位置を確保していた新里も8月に負傷した。

    ほとんどが試合中の負傷で、防止策を挙げるのは難しい。ただ、今季は練習量をコントロールしていることは明らかだ。まじめな選手が多く、ほとんどが全体練習後に居残りで動くが、全体練習の時間を短くしたり、ビルドアップの練習など体より頭を使う練習を増やすなど対策を講じている。

  • 2018-ogawa.jpg©J.LEAGUE

    ❏3つのポイント/その3:世代交代なるか

    今季の新人はゼロだった。アカデミー出身で世代別代表の常連の伊藤洋輝が名古屋に期限付きで電撃移籍し、10代の選手がいなくなった。40歳の中村を筆頭に、36歳の大久保らベテランへの依存が高く、伊藤は活躍の場を求めてチームを出ることを決断したが、チームに残って東京五輪出場を目指す大南、針谷、小川航らはしっかり試合に絡むようにならなければ、チームとしても数年先の見通しが立たない。

    昨年までは中村らベテランを手本にしながら練習を続けてきたが、その成果を示すのが今季。現状で若手のレギュラー候補は大南と上原だけ。今年、結果が出なければ、東京五輪への道が閉ざされると言っても過言ではない小川航らには、勝負の年が待ち受けている。

  • ジュビロ磐田

    ❏磐田の開幕3試合日程

    【第1節】
    2/23(土)
    15:00 磐田 vs 松本(ヤマハ)

    【第2節】
    3/1(金)
    19:00 広島 vs 磐田(Eスタ)

    【第3節】
    3/9(土)
    15:00 磐田 vs 大分(ヤマハ)

  • 2019-02-18-shunsuke-nakamura©DAZN

    ❏磐田の関連トピックス

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    北海道コンサドーレ札幌札幌
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    昨季:4位
    ベガルタ仙台仙台
    2/19掲載!
    昨季:11位
    鹿島アントラーズ鹿島
    2/13掲載!
    昨季:3位
    浦和レッズ浦和
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    昨季:5位
    FC東京FC東京
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    昨季:6位
    川崎フロンターレ川崎F
    2/13掲載!
    昨季:1位
    横浜F・マリノス横浜FM
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    昨季:12位
    湘南ベルマーレ湘南
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    昨季:13位
    松本山雅FC松本
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    昨季:J2 1位
    清水エスパルス清水
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    昨季:8位
    ジュビロ磐田磐田
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    昨季:16位
    名古屋グランパス名古屋
    2/12掲載!
    昨季:15位
    ガンバ大阪G大阪
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    昨季:9位
    セレッソ大阪C大阪
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    昨季:7位
    ヴィッセル神戸神戸
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    サンフレッチェ広島広島
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    昨季:2位
    サガン鳥栖鳥栖
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    大分トリニータ大分
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    昨季:J2 2位
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