ブラジル代表への重圧は計り知れない。それはカカも感じていたことだし、現チームも強烈なプレッシャーに晒され続けている。近年は目立った成功を収めておらず、最後の主要タイトルは2019年のコパ・アメリカ。今大会は予選でも大いに苦しんだ。セレソンがワールドカップの優勝候補に挙げれれなくなってもう長い期間が経過している。
だからこそ、今大会は彼らにとって歴史的な分岐点となる。名将カルロ・アンチェロッティの招聘がそれを物語っている。クラブキャリアで彼以上の成功を収めた人物は、歴史を振り返ってもほとんどいない。ミラン時代に指導を受け、全盛期を過ごしたカカも「カルロの下ではキャリア最高の時期を過ごせた。本当に良いプレーができていたんだよ」と恩師との時間を回想する。
歴史的に大きな意味を持つ今大会だが、ブラジル代表はケガ人の続出でフルメンバーを揃えることができなかった。ロドリゴ、エデル・ミリトンの欠場は大打撃だろう。
しかし、最大の議論はネイマールの選出だ。度重なるケガで2023年から代表チームから遠ざかり、現在もケガを抱えていることが発覚。ふくらはぎ損傷により3週間程度の離脱が予想され、少なくとも13日の初戦(モロッコ代表)は欠場が予想されている。確かに同国歴代最多得点記録を持ち、低迷するブラジル代表を一身に背負ってきたエースだが、全盛期とは程遠い状態での選出は物議を醸すのも当然だろう。
それでも、カカはネイマールを信じている。このアンチェロッティの決断が、必ず正しい方向に導くと確信している。
「僕にとっては、彼が代表チームにいることは本当に重要なんだ。ピッチ内外で必ずチームに貢献してくれるだろう。成熟した男だ。今回で4回目のワールドカップだね。すでにワールドカップの雰囲気、戦い方、振る舞い方を理解している。それは非常に重要で、貴重なことなんだよ。彼がワールドカップにいてくれるのは嬉しいね」