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DFラインに負傷者が続出しているレアル・マドリーだが、下部組織から選手の“補強”に成功した。Bチーム所属のDFラウール・アセンシオ(21)である。
レアル・マドリーはラ・リーガ第13節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのオサスナ戦(4-0)の前半にDFエデル・ミリトンが前十字靭帯断裂の重傷を負った。カルロ・アンチェロッティ監督がその代わりに起用したのがラウール・アセンシオだ。トップチームデビューを果たした21歳のセンターバックは、的確な守備と大胆かつ精度の高いフィードで存在感を放ち、一躍注目を浴びることになった。
そしてインターナショナルウィーク明けに行われたラ・リーガ第14節、敵地ブタルケでのレガネス戦(3-0)で初先発を果たしたラウール・アセンシオは、オサスナ戦に続いて好パフォーマンスを披露。トップチームの面々はその堂々としたプレーぶりに舌を巻いており、SNSではMFジュード・ベリンガムが「君にとってはあまりに簡単だったな、チームメートよ」、MFブラヒム・ディアスが「すげええええ」、MFアルダ・ギュレルが「何てプレーだ」、DFアントニオ・リュディガーが「相棒」とつぶやくなどしていた。
ラウール・アセンシオは選手たちだけでなく、コーチングスタッフからも称賛されている。カルロ・アンチェロッティ監督は「アセンシオについては、恐れを感じていないことに驚いている。ポジショニングがいつも素晴らしく、それは下部組織の仕事ぶりが素晴らしいことを意味している」と語っていたが、『マルカ』曰く、コーチングスタッフは同選手がレガネス戦で見せたプレーを次のように評したという。
「彼は賢い。常にポジショニングが良く、デュエルでは激しく、強い。ボールを持ったプレーでは落ち着きがあり、とても注意深く、集中している」
またマドリーのトップチームでは、リュディガーがラウール・アセンシオの“後見人”になっているという。『マルカ』によれば、ドイツ代表DFは練習や試合のウォームアップで、センターバックの新たな「相棒」をできるだけ近くで見守り、トップチームへの適応を促していたという。なお怪我知らずのリュディガーにとって、ラウール・アセンシオはミリトン、DFダヴィド・アラバ、DFナチョ、MFオーレリアン・チュアメニ、DFダニ・カルバハル、DFヘスス・バジェホに続き、7人目のセンターバックの「相棒」となる。
なお『マルカ』はリュディガー、チュアメニ、長期離脱から復帰目前のアラバに加えて、ラウール・アセンシオも戦力に数えられることで、マドリーのセンターバックの補強が急務ではなくなり、来夏の移籍市場まで先延ばしできる可能性も指摘している。