アルゼンチン代表FWリオネル・メッシについて、フランス代表OBティエリ・アンリ氏が語っている。
7日に行われたFIFAワールドカップ2026のラウンド16で、エジプトと対戦したアルゼンチン。15分に先制点を許すと、その後に得たPKをメッシが失敗、さらに67分に追加点を許す苦しい展開となる。それでも79分、メッシのお膳立てからクリスティアン・ロメロが1点を返すと、その4分後にメッシが同点弾。そして後半アディショナルタイム、エンソ・フェルナンデスが劇的な逆転弾を奪い、3-2で勝利した。
劇的な形で勝利を掴み、準々決勝進出を果たしたアルゼンチン。試合後に主将メッシは涙を流し、チームメイトから胴上げもされている。ミックスゾーンではPK失敗のシーンを振り返り、「重要な局面でチームメイトを失望させてしまったと感じていたんだ。でも幸いなことに、最後に運命が特別なものを用意してくれて、同点ゴールを決めることができたんだ」とし、PK失敗に責任を感じていたことを告白している。
そんなメッシについて、アンリ氏が言及。『Fox Sports』で、チームメイトであったバルセロナ時代のことを振り返っている。
「あの“野獣”を怒らせてはいけないんだ。彼の目つきを見れば、スイッチが入ったのがわかるね。あのモードに入った彼を止めるのは非常に困難だよ。彼は……チームが必要とする時にプレーのクオリティを一段階上げるんだ。ボールを奪い、ほぼ全員をドリブルでかわし、試合の流れを変えようとするんだよ」
またアンリ氏は、メッシのPK失敗や試合後に感情を爆発させたことについて「彼も人間なんだと改めて思い知らされた」とコメント。一方で、終盤のパフォーマンスには「でも、彼が人間離れした存在であることを再認識させられた」と語った。
『The Athletic』のオリバー・ケイ記者は、メッシの涙について「喜びの涙? いや、むしろカタルシスによる安堵の涙に見えた。彼はPKを外し、0-2とリードを許した。後半のある時間帯では、彼は呆然とした表情で、自分とチームに何が起きているか理解できない様子にすら感じている」と指摘。重圧から解放されたことによる涙だと指摘している。


