今季より昌平高から川崎に加入したMF長璃喜は、0-2で迎えた65分に途中出場し、王者・鹿島相手に果敢な仕掛けを披露した。
待望のプロデビューを果たした期待の18歳は、チームメイトへの感謝を口にする。
「先輩方が試合に入りやすいコンディションを作ってくれました。まだ楽しむことはできませんでしたが、頑張れたと思います」
2万3094人が詰めかけたホームのとどろきで、自分を表現した。左サイドでボールを受ければ、学生時代から磨いてきたドリブルを披露し、逆転への一手として存在感を放った。
「決定的な場面はありませんでしたが、高い位置でボールを持ったときのドリブルやチャンスメイクは出せたと思います」
ここまで出番はなかったが、日々のトレーニングから愚直にアピールを続けた。長自身も認めるように、直近のトレーニングマッチでも状態が良かったという。新星に対して「思い切ってやれ、楽しめ」とピッチに送り出した長谷部茂利監督も健闘を評価した。
「これまでのトレーニングから、長所を出そうとしてくれていました。きょうも、攻守にわたってクエスチョンが付くような、『何をやっているんだ』というプレーはなかった。初出場にしては、積極性もありました」
あいさつ代わりのシュートを放つ場面もあったが、惜しくも相手選手にブロックされてしまった。試合はそのまま0-2で終了し、デビュー戦を白星で飾ることはできなかった。
「初出場、初得点を期待していた」指揮官の起用に応えたかったが、18歳の未来は果てしない。スタートラインに立った長は、早くも次を見据えていた。
「鹿島さんを相手に戦えた経験が自信につながりました。今後の試合や練習につなげたいです」
取材対応では、まだまだあどけなさもあるが、プレーは自信に満ちていた。
取材・文=浅野凜太郎
