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ビジャ、イニエスタ…豪華布陣をいかに生かすか。リージョ戦術早期体得で目指す頂点【J1戦力分析/神戸編】

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    ❏期待度(A・B・Cの3段階評価)

    ■シーズンの期待度:A
    戦術浸透で大躍進も

    ■戦力の期待度:A
    新加入・既存戦力とも充実

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  • 2019-02-13-kobe-villa©J.LEAGUE

    ❏新加入選手

    小林友希(1月15日)
    [←神戸U-18/新加入]

    ウエスクレイ(1月11日)
    [←セアラーSC(ブラジル)/復帰]

    西大伍(1月7日)
    [←鹿島/完全移籍]

    中坂勇哉(1月4日)
    [←CFペララーダ(スペイン)/復帰]

    小川慶治朗(12月27日)
    [←湘南/復帰]

    山口蛍(12月19日)
    [←C大阪/完全移籍]

    初瀬亮(12月17日)
    [←G大阪/完全移籍]

    伊藤元太(12月17日)

    [←松山工業高/新加入]

    ダビド・ビジャ(12月1日)
    [←ニューヨーク・シティ(アメリカ)/完全移籍]

  • 2019-02-13-kobe-iniesta©J.LEAGUE

    ❏ポジション別キーマン

    ■GK
    1 前川黛也

    昨季終盤に先発の座をつかんだ3年目GK。優れた足元の技術でチームのビルドアップを円滑にする存在だ。左右両足から正確なミドルパスを送ることが出来、ポジショナルプレーで躍進を目指すフアン・マヌエル・リージョ監督の方法論を体現できる。セービングなどのスキルも高いが、守備を重視するなら韓国代表キム・スンギュは不可欠。DF

    ■DF
    32 橋本和

    左利きの左サイドバック兼センターバックとして、左サイドからの攻撃の起点を担う存在。チームのポゼッションをスムーズにすることが期待される。左サイドはガンバ大阪から加入の初瀬亮、右サイドは西大伍、藤谷壮が軸となりそうだが、バックラインの人数は戦術や状況次第で変化することになるだろう。渡部博文らCBがサイドDFを務めることも想定される。

    MF
    8 アンドレス・イニエスタ

    ポジショナルプレーをリードする司令塔は、トップ下を主戦場にしながらレジスタとして作りにも参画。前後左右をサポートしながらポゼッションを円滑にし、ワンツーやスルーパスで決定機を創出する。セレッソ大阪から新加入の山口蛍をアンカーにすえ、利き足の左足を武器に三田啓貴が中盤左で潤滑油を担うことも有力。戦術適応力の高い郷家友太の抜擢も。

    FW
    10 ルーカス・ポドルスキ

    左右のFWや相手中盤の背後にポジションを取るインサイドMFとしてもプレー。確かな足元の技術、左足シュートでアタッキングサード攻略を司どる。左サイドではハーフスペースを侵略するドリブルが必見だ。ダビド・ビジャは可能な限りフィニッシャーに専念させつつ、ピッチの状況や自他の選手構成で「偽9番」の役割も。

  • 2019-02-13-kobe-eleven©Goal

    ❏予想布陣/戦術を読み解く

    大前提となるのがフアン・マヌエル・リージョ監督の推進するポジショナルプレー。それを選手が体得し、ピッチで体現していくことになる。

    その方法論はビルドアップに顕著だ。大枠のテーマは、横幅を広く取って相手守備網を開かせ、数的優位などを作りながらボールを前に運ぶこと。ロサンゼルスFCとのプレシーズンマッチでは、GKがボールを持っているときは2人のCBが広がり、CBのラインでボールを持てばもう一人を加えた3人で横幅を取った。敵前線の枚数や選手の個性に応じてSBがCB、CBがSB、SBがボランチなど役回りは流動的。前線は敵中盤の背後にポジションを取り、全体で相手を動かしながら守備ブロックを突破。アタッキングサードに入ればタレント力で勝負した。

    リージョ監督のサッカーは、SB、CBなどのポジションやシステムに当てはめて捉えることが難しい。ボールの位置、敵の布陣などで選手のポジショニングは様々に変化する。攻め込んだ後は前線の攻→守の素早い切り替えが重要で、後方は定められたポジションを取る。守備ブロックは[4-3-3]や[5-3-2]など視認のしやすさはあるだろう。

    攻めながら守りを意識し、守りながらアタッキングを念頭に置く。攻守一体が大原則となる。

  • 2019-02-13-kobe-podolski©J.LEAGUE

    ❏3つのポイント/その1:ポジショナルプレーの浸透

    ピッチの11人が適切なポジションを取り、数的優位をはじめとした「優位性」でボールを運ぶポジショナルプレー。昨季来、「頭を使う」はリージョ監督のサッカーのテーマになっており、ポジショニング、パスを出す位置、パスの受け方など、ピッチ上のディテールにおけるプレー選択を無意識化で瞬時に判断できるようになることが最重要。

    この体得が大前提となり、「違い」を作るルーカス・ポドルスキやアンドレス・イニエスタらにいかにスムーズにボールを届けられるかがカギになるだろう。また、対戦相手のシステムや個の特徴で、ビルドアップにおける選手のポジショニングや攻略したいエリアも変化していく。選手個々の戦術の早期体得が期待される。

  • 2019-02-13-kobe-yamaguchi©J.LEAGUE

    ❏3つのポイント/その2:被カウンターの遮断

    ボールポゼッションとあわせて、ゲームを支配するためにボール回収力を高めることもマスト。敵陣に攻め込めば、後方は被カウンターに対して適切なポジション取りを行い、最も危険とされる中央を堅く閉じてリスクヘッジする。そのため、サイドでは1対1の局面が生まれやすく、敵ドリブラーに負けない対人守備力が求められるだろう。

    そして、最大のキーポイントは攻→守の切り替え。敵陣でボールを失った直後にすぐさま奪い返すことは大原則で、ファーストディフェンスと周囲の連動を素早く行う瞬発力が不可欠だ。同時に、山口蛍や三原雅俊らアンカーを務める選手のカウンターの出どころを制御するプレッシングの成否も大きなポイントに。

  • 2019-02-13-kobe-tanaka©J.LEAGUE

    ❏3つのポイント/その3:ゴール前の崩し

    ポゼッション型のチームスタイル上、人数がそろっている相手ゴール前をこじ開けるために「崩し」のコンビネーションの精度が求められる。ルーカス・ポドルスキやダビド・ビジャらに加え、ポジショニングに優れた田中順也、仕掛けられる古橋亨梧や小川慶治朗ら個人能力の高い選手がそろっており、彼らのイマジネーションを融合させていくことがカギになる。

    サイドを突破すればできるだけ深くえぐってマイナスのクロス、アンドレス・イニエスタらのスルーパスやワンツーなどが目立ったアタッキングになりそうで、個の能力を最大限発揮することが最優先事項だ。その上で、「3人目」がどのような選手配置でも効果的に機能する形を確立できれば最良となる。

  • ヴィッセル神戸

    ❏神戸の開幕3試合日程

    【第1節】
    2/22(金)
    19:30 C大阪 vs 神戸(ヤンマー)

    【第2節】
    3/2(土)
    15:00 神戸 vs 鳥栖(ノエスタ)

    【第3節】
    3/10(日)
    14:00 仙台 vs 神戸(ユアスタ)

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    ❏J1戦力分析 全18クラブをチェック

    北海道コンサドーレ札幌札幌
    2/12掲載!
    昨季:4位
    ベガルタ仙台仙台
    2/19掲載!
    昨季:11位
    鹿島アントラーズ鹿島
    2/13掲載!
    昨季:3位
    浦和レッズ浦和
    2/12掲載!
    昨季:5位
    FC東京FC東京
    2/19掲載!
    昨季:6位
    川崎フロンターレ川崎F
    2/13掲載!
    昨季:1位
    横浜F・マリノス横浜FM
    2/18掲載!
    昨季:12位
    湘南ベルマーレ湘南
    2/15掲載!
    昨季:13位
    松本山雅FC松本
    2/18掲載!
    昨季:J2 1位
    清水エスパルス清水
    2/20掲載!
    昨季:8位
    ジュビロ磐田磐田
    2/19掲載!
    昨季:16位
    名古屋グランパス名古屋
    2/12掲載!
    昨季:15位
    ガンバ大阪G大阪
    2/20掲載!
    昨季:9位
    セレッソ大阪C大阪
    2/14掲載!
    昨季:7位
    ヴィッセル神戸神戸
    2/14掲載!
    昨季:10位
    サンフレッチェ広島広島
    2/20掲載!
    昨季:2位
    サガン鳥栖鳥栖
    2/15掲載!
    昨季:14位
    大分トリニータ大分
    2/15掲載!
    昨季:J2 2位
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    ❏Jリーグ開幕特集

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