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W杯に行くのは誰だ? 日本代表候補を安田理大氏が「当確」「有力」「正念場」「サプライズ」の4段階で評価

8大会連続のワールドカップ(W杯)出場を決めた日本代表。史上最強とも言われるチームの中で、誰が本大会行きの切符をつかむのか。元日本代表DFであり、解説者の安田理大氏が、メンバー候補を「当確」「有力」「正念場」「サプライズ」の4段階で評価したティア表を作成!

開催国を除く世界最速で今夏のW杯北中米大会出場を決めた日本代表。一部で「史上最強」とも称される森保ジャパンでは、激しいポジション争いが繰り広げられている。

6月に開幕するW杯までの活動予定は3月末日の国際親善試合(3月29日・スコットランド戦、4月1日・イングランド戦)、そして5月31日に国立競技場で開催されるキリンチャレンジカップ(対戦相手未定)を残すのみとなった。2022年のカタール大会以降、森保ジャパンに招集された選手は約90人とされるが、W杯本戦の登録メンバー26人に入るための熾烈な競争がそこにはある。

果たして誰が最終選考に残るのか?ーー今回は、元日本代表DF安田理大氏が「日本代表W杯メンバーTier」を作成。昨年招集された選手を中心に「当確」「有力」「正念場」「サプライズ」の4段階で評価した。

「U-20代表の時のコーチが森保さんでした。人生の半分以上は森保さんと付き合いがある。奥さんより長いですよ(笑)」

と、森保一監督を“よく知る”安田氏が考える現在の日本代表メンバーの立ち位置とは――。

※インタビュー実施日:3月3日

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    当確:実力・実績ともに不動

    鈴木彩艶、早川友基、板倉滉、冨安健洋、谷口彰悟、伊藤洋輝、鈴木淳之介、長友佑都、堂安律、遠藤航、久保建英、伊東純也、鎌田大地、三笘薫、中村敬斗、佐野海舟、上田綺世

    ※南野拓実

    ■安田さんから一言

    ▽DF冨安健洋(アヤックス)

    「ケガからやっと復帰しました。実力は文句なしの“当確”です! あとはコンディションを上げていく、それだけです」

    ▽DF谷口彰悟(シント=トロイデン)

    「ワールドカップの谷口彰悟はすごいよ! 3バックの中央は彼がスタメンでいいと思います」

    ▽DF鈴木淳之介(コペンハーゲン)

    「与えられた出場機会でのパフォーマンスは恐ろしいくらいでした。チャンピオンズリーグも経験してさらに強くなりましたし、次の大会を見据えたうえでも“当確”です」

    ▽DF長友佑都(FC東京)

    「当確です。絶対に行きます。試合に出るとしても非常に短い時間だと思いますが、ピッチ外での精神的支柱として必要です。招集について確かに賛否両論はあるでしょう。選手にとっての一番は『試合に出ること』ですし、彼が入ることによって他の選手の枠がなくなってしまうのも事実。もし自分が同じポジションだったら『ふざけるな』と思うかもしれない。難しい部分もあります。でも、そこは森保監督ともある程度は話し合っていると思うし、間違いなく帯同するはずです」

    ▽MF堂安律(フランクフルト)

    「堂安は今の日本代表で一番好きな選手です。ガンバ大阪の後輩でもありますし、言う事なしです」

    ▽MF遠藤航(リヴァプール)

    「ケガしてしまいましたけど、今までずっとキャプテンもしてきました。出る出ないにしろ、絶対に選ぶべき選手」

    ▽MF久保建英(レアル・ソシエダ)

    「誰もが見たいと思っている選手。文句なしです」

    ▽MF南野拓実(モナコ)

    「僕が監督だったら、ケガしていても必ず連れていきます。登録選手ではないかもしれませんけど、僕は連れていきたい。もちろん可能性がある限りは頑張ってほしいですけど、ケガの重さ(左膝前十字靭帯断裂)を考えると出場するのは現実的ではないかもしれない。でも、数少ない森保ジャパン立ち上げメンバーの1人で、ゴールもたくさん決めてきました。もし森保監督が連れて行かなかったら……僕が連れていきます」

    ▽MF佐野海舟(マインツ)

    「(即答で)“当確”です! パフォーマンスが素晴らし過ぎます。今季のマインツ自体は苦しんだ時期もありましたが、監督交代後も使われ続けています。彼のクオリティはすべてがハイレベルなので、W杯後はビッグクラブに移籍すると思っています。今の代表チームのボランチでは真っ先に名前が挙がる選手。彼の相棒をどうするのか、と考えるくらいですね」

    ▽FW上田綺世(フェイエノールト)

    「“当確”の中でも最上位。エールディビジでも点を取りまくっています。彼と佐野海舟、鈴木彩艶が当確でもトップです。絶対に外せない選手」


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    有力:順当にいけば選出

    大迫敬介、小久保玲央ブライアン、菅原由勢、安藤智哉、渡辺剛、町田浩樹、田中碧、相馬勇紀、鈴木唯人、佐野航大、前田大然、小川航基、町野修斗

    ■安田さんから一言

    ▽GK小久保玲央ブライアン(シント=トロイデン)

    「日本代表は歴史を紡いでいかなくてはいけない。なのでGK3人を考えた時、1人は次のワールドカップを見据えて“経験”をさせても良いかなと。なので、第3GKは若い選手がいいと思います。オリンピックで悔しい思いをした選手は、A代表でしか借りを返せない。パリ五輪メンバーがW杯を経験して、次はスタメンを取るくらいになっていないと、日本代表として選手層に不安が出てくる。彼はヨーロッパのレベルの高い場所でやっているので、入ってくれば面白いかなと思います」

    ▽DF菅原由勢(ブレーメン)

    「個人的にもう、大好きな選手。所属するブレーメンでは監督交代後、日本代表と同じ3バックを採用していて、彼も右ウイングバックでコンスタントに出場しています。その姿を(森保監督に)見せられているのはポジティブなところですね。それにキャラクターもいい。盛り上げ役としてなくてはならない存在じゃないかなと。純粋なサイドバックとしても一番好きな選手。セットプレーのキッカーもできる。クロスの質も高く、一発で局面を変えられる。あとはブレーメンで結果を残すだけですね。僕の中では“当確”ですけど、『もうちょっと頑張れ』ということで“有力”にしておきます」

    ▽DF町田浩樹(ホッフェンハイム)

    「能力としては“当確”ですが、大きいケガをしているので……どこまでコンディションを上げられるかですね。ブンデスリーガで調子の良いホッフェンハイムで復帰してすぐに出場できるか、がポイントです」※3月18日時点で3位

    ▽MF相馬勇紀(FC町田ゼルビア)

    「やっぱり数字をちゃんと残しているんです。Jリーグの左ウイングではぶっちぎりのNo.1です。止められない選手ですね。今回選出されれば、W杯を経験して、もう一度海外に行ってしまうかもしれないですね」

    ▽MF鈴木唯人(フライブルク)

    「“有力”の有力です。南野選手がケガをした今、前線からの守備の強度、1人でボールを前進させる能力、馬力、シュート精度を考えればシャドーとしてピッタリかなと。ブレンビー在籍時の去年、デンマークに試合を見に行きましたが、その時点で『W杯行けるんちゃう?』と思ったくらい好きな選手。この大会で爆発するかもしれません。3月のメンバーに選ばれれば、“当確”だと思いますよ」

    ▽MF佐野航大(NECナイメヘン)

    「鈴木唯人選手と同じ“有力”の有力です。今のNECでの活躍は圧倒的。アヤックスやプレミアリーグ移籍の話があったくらいの能力がある。W杯では佐野兄弟が一緒にピッチに立つ可能性もありますよ」

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    正念場:メンバー入りの境目

    谷晃生、野澤大志ブランドン、望月ヘンリー海輝、中山雄太、関根大輝、橋岡大樹、高井幸大、北野颯太、守田英正、森下龍矢、斉藤光毅、三戸舜介、旗手怜央、浅野拓磨、古橋亨梧、原大智、細谷真大、大橋祐紀

    ■安田さんから一言

    ▽DF望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)

    「有力と正念場の間くらいかな(笑)。身体能力や将来性を考えるとかなり面白い存在です。高さもあるし、世界と戦えるフィジカルがある。監督がメンバーを考える時に、セットプレーやパワープレーを考慮すると頭によぎる選手ですね。まずは町田ゼルビアで、数字を残すこと。試合出場は当たり前で、ゴールやアシストなど誰もが納得のいく結果が必要だと思います」

    ▽DF高井幸大(ボルシアMG)

    「トッテナム移籍後にすぐケガをして、試合経験を積めませんでした。期限付き移籍しているボルシアMGでもケガをしてしまい、試合感の部分が不安です。チームの調子もイマイチなので……ここからケガが明けてずっと試合に出続けて、安藤智哉選手のように『誰が見てもスゴイ』プレーができれば食い込んでくると思います」

    ▽MF守田英正(スポルティングCP)

    「最近の森保監督を見ていると、守田選手は『正念場』かな、と思います。能力だけなら文句なく『当確』ですし、スポルティングでも試合に出ています。ただ、最近の森保監督の招集や起用から考えると、『気持ちを新たにしてアピールし続けろ』という印象を持たれている気がします」

    ▽FW細谷真大(柏レイソル)

    「パリ五輪世代のエースで、間違いなく良い選手です。でも、個人的な感想を言わせてもらうと、今回のW杯を見据えてもう少し早く海外に行ってほしかった」


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    サプライズ:期待の枠

    瀬古歩夢、佐藤龍之介、藤田譲瑠チマ、後藤啓介、塩貝健人、高丘陽平、市原吏音

    ■安田さんから一言

    ▽DF瀬古歩夢(ル・アーヴル)

    「あえてのサプライズです。日本代表で(ミスをして)いろいろ言われたこともありましたけど、リーグ・アンでのいまのプレーを見てください! W杯のスタメンもあるかもしれないと僕は思います。それもDFではなく、ボランチで。そんな可能性もあると思いますので、それも考えてサプライズ枠です」

    ▽MF佐藤龍之介(FC東京)

    「年初のU-23アジアカップの活躍は素晴らしかったですし、FC東京でも試合に出ています。しかもPK戦の5人目を任されていて、確実に決められる。そういったメンタルも強い。中盤のすべてでプレーできるユーティリティ性がありますから、ジョーカーとしても面白いかもしれない」

    ▽MF藤田譲瑠チマ(ザンクト・パウリ)

    「彼もあえてサプライズ枠に入れました。ザンクト・パウリではボランチをやっていないことも多いんですよ。クラブでは少し前目のポジションで、なんとドリブル突破で魅せてくれています。南野選手がケガをしたことも考えると、少し前目で使うことも考えられる。なので、僕としては選出したいですね。パリ五輪では圧倒的な実力でチームを引き上げていました。今の調子であれば、もっと上のクラブに行けると思います。本人が希望するプレミアリーグにも行けるはずです」

    ▽FW後藤啓介(シント=トロイデン)

    「サプライズ枠で選出します! やっぱりいまベルギーで数字を残しているんですよね(10ゴール)。一時は得点ランキングでも首位に立っていました。191cmあってターゲットにもなれる。去年シント=トロイデンまで話に行きましたが、メンタルも相当強い。“化ける”可能性は十分にありますよ」

    ▽FW塩貝健人(ヴォルフスブルク)

    「年齢も20歳と若いですし、しっかり試合に出ています。前田大然選手のようなタイプですね。前田選手がケガした時や前線からスイッチを入れたい時など、面白い存在になれると思います」

    ▽GK高丘陽平(バンクーバー・ホワイトキャップス)

    「おそらく誰も想像していないと思いますが、彼を推したい。北中米大会ということで、彼はアメリカの地を知っているし、MLSで圧倒的な活躍を続けています。オールスターゲームに選ばれるほどで、選出されてもまったくおかしくはない」

    ▽DF市原吏音(AZアルクマール)

    「後ろの選手層は厚いですけど、能力やキャラクターを見ると選ばれてもおかしくはない。19歳でRB大宮の副キャプテンを務めていました。U-20ワールドカップ、先日のU-23アジアカップでもキャプテンマークを巻いていた。キャプテンシーがあり、メンタルも強くて素晴らしいキャラクターです。2月に移籍したAZという新しい環境でどれだけ出場を重ねていけるか、ですね」

  • 最後に。「心の底から全選手を応援!」

    「Tier表を作るのは本当に悩みました。いい選手がいっぱいいます。僕は北中米W杯はベスト8以上に行ってほしいと思っているんです。自分がサッカー選手を引退したいま、心の底から全選手を応援しているんです。現役の時はどこかで『アイツよりオレのほうができる』という気持ちがありましたが、いまはもう、この表に載っているような選手たちは全員リスペクトしています。ほぼ全員がヨーロッパのトップリーグ、トップチームでプレーしている。この大会でベスト16の壁を破らなければいつ破るんだと。相当難しいグループに入りましたが、目の前の試合一つひとつ勝っていって、その先に素晴らしい結果があれば。心の底から選手たちを応援しています」

    ▼Tier議論を動画で見る!