AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)は2日にリーグステージ第2節が行われ、ヴィッセル神戸は山東泰山(中国)と対戦した。
今季から新方式が導入されてスタートするACLE。東西の各12チームずつがそれぞれ一つのグループを形成、それぞれ抽選で決定した相手と8試合(ホーム4試合&アウェイ4試合)を戦って各グループ上位8チームが決勝トーナメントに進出する。
タイ王者ブリーラムとの敵地での初戦をゴールレスドローで終えた神戸は、セントラルコースト・マリナーズFCを3-1で下し好スタートを切った山東を神戸市御崎公園球技場に迎えた。GK前川黛也、マテウス・トゥーレル、佐々木大樹、大迫勇也らが先発した。
今大会初勝利を目指す神戸は7分、ボックス左に侵攻した宮代が左ポストスレスレの強烈なシュートを放つなど、良い入りを見せた中、14分に先制点。ボックス右手前でFKを獲得すると、扇原貴宏がゴール前にクロスを送り、中央の宮代が頭でゴール右に押し込んだ。
欲しかった先制点を奪った神戸は25分、扇原の右CKを佐々木がヘディングシュート。威力のあるボールだったが、ここはGKワン・ダーレイの好守に阻まれた。
すると28分、神戸がセットプレーから失点。リー・ユェンイーの左CKをファーサイドのリャオ・リーションに折り返されると、最後はクリサンに頭で押し込まれた。
試合を振り出しに戻された神戸は、再び攻勢に転じる。前半アディショナルタイム1分には扇原の左CKを佐々木が折り返し、大迫がゴール前でヘディングで合わせるが、GKワン・ダーレイがファインセーブ。直後にも扇原のセットプレーからマテウス・トゥーレルが頭で合わせるなど、立て続けにチャンスを作るも切れきれず。
それでも1-1で試合を折り返すと、51分に神戸が勝ち越しに成功する。汰木康也のクロスの流れからボックス内で混戦になると、ボールはボックスやや右浅い位置の酒井高徳のもとへ。ワントラップ後、思い切りよく右足を振り抜いたシュートは相手DFに当たってコースが変わるも、GKワン・ダーレイの頭上を越えてゴールに吸い込まれた。
初勝利に向けて勝ち越しに成功した神戸は76分、佐々木を下げて広瀬陸斗を投入。するとその1分後、自陣でのボール奪取からカウンターを仕掛け、武藤嘉紀が一気にバイタルエリアまで持ち込む。ボックス左で広瀬がラストパスを受けると、相手DFを一人かわして右足でシュートを放つが、これはクロスバーに嫌われた。
それでも神戸は最後までリードを死守。すると試合終了間際には左サイドのコーナー付近でキープに入ろうとしたジェアン・パトリッキに対して、ガオ・ジュンイーが後ろからタックルを見舞うと、両軍入り乱れる騒動に。その後も何度か試合が止まったが、それでもなんとか沈静し、試合終了を迎えた。
2-1で山東を撃破した神戸が今大会初白星を飾り、開幕2試合を終えて、1勝1分けとしている。対する山東は初黒星を喫している。