ニューカッスルに移籍金7000万ユーロを支払いFWアンソニー・ゴードンを獲得し、さらにアトレティコ・マドリーFWフリアン・アルバレスも移籍金1億ユーロで引き入れようとしているバルセロナ。財政難に陥っていたカタルーニャの雄は、なぜ今夏の移籍市場で大金を投じられるようになったのだろうか。スペイン『マルカ』がその理由を説明している。
ゴードンに続いてフリアン・アルバレスを1億ユーロで獲得すれば(クラブは同額で獲得できることに自信を持ち続けている)、バルセロナの今夏の補強費用は1億7000万ユーロ(約320億円)となる。なおかつ同クラブはサイドバック、センターバックの獲得も目指しており、補強費用はさらに増える見通しだ。1億7000万ユーロはバルセロナの過去3シーズンの補強費用1億1450万ユーロを優に上回る額だが、なぜ今夏になってそのような額を支払えるのだろうか。
その理由はもちろん、ラ・リーガのサラリーキャップ制で“1:1”ルールに戻れる目処が立ったためだ。サラリーキャップを超過し続けていたバルセロナは、たとえ選手放出や減俸で人件費(移籍金の減価償却+年俸)に余裕をつくっても、使い回せる金額が60〜70%(移籍金収入では20〜30%のみ使用可能)に制限されていたため、新たに選手を獲得しても移籍金や年俸をその制限内の金額に収めなければ選手登録が認められない状況にあった。しかしながらバルセロナおよび同クラブのデコSD(スポーツディレクター)は、大幅な収入増と人件費削減に成功して、サラリーキャップ超過の解消および補強予算の増額に成功している。
収入増については新規スポンサーの獲得と、全面改修工事を終えつつあるカンプ・ノウを再び使用できることが大きい。バルセロナの今季予算は10億ユーロを超え、また来季は12億ユーロに達する見込みとなっている。またバルセロナは最近、工事を終えるためにさらに4億ユーロの融資を行うことを発表したが、同額の返済はカンプ・ノウの将来的な収入から充てられることになり、ラ・リーガの規定には抵触しないようだ。その一方で人件費の削減については、FWロベルト・レヴァンドフスキ、FWアンス・ファティ、MFイルカイ・ギュンドアン、MFセルジ・ロベルトなど、今では考えられない水準の高年俸で契約した選手たちの退団(または給与カット)によって実現されている。
カンプ・ノウの莫大なスタジアム収入も目処が立ったことで、バルセロナは財政難を脱出しつつある模様。今後はピッチ内のプレーだけでなく、華やかな選手補強でも話題を振り撒いていくのかもしれない。
