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【ワールドカップ ベストイレブン】メッシ、エンバペ、ハーランドも!大会を彩った最高の11人を選出

文=Krishan Davis

  • FBL-WC-2026-MATCH14-ESP-CPVAFP

    GK:ヴォジーニャ(カーボベルデ)

    カーボベルデの40歳GK以上のサプライズはないかもしれない。初出場でノックアウトステージ進出という快挙を成し遂げたこの小国で、最も重要な選手として頭角を現した。確かに勝利こそなかったかもしれないが、この守護神はスペイン、ウルグアイ、サウジアラビアとのグループステージ3試合でファインセーブを連発している。特に後に優勝するスペインとの一戦では、7セーブを記録して世界中に衝撃を与えることに。そして前回王者アルゼンチンとのラウンド32では8セーブを記録。延長戦の末に敗れたとはいえ、そのパフォーマンスは衝撃を与えている。


    ヴォジーニャの名前は今や世界中に知れ渡り、SNSのフォロワーが爆増した他、複数のクラブから引っ張りだこに。また、彼の名にちなんだ新種の海洋生物も誕生した。今大会で生まれた“カルトヒーロー”である。

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  • France v Spain: Semi Final - FIFA World Cup 2026Getty Images Sport

    RB:ペドロ・ポロ(スペイン)

    ワールドカップには選手のキャリアを一変させる力がある。ペドロ・ポロはまさにその1人だ。トッテナムDFは大会前まで先発ではなかったが、ラウンド32でマルコス・ジョレンテから先発の座を奪うと、それ以降は全試合に先発。世界王者にふさわしい活躍を見せた。


    オーストリア戦で見事なゴールを記録すると、続くポルトガル戦はピッチ上の誰よりも多くの守備貢献(9回)を記録。ラウンド8のベルギー戦も攻守で躍動すれば、準決勝フランス戦では熟練のストライカーのようなゴールを叩き込んで試合を決定づけた。また、決勝でも彼のクロスからゴールが生まれている。クラブレベルでは苦しいシーズンを送ったものの、このワールドカップで評価は一変したはずだ。

  • Spain v Argentina: Final - FIFA World Cup 2026Getty Images Sport

    CB:パウ・クバルシ(スペイン)

    スペインの堅固な最終ラインでポロと並び、19歳という年齢を全く感じさせないハイクオリティかつ堂々としたパフォーマンスを見せ、世界屈指のセンターバックであることを証明した。スペインは今大会通じてわずか1失点のみだったが、その大きな理由が彼であり、ヤングプレーヤー賞を受賞したのも当然だ。


    タイトルを掲げるまでに彼が抑え込んだのは、クリスティアーノ・ロナウド、ロメル・ルカク、キリアン・エンバペ、そしてリオネル・メッシ……。錚々たる名前が並ぶ。とりわけ準決勝フランス戦は印象的で、超豪華攻撃陣を無力化することに大きく貢献した。さらに、持ち前の圧倒的なビルドアップ能力だけでなく、強烈なミドルシュートでゴールにも貢献。バルセロナでなぜこれほど高く評価されているのか、その才能をいかんなく発揮している。

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  • Argentina v Switzerland: Quarter Final - FIFA World Cup 2026Getty Images Sport

    CB:リサンドロ・マルティネス(アルゼンチン)

    アルゼンチンはノックアウトステージを通じて常に敗退の危機にさらされたが、その驚異的な粘りと決して諦めない姿勢を持って2大会連続決勝にたどり着いた。そしてそのメンタリティを、リサンドロ・マルティネスほど体現している選手はいない。


    DFとしては身体的に不利でありながらも、その守備技術と熟練した“ダークアーツ”はチームを大いに助けた。また正確な足元の技術から、メッシへのロングボールでアシストを記録した他、カーボベルデ戦では延長戦で止めようのないフィニッシュを叩き込んだ。彼の決勝が負傷によって短く終わったのは本当に残念だった。

  • France v Spain: Semi Final - FIFA World Cup 2026Getty Images Sport

    LB:マルク・ククレジャ(スペイン)

    大会前に彼に対する評価はまだ分かれていたかもしれないが、今や誰もが認めざるを得ない。チェルシーファンなら彼が地球上最高の左サイドバックの1人とわかっていただろうし、今では他の誰もが同意するはずだ。レアル・マドリー新加入DFは、スペイン守備陣の左サイドで岩のような存在であり、2度目の戴冠へと向かう道のりにおいてデ・ラ・フエンテのシステムの非常に重要な一部だった。


    ククレジャは決勝までの5試合で一度もドリブル突破を許さず。特にフランス戦では、バロンドーラーであるウスマン・デンベレとバイエルン・ミュンヘンの逸材マイケル・オリーセを沈黙させた。さらに攻撃面でもあらゆる機会に顔を出し、オーストリア戦では2つのゴールをお膳立てしている。

  • Spain v Argentina: Final - FIFA World Cup 2026Getty Images Sport

    CM:ロドリ(スペイン)

    ロドリにとってこれ以上ない完璧なタイミングだった。長年ケガに苦しんでいたが、今大会で2024年にバロンドールに輝いた際の最高のフォームを取り戻し、中盤を支配してタイトルへと導いた。“6番”として試合のテンポをコントロールし、何百本もの正確なパスを通すと、相手の無数の攻撃を阻止。まさに“心臓”としてこれ以上ないパフォーマンスを見せている。


    さらに、今大会では中盤の選手として最高のデュエル勝率を記録し、2014年のトニ・クロース(62本)以来となるラインブレイクパスを成功させると、ファイナルサードへのパス本数もトップを記録。そして、記録が残る1966年大会以降では最多となるパス本数もマークしている。ゴールデンボール賞にふさわしい、大会の顔となった選手の1人だ。

  • Jude BellinghamGetty Images

    CM:ジュード・ベリンガム(イングランド)

    ジュード・ベリンガムがいなかったら、イングランドはどうなっていたのだろうか?レアル・マドリーのスーパースターは、主要国際大会2大会連続で苦しんだイングランドを救ったヒーローである。今大会のイングランドの全ゴールの35%となる7ゴールを決め、単一のワールドカップにおける同国史上最多得点記録を更新。何度も何度も力強くボールを運び、完璧なタイミングでボックス内に現れ、強靭なメンタリティを発揮した。


    23歳MFの疲れを知らないパフォーマンスと、ラウンド16のメキシコ戦で決めた2ゴールは、イングランドとワールドカップの両方に伝説として永遠に刻まれるだろう。究極の“クラッチ・プレイヤー(大舞台・勝負どころで結果を残す選手)”だ。大会前にはメンバー入りに論争が起きた選手とは思えないほど、絶対的な地位を築いている。

  • Michael Olise France 2026 World CupGetty

    AM:マイケル・オリーセ(フランス)

    バイエルン・ミュンヘンでの驚異的な活躍が衰えると予想した人はいなかっただろうが、彼がフランスでも真の才能を解き放てたのは、ディディエ・デシャン監督の功績が大きい。開幕戦でデンベレとスタートポジションを入れ替えオリーセを“10番”に置くと、それに応えるように圧巻のパフォーマンスを見せ続けた。


    ピッチをゆったりと動き回り、常に革新的なアイディアを提供し、誰もが目を奪われるような足技を披露……往年の“ファンタジスタ”を感じさせた。特にラウンド32のスウェーデン戦のパフォーマンスは、ワールドカップの歴史に刻まれるプレーだった。あのペレ氏を上回る大会史上最多7アシストを記録している。

  • Lionel Messi Argentina 2026 World Cup backGetty

    RW:リオネル・メッシ(アルゼンチン)

    もうメッシについて語ることはないと思われたが、またも世界中の人々の予想を上回ってしまった。開幕前に自ら出場に疑問を投げかけていた39歳だが、今大会もプレーするだけでなく、完全に支配している。彼は時計の針を巻き戻し、未だフットボール界の頂点にいることを示したのだ。


    アルゼンチンは苦しみながら決勝にたどり着いているが、そのすべての試合で彼がチームを救っている。グループステージで6ゴールを奪い、ノックアウトステージは6ゴールに関与。準決勝イングランド戦では、追い込まれたチームを2つのアシストで逆転に導いている。もう、彼に何ができないのかを逆に教えてほしいくらいだ。


    この大会で連覇を達成することはできず、涙を流して大会を去ったメッシだが、1つ確実に言えることがある。彼こそが、史上最高の選手だ。

  • HaalandGetty Images

    ST:アーリング・ハーランド(ノルウェー)

    初めての主要大会で、マンチェスター・シティのゴールマシーンは偉業を成し遂げた。それも、笑顔で。今大会のダークホースとの期待に違わぬ躍進を見せたノルウェーだが、絶対にこのエース抜きでは準々決勝までたどり着くことはなかっただろう。開幕から2試合連続で2ゴールを挙げ、ラウンド32のコートジボワール戦でもネットを揺らし、そして“王国”ブラジルを下す圧巻の2ゴール……この大会のもう1人の主人公だ。


    ノルウェーが再び出場権を得るまでに、また28年も待つことがないことを願おう。この4年に一度の祭典でハーランドを欠くことになれば、世界中のフットボールファンにとって悲劇になるだろう。

  • 킬리안 음바페 (Kylian Mbappe)Getty Images

    LW:キリアン・エンバペ(フランス)

    ワールドカップの新たなる王。フランスの栄光への道はスペインによって準決勝で絶たれ、キャプテンもその責任を追うべき1人だ。だがしかし、エンバペはこの大会で史上最多得点記録を塗り替えた。27歳という年齢で、そしてメッシがラストダンスを終えたことを考えれば、この記録は数十年間彼のものになることは確実である。出場3大会で22ゴール、この記録を破るストライカーは生まれるのだろうか?


    いつものように、世界最大の大会でエンバペはエンバペだった。スペイン戦を除く全ての試合で結果を残し、セネガル、イラク、スウェーデン戦で2ゴール、ノルウェー戦で2アシスト、パラグアイ&モロッコ戦でネットを揺らし、3位決定戦のイングランド戦でも2ゴールを奪った。おそらく、彼はあと2回はワールドカップに出場するだろう。そして、自らの打ち立てた記録に挑んでいくことになる。メッシという王は去ることになるが、エンバペという新たな王の活躍に期待だ。