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各世代が夢の共演!「ボールを持ったときにドキドキできる」。福西崇史氏が選ぶ日本代表ベストイレブン

日本代表の熱戦をフルマッチで振り返るスカパー!「日本代表名勝負アーカイブ」。シリーズ4回目は、2002年3月の日本代表vsウクライナ代表戦を元日本代表の福西崇史氏の解説で取り上げている。GOALではこの試合に出場した福西氏にインタビューを実施。「とにかく好きにやってほしい」と自身が評する「日本代表ベストイレブン」を選定してもらった。(取材・文=浅野凜太郎)

■GK楢崎正剛

キーパーは楢崎正剛と川口能活さんの二択でした。だから好みにはなるんですけど、僕の性格的には、どっしりタイプの楢崎正剛かな。川口さんはどちらかというと、アグレッシブなタイプで、身体能力もすごい。一方で、正剛は僕と同じように(構える)タイプで似ていると思います。安心感はもちろん、難しいボールを簡単に取っているように見えました。

■右センターバック田中マルクス闘莉王

松田直樹もいいけど、やっぱり闘莉王かな。日本人離れした身体能力でしたね。後ろの選手には「ここぞ」という場面で守ってほしいんだけど、そのなかで闘莉王の能力の高さには、思わず目がいっちゃう。高さにしても対応力にしても、抜きん出ていました。

■センターバック中央井原正巳

中央は井原さんだね。ジュビロ磐田でちょっとだけ一緒にやらせてもらったけど、全盛期をテレビで観ていたから。アジアの壁で、リベロといえば井原さん。止めるべきところで止めてくれるし、えげつないプレーができる人です。勝負どころの感覚といったものは、あの世代の人のすごさがあるんですよね。

■左センターバック冨安健洋

左に冨安を置くのは、各世代のすごい選手が集まったらどうなるのか気になるから。もともとすごいポテンシャルを持った選手だったと思うけど、環境を整えてあげれば、あれだけ成長するのかと驚いた選手なんです。

このバックラインは僕の好奇心でしかなくて、パッと見たときに一番強いと思いました。フラット・スリーではないですよ(笑)。

■左ウィングバック三笘薫

世界を含めて、誰もが認めるドリブルを持っている。この武器はさすがに代えがたいものですし、このベストイレブンのなかで観てみたい。(カタール)W杯を経験して守備面も育ったから、ウィングバックでも任せられる。三笘を置くことで、「試合を観る楽しみが増えると思います。

■左ボランチ名波浩

名波さんは何でもできるから。ジュビロのときは「N-BOX」の中心で、他の選手がのびのびとサッカーできるようにしてくれます。僕はジュビロでそのすごさを間近で見ていたし、名波さんが隣にいると自分も“踊らさせてもらえる”んですよ。つまり好きにやらせてくれる。そういう意味でも名波さんは外せないし、このチームの軸ですね。

■右ボランチ遠藤航

僕らの時代でいうセリエAが、いまのプレミアリーグだと思います。その世界のトップリーグのなかでどれだけ日本人ができるのかを考えたときに、遠藤選手は世界で戦える、争っていることが、実力の証明ですよね。

いまの世界サッカーのなかで奪えることのすごさ。もちろん攻撃に関しては、苦手な部分があるかもしれないけど、それも成長しつつある。それに攻撃は名波さんに任せてもいいと思うから、このコンビを見てみたい。

自分はこのベストイレブンにいりませんね(笑)。

  • japan(C)Getty Images

    ■右ウィングバック奥大介

    このポジションをドリブラーにするのか、作り手にするのか、ずっと悩んでいました。クロスも上げられて、カットインもできるし、守備もできる選手がなかなかいなくて、ここが日本の課題かなと思っています。

    僕のベストイレブンのテーマは、「ボールを持ったときにドキドキできる人」。そう考えると、奥大介はいいかもしれない。大ちゃんは走って前に出ていく選手ではないけど、局面打開がうまかった。

    一緒にやったから、大ちゃんが持っていたポテンシャルのすごさは分かっている。ドリブラーとしての、初速や相手の交わし方がすごかったし、守備もできるんです。

    日本代表ではなかなか活躍できなかったけど、やっぱりトップレベルだった。大ちゃんは頑固で、子どもみたいな性格だったんです。だから、評価されないんだったら「もういいわ、やりたくない」とか言ってしまう。

    2001年の磐田で大ちゃんが右サイドで定位置をつかめるチャンスがあったけど、「おもんないから、いいや」と言って(横浜F・)マリノスに行ってしまった。そこから2002年(の横浜FM)はぐっと強くなりましたよね。

    うん。右ウィングバックは大ちゃんにしよう。

    ■トップ下中村俊輔

    ボールを持ってから何をするか分からないワクワク感は、俊輔ほどの選手はなかなかいない。

    僕は俊輔にボールを渡して、後ろから見るのが楽しかった。『次は何をするの?』『うわ、そこを見ているの!?』ってなるわけです。俊輔のプレーは、一緒にやっている者も驚かしてくれる。

    ドキドキでした。本当にお金を払ってでも見たい。

    ■FWは高原直泰と…?

    これも悩む。だけど、全部できる高原さんかな。

    ヘディングは強いし、両足でも打てる。動き出しはスーパー、人のために攻守で動ける。

    高原さんとツートップを組ませるとしたら、中山(雅史)さんにしたいんだよね。中山さんは下手だし、一人だと物足りないけど、コンビだったらすごい。ジュビロのときも、この二人がゴール前ですごかった。

    中山さんは、つぶれ役になる動きもできるし、自分で空けたスペースに入っていって、最後のところをモノにできる準備をいつもしている人です。あの二人に勝るツートップはいませんね。

    だけど、小野伸二も捨てがたい。伸二は天才だった。でも、サイドハーフで使うのはもったいないな…。ツートップじゃなくて、トップ下に俊輔と伸二を並べるのも面白いだろうね。うん、そうしよう。ごめん、中山さん。きょうはトップ下に小野伸二を置きます。

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  • Fukunishi Takashi(C)Rintaro Asano

    やっぱりこういうインタビューをすると時間がかかりますね。いろいろな妄想が入ってしまうから。でも正直僕は、あのときのジュビロのメンバーが一番強いと思っているんですよ。たとえ、このメンバーとやってもね。

    だけど世界と戦うなら、やっぱり個の能力がないと勝てない。だったら今のすごい人たちと、過去のすごい人たちのコラボが面白いんじゃないかと思った。勝てる勝てない以前に、面白いかどうか、見てみたいかどうかが大きいですね。

    このメンバーだったら、キャプテンも決めなくていいですね。もう任せます。好きにやってください。相手の対応もバッチリだと思います。

    ■番組概要

    2026年W杯を目前に、日本代表が過去に繰り広げた“名勝負”をフルマッチで振り返るスカパー!限定のアーカイブ企画。2026年大会で対戦する国との過去の試合、歴代ワールドカップ優勝国との激闘を6カ月にわたり放送・配信!代表OBが自ら解説し、「試合前でのやりとり」「今だから話せる裏話」など、当時語られなかったエピソードもお届け。

    ●Vol.4 日本代表 vs ウクライナ代表(2002年3月21日 @長居スタジアム)

    第4回は、日韓W杯2カ月前に開催された2002年3月のウクライナ戦をお届け。トルシエ監督率いる日本代表が日韓W杯前に実力を図る意味合いが強かった本試合の裏側を元日本代表・福西崇史氏が語り尽くす!

    実況:野村明弘氏、ゲスト:福西崇史氏

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