アルゼンチン代表FWリオネル・メッシについて、有力メディア『The Athletic』の記者が綴っている。
前回の2022年大会でワールドカップ初優勝を成し遂げたメッシ。その後、FIFAワールドカップ2026への出場は明言しない期間が続いたものの、アルゼンチンのキャプテンとして今大会も出場することに。すると、開幕戦からハットトリックを達成する圧倒的なパフォーマンスでチームを牽引。2大会連続の決勝戦に導いた。
そして19日に行われたメットライフ・スタジアムでの決勝戦も先発したメッシだが、大一番ではチームとともに苦戦。ゴールに絡むことができず、チームも0-1で敗れて準優勝に終わっている。
史上最多タイの6大会連続出場、史上最多34試合に出場、史上2位の21ゴールを奪ったメッシ。そんな39歳だが、複数メディアが今大会が最後のワールドカップだと伝えている。試合後には大粒の涙を流したレジェンドについて、『The Athletic』のジェームズ・ホーンカッスル記者は以下のように綴った。
「メッシのワールドカップキャリアは、ディエゴ・マラドーナと同じくアメリカで幕を閉じるように見える。もっとも、彼はマラドーナのように禁止薬物の陽性反応により不名誉な形で、内なる悪魔に苛まれながら大会を去ったマラドーナのような別れとは違う。メッシの別れに、苛立ちや憤りはなかった。そこにあったのは愛と感謝、そして“別の結末”を強く望む思いだけだった」
「たとえキリアン・エンバペが得点王に輝き、歴代得点記録で彼を追い抜いたとしても、ワールドカップにおける他の数々の記録は依然としてメッシのものだ」
「彼がトンネルを歩く姿を見なら、消えゆく世界への郷愁に駆られていた。メッシのいないワールドカップとは、一体どのようなものなのだろうか。彼にとって6度目、そしておそらく最後となった今大会は、驚きに満ちたものだった。ビザの取り消しにレッドカードを巡る騒動の最中、彼は我々をフットボールそのものへと引き戻し、FIFAが犯した数々の過ちからワールドカップを救い出したのだ」
「ジャンニ・インファンティーノ(FIFA会長)は今後も出場チームを増やし続けるかもしれないが、1つだけ確かなことがある。メッシのいないワールドカップは、常にどこか“不完全”なものに感じてしまうはずだ」
