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バイエルン、伏兵スタニシッチの決勝弾で川崎Fに勝利!1勝1敗で日本を後に

「スカパー!ブンデスリーガジャパンツアー2023 Audi Football Summit」で川崎フロンターレとドイツ王者バイエルン・ミュンヘンが対戦した。

バイエルンはヨズア・キミッヒ、セルジュ・ニャブリ、レロイ・ザネといった主力が先発。新加入のキム・ミンジェはスタメンに入った一方、移籍濃厚なサディオ・マネはメンバー外となった。川崎Fはスタメンに小林悠や脇坂泰斗、山根視来らを選出。レアンドロ・ダミアンや家長昭博らをベンチスタートとして試合へと臨んだ。

開始から2分、川崎Fは高い位置でボールを奪うと、最後は2列目から飛び出した脇坂がファーストシュートを放った。ゴール右から狙ったが、惜しくも枠上へと外れていった。その後もバイエルンの拙いビルドアップを突いて川崎Fがチャンスを作るが、バイエルンがギリギリで耐えしのぐ。

一方のバイエルンのファーストシュートは7分。コーナーキックにキム・ミンジェが頭で合わせるが、枠内には飛ばなかった。10分にも右へ開いたザネのクロスから中でフリーとなったマティス・テルがシュートに至るが、DFにブロックされる。直後にも相手のミスからテルが決定機をつかむが、シュートは左ポストに直撃。さらに、キム・ミンジェのインターセプトからそのままクロスへ。中でテルが合わせるも、GKチョン・ソンリョンが身体に当てた。

18分には、川崎FはMF脇坂が負傷し、瀬古樹との交代を余儀なくされた。バイエルンペースで展開しつつ、徐々に試合は落ち着いていく。

結局、川崎Fがバイエルンの猛攻をしのぐ形で、前半はスコアレスで終わった。後半から両チームガラリとメンバーを入れ替え。バイエルンは若手が中心となりつつ、レオン・ゴレツカやマタイス・デ・リフト、ライアン・フラーフェンベルフ、キングスレイ・コマンらもピッチに入った。後半から3バックに変更している。

後半開始早々、瀬古がミドルレンジから狙うが、ヤン・ゾマーが見事なセービングではじき出した。53分にも川崎Fがコーナーキックから絶好機を得るが、ゾマーが身を挺して防いだ。

57分についにスコアが動く。ヨシップ・スタニシッチがインターセプトからそのまま持ち運び。フラーフェンベルフとのワンツーからGKと1対1になると、左足で冷静に流し込んだ。63分には川崎Fも右サイドからのクロスでチャンスを演出。ファーサイドへと流れたところを橘田 健人がボレーで狙うが、ミートしきれなかった。直後にも左サイドのクロスから山田新が左足を振り抜くも、これも力んで枠外へ外れていった。

バイエルンは中盤でフラーフェンベルフがアクセントとなり、川崎Fのプレスを回避。長身のオランダ人MFが存在感を放つ。78分にはカウンターからコマンが一人で持ち運ぶ。ラストパスをアリヨン・イブラヒモヴィッチに届けるが、左足のシュートはゴール左に外れていった。

85分には右サイドから完璧に崩し、フラーフェンベルフが中央で受けてラストパス。またもイブラヒモヴィッチが決定機を迎えるが、シュートは左ポストに嫌われた。89分にもミスからイブラヒモヴィッチがGKと1対1になるが、上福元直人の好守に阻まれた。

結局、バイエルンに追加点は生まれないまま1-0で終了。ジャパンツアーを1勝1敗で終えた。

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