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宮本ガンバ、真価が問われる一年。ACL出場権獲得へ、地に足をつけて戦う【J1戦力分析/G大阪編】

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    ❏期待度(A・B・Cの3段階評価)

    ■シーズンの期待度:A
    宮本恒靖監督の真価が問われる一年に

    ■戦力の期待度:B
    ボランチとCBのサブが気がかり

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  • 2018-06-25-gamba-Yajima_Shinya(C) J.LEAGUE

    ❏新加入選手

    キム・ヨングォン(1月26日)
    [←広州恒大(中国)/完全移籍]

    青山直晃(1月7日)
    [←ムアントン・ユナイテッドFC(タイ)/完全移籍]

    田尻健(1月7日)
    [←金沢/復帰]

    呉屋大翔(12月27日)
    [←徳島/復帰]

    矢島慎也(12月23日)
    [←仙台/復帰]

    田中達也(12月14日)
    [←熊本/完全移籍]

    奥野耕平(10月10日)
    [←G大阪ユース/新加入]

    髙尾瑠(6月22日)
    [←関西学院大/新加入]

  • KIM Young Gwon.jpg©Getty Images

    ❏ポジション別キーマン

    ■GK
    1 東口順昭

    日本代表としてロシアW杯にもメンバー入り。森保ジャパンでも常連になっているJリーグ屈指の実力者で、昨季も負傷時以外は安定したパフォーマンスを披露した。アジアカップは腰痛もあってピッチに立たなかったが、G大阪における不動の守護神であることは間違いない。第2GKの林瑞輝が成長中だが、東口のフル稼働は不可欠だ。

    DF
    19 キム・ヨングォン NEW

    豪華補強にはほど遠い今季の新戦力の中で、間違いなく目玉の一人。韓国人選手らしい一対一の強さは言うまでもないが、昨季の課題の一つだった最終ラインからのビルドアップを一気に変えそうな気配がある。左足から繰り出される長短のパスは間違いなく一級品。FC東京や大宮でもプレー経験があり、Jリーグを知るのも強みだ。

    MF
    28 高宇洋

    守備的なボランチには今野泰幸という絶対的な実力者が存在するが、右足首に不安を抱える今野も今季は36歳。一年を通じてフル出場できるかは懸念材料だけに、高の成長はチームにとって不可欠になる。まだ荒削りだが、向上心も強い宮本チルドレンは今野を脅かす存在になるつもりでいる。今季のカギを握る一人かもしれない。

    FW
    9 アデミウソン

    昨季J1で16得点を叩き出したファン・ウィジョがエースだが、マークが厳しくなるであろう今季、アデミウソンの台頭は不可欠。グロインペイン症候群に悩まされた昨季序盤とは異なり、今季はオフに体を絞り、始動から抜群のキレを保っている。「タイトルを獲る」と本人もキッパリ。本気のアデミウソンが見られるはずだ。

  • gamba-eleven.jpg©Goal

    ❏予想布陣/戦術を読み解く

    J1残留が至上命題だった昨季は、現実的な戦いを選択。シーズン終盤9連勝という快進撃を見せた宮本ガンバにとって、その真価が問われる一年になる。

    「GAMBAISM(ガンバイズム)」というチームスローガンを掲げるものの、宮本恒靖監督が目指すのは「奪って速く攻める」という現代的なスタイルだ。4-4-2をベースにするスタイルは昨季確立済みで、レギュラー格の新戦力はキム・ヨングォンのみ。顔ぶれも方向性もほぼ不変だが、指揮官は「よりサッカーの質を上げる」と1月の始動から精力的にチームをブラッシュアップしてきた。

    そのカギを握る一人が、ビルドアップに長けたキム・ヨングォンである。左利きで起点になれるCBは指揮官のリクエストでもあったが、三浦弦太と形成する日韓代表CBコンビはリーグ屈指の質を見せるに違いない。

    ベストメンバーだけを考えれば、J1屈指の顔ぶれだが、ボランチとCBの控えがやや弱いのが長丁場のシーズンにおける懸念材料。ハーフカウンターがハマる相手に対しては従来のスタイルで十分に対抗しうるが、引かれた相手を崩す上でやはりキーマンになるのが、三十代最後のシーズンとなる遠藤保仁である。すべてが上手く回れば目標のACL出場権獲得は可能だろう。

  • 2018-11-24-gambaosaka-miyamoto-2.jpg©J.LEAGUE

    ❏3つのポイント/その1:宮本監督のマネジメント力

    どん底のチーム状態を引き受けた昨夏以降、時には5バック気味で相手を迎え撃つ現実的な戦い方も厭わなかった宮本監督。シーズン終盤にはクラブタイ記録となる9連勝も達成したが、指揮官はむしろ「簡単な一年にならない」と気を引き締めている。

    コンディション作りを含めて一からのスタートが可能になった今季だが、宮本監督が公言するのは「日々の練習の質を高めること」。サッカーに奇策や近道がないことを知る若き指揮官が4-4-2をベースにした昨季のスタイルにいかに新たな「宮本色」を加えていけるのか。「戦術的なオプションとか組み合わせはシーズンを戦う上で大事で必要」(宮本監督)。昨季のオプションだった3バックだけでなく、新たなフォーメーションも模索する一年になるはずだ。

  • gamba03.jpg©J.LEAGUE

    ❏3つのポイント/その2:遠藤と今野を脅かすボランチの台頭

    昨季の9連勝は奇しくも今野泰幸の復帰から始まった。やはり「舵取り(ボランチ)」が定まると、チームの足取りもしっかりするが遠藤保仁は39歳、今野は36歳での新シーズン。長丁場のシーズンをベテランコンビだけでに乗り切るのは、現実的なビジョンとは言い難い。

    宮本監督は遠藤と今野を軸にしながらも、仙台からレンタルバックした矢島慎也と「宮本チルドレン」の一人、高宇洋の4人で今季を乗り切る考えだが、現状では矢島が遠藤のバックアッパー、そして今野の役割を期待されるのが高である。日本代表でも実績豊富な2人を脅かすのは決して簡単なミッションではないが、二人ともポテンシャルは十分。今野の状態が今ひとつだけに、高には早い段階でチャンスが巡ってくるはずだ。

  • gamba01.jpg©Masaki Shimozono

    ❏3つのポイント/その3:ファン・ウィジョ依存からの脱却

    昨季J1で16得点を叩き出したファン・ウィジョが今季もチームの軸であるのは間違いない。9連勝中にも神がかり的なゴールラッシュを見せた韓国代表FWは、昨夏以降、クラブと代表の双方で過密日程を強いられており、満足なオフなしに新シーズンに突入したのは懸念材料の一つである。

    ただ、今季は始動からアデミウソンの状態が良く、渡邉千真も本来ならばサブに甘んじる存在ではない実力者。二桁得点を狙えるアタッカーが台頭すれば、その相乗効果でファン・ウィジョの更なる量産も期待できそうだ。

    そして、宮本監督が期待するのは2列目の得点力アップ。昨季終盤、自身初のJ1でブレイクの気配を見せた小野瀬康介らもチームの伸びしろの一つと言えるだろう。

  • ガンバ大阪

    ❏G大阪の開幕3試合日程

    【第1節】
    2/23(土)
    15:00 G大阪 vs 横浜FM(パナスタ)

    【第2節】
    3/2(土)
    14:00 清水 vs G大阪(アイスタ)

    【第3節】
    3/9(土)
    15:00 G大阪 vs 名古屋(パナスタ)

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    ❏J1戦力分析 全18クラブをチェック

    北海道コンサドーレ札幌札幌
    2/12掲載!
    昨季:4位
    ベガルタ仙台仙台
    2/19掲載!
    昨季:11位
    鹿島アントラーズ鹿島
    2/13掲載!
    昨季:3位
    浦和レッズ浦和
    2/12掲載!
    昨季:5位
    FC東京FC東京
    2/19掲載!
    昨季:6位
    川崎フロンターレ川崎F
    2/13掲載!
    昨季:1位
    横浜F・マリノス横浜FM
    2/18掲載!
    昨季:12位
    湘南ベルマーレ湘南
    2/15掲載!
    昨季:13位
    松本山雅FC松本
    2/18掲載!
    昨季:J2 1位
    清水エスパルス清水
    2/20掲載!
    昨季:8位
    ジュビロ磐田磐田
    2/19掲載!
    昨季:16位
    名古屋グランパス名古屋
    2/12掲載!
    昨季:15位
    ガンバ大阪G大阪
    2/20掲載!
    昨季:9位
    セレッソ大阪C大阪
    2/14掲載!
    昨季:7位
    ヴィッセル神戸神戸
    2/14掲載!
    昨季:10位
    サンフレッチェ広島広島
    2/20掲載!
    昨季:2位
    サガン鳥栖鳥栖
    2/15掲載!
    昨季:14位
    大分トリニータ大分
    2/15掲載!
    昨季:J2 2位
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