2019-02-18-shunsuke-nakamura

「できないな、というメンタルに陥っても、もがきたいと思う」中村俊輔が見据える新シーズン

DAZNでは開幕に向け、各チームの今をレポートする「J1プレシーズンニュース」を配信中だ。Goalでは今回、番組の中からジュビロ磐田MF中村俊輔のインタビューを記事化してお届けする。

今年41歳になる中村俊輔がキャンプで得た感触、昨シーズンに学んだ教訓、そして今シーズンに懸ける意気込みとは。

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■ケガとはうまく付き合っていかなきゃいけない

――キャンプではチームの明るい雰囲気が伝わってきました。

去年より気候が恵まれていて、体も動いているし、後はこれから試合も多くなってくるので、より実戦に使えるものを、個人だけでなく集団で作り上げていく必要があります。去年うまくいかなかったことを反省して生かさないと、同じことの繰り返しになってしまうので、そうならないようにみんなが頭の片隅に置いてやっていると思います。

――足のケガの状態はいかがですか?

うまく付き合っていかないといけないので、いろいろやっています。スパイクの裏を削ったり、すぐにケアしたり、練習後のシュート練習をやらずに我慢したり。その分、練習の質を高めながらやっている感じです。

――キャンプの手ごたえは?

手ごたえはまだです。今が良くてもシーズンに入ってできないと意味がないですし。いろいろなことを想定してやりながら、自分でブレーキをかけつつ、という感じです。確認したいことやパワーアップしたいことがいろいろあって、どうしてもやり過ぎてしまうので。

■小笠原、中澤…多くの選手が引退した

――昨年、同世代の多くの選手が引退しました。40歳で新シーズンを迎えましたが、そのような出来事はどう捉えていますか?

そうですね……オフ中はびっくりすることが多かったです。今は寂しいというか、そういう気持ちですね。でも、昨日もミツオ(小笠原満男)が練習を見に来ていて、僕にはもっと頑張ってほしいと言ってくれたし、そういういろいろな選手の気持ちを感じながら今シーズンも毎日を大切にやっていきたいし、限られた時間で100パーセント、サッカーを楽しみたいと思います。

――引退した中澤佑二選手と話はされましたか?

特にしてないです。友達ではないので(笑)。連絡もしようとは思ったけれど、タイミングとか、それぞれの環境があるし、人それぞれだと思いますし、もう少したってどこかでお会いするんじゃないですか? その時に話せばいいと思います。

――現役生活に限りがある中で、今年一年をどのように捉えているのでしょうか。

逆算しながらやることは一番良くない。それは他の選手やクラブにも失礼なことだと思いますし、毎日、毎試合をベストな状態でクラブのためにやっていくだけです。その上でいろいろな終わり方があると思うので、どう終わりたいというのは全然考えていないです。まだやりたいことが多いですし、去年は悔しい思いをしたので、今年はそれを取り返したいですし、単純にもっとうまくなりたいという気持ちもあるので。できないな、というメンタルに陥っても、もがきたいと思います。

■気付いたことをもっと口に出していく

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――昨年の終盤、チームは苦しみました。今年はどのようなことに気を付けますか?

僕自身で言えば、気付いたことをもっと口に出して、チームに落とし込んでいいのかなと。ちょっと遠慮があったというか、自分が思っていたよりうまくいくこともあったので、少し引いていたのですが、2年見て、こういうところは出るべきだなとか、例えばセットプレーをもっと工夫しないといけないとか、そういう細かいところはいっぱいあります。自分が変わって、たとえマイナスになっても、何かアクションを起こすことに意味があると思うので、今年はそういうふうに気を付けたいです。

――改めて今年に懸ける意気込みを聞かせてください。

やっぱりみんな去年のことが頭にあるし、名波(浩)さんをはじめ、いろいろなところであいさつをすると、去年のことが出てくると思うのですが、ああいう苦しい思いをしたからこそ、反省して改善するだけではプラスマイナスゼロになるだけなので、良いバネを手に入れたと思って、さらに上を目指していきたいと思っています。順位で言えば、もちろん上のほうに食い込んできたいと思います。

――注目を集めているヴィッセル神戸との対戦も楽しみです。

世界のトッププレーヤーがJリーグに来てくれて、チームメートも他のチームも刺激になると思います。対戦して感じることもあると思うし、いくら年齢を重ねているとはいえ、サッカーのツボやIQの高さは感じると思います。しかも(アンドレス)イニエスタ選手は、日本に来てただやっているというより、一生懸命やっているというか、サッカーを楽しんで続けていると感じるので、そういうのはすごくありがたいですね。

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