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サッカー日本代表、カタール・ワールドカップ(W杯)出場決定までの道のり|アジア予選全試合を振り返る

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    アジア2次予選

    カタールで行われる2022年ワールドカップ本戦出場に向けた戦いがアジア2次予選から始まった日本は、ミャンマー、モンゴル、タジキスタン、キルギスらが同居するグループFに入った。

    新型コロナウイルスにより試合が中止になるなどの混乱があった中、日本は8戦全勝で他国を寄せ付けず。

    2021年3月のモンゴル戦では14-0、同年5月のミャンマー戦では10-0と歴史的な圧勝劇を演じ、8試合で46ゴール2失点を記録するなど攻守ともに危なげない戦いを見せて最終予選にコマを進めた。

    試合日対戦カード会場
    2019/9/10ミャンマー 0-2 日本 ヤンゴン
    2019/10/10日本 6-0 モンゴル 埼玉
    2019/10/15タジキスタン 0-3 日本 ドゥシャンベ
    2019/11/14キルギス 0-2 日本 ビシュケク
    2021/3/30モンゴル 0-14 日本千葉
    2021/5/28日本 10-0 ミャンマー千葉
    2021/6/7日本 4-1 タジキスタン大阪
    2021/6/15日本 5-1 キルギス大阪
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    アジア最終予選第1節:日本 0-1 オマーン

    オーストラリア、サウジアラビア、中国、オマーン、ベトナムとグループBに入った日本の初戦はホームでのオマーン戦。

    降雨による悪条件の中、日本は60%以上のポールポゼッションを記録するも、相手チームのプレスに苦しみ、リズムをつかめず、なかなかチャンスを作り出せない。後半に入っても苦戦を強いられ、逆にオマーンに押し込まれる展開が続き、VARに助けられる場面も。

    そして試合終盤、オマーンの右サイドから突破を許すと、そこから上げられたクロスにニアサイドで合わせられてついに先制点を許した。試合はそのまま0-1で終了し、ホームで初戦を落とすという最終予選の厳しいスタートを切った。

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    アジア最終予選第2節:中国 0-1 日本

    まさかの黒星スタートを切った日本の第2節の相手は初戦でオーストラリアに完敗した中国。中立地のカタールで行われた一戦で、日本は南野が負傷離脱する中、初戦とは異なり古橋と久保を先発起用する。

    序盤から日本がボールを持つ展開が続くが、自陣深くに引く中国の分厚い壁をなかなか崩せない。それでも、40分に右サイドを突破した伊東の上げたクロスに大迫が飛び込んでネットを揺らした。

    前半にうちに待望のリードを手にした日本は後半に入っても攻勢を強めるが追加点を奪えず。それでも、帰化選手をピッチに送り出す中国に最後まで枠内シュートを許さず、このまま1-0で勝利。物足りなさは残ったが、2試合目にして最初の勝ち点3を手にした。

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    アジア最終予選第3節:サウジアラビア 1-0 日本

    1勝1敗とした日本はワールドカップ出場権を争う直接のライバルであるサウジアラビアと敵地で対戦。出場停止の伊東に代わりに浅野を起用して、開幕2連勝を飾るチームを相手にキックオフを迎えた。

    序盤のオープンな展開から徐々に日本が主導権を握り、チャンスを作るが、スコアレスで前半を終える。すると、後半はサウジアラビアがギアを上げ、徐々に押し込まれる状況に。日本は交代策で打開しようと試みるがチャンスには至らず。

    そして70分、柴崎の自陣でのバックパスを奪われると、そこから突破を許してネットを揺らされる。その後、相手の落ち着いた守りに阻まれてチャンスを作れず、0-1で敗れた。この結果、日本は最終予選3試合で2敗目を喫し、本戦出場に向けて早くも正念場に立たされた。

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    アジア最終予選第4節:日本 2-1 オーストラリア

    開幕3節で1勝2敗と厳しい戦いを強いられる日本は第4節でホームに最大のライバルと目されるオーストラリアを迎える。

    試合前の国家斉唱中に森保監督が見せた涙が物語るように逆境に晒される日本だが、開始早々に今予選初めて先発起用された田中が期待に応えてチームに先制点をもたらす。その後は劣勢に立たされるも、守備陣が踏ん張りを見せていたが、後半にゴール前のFKを直接決められて試合は振り出しに。

    何としても勝利のほしい日本は試合終盤、途中交代の浅野が起点となりオウンゴールを誘発。これでリードを奪い返し、苦しみながらも2-1で勝利して予選2勝目を手にした。

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    アジア最終予選第5節:ベトナム 0-1 日本

    最終予選折り返しとなる第5節では、敵地で近年成長著しいベトナムと対戦。ここまで4戦全敗の相手に対してオーストラリア戦のメンバーを軸にスタートした日本が圧倒すると予想される中、今予選のキーマンである伊東が南野のお膳立てから17分に先制点をマークする。

    その後も攻勢を続ける日本に対して守備的な布陣で戦うベトナムがカウンターを駆使する展開が続き、日本がリードして前半を終える。後半に入っても攻勢に出る日本だが、体を張ってゴールを守るベトナム守備陣を崩せない。交代選手を投入して追加点を目指すも、試合はこのまま1-0で終わった。

    格下相手に1ゴールのみだったが、今予選に入って初めて連勝を飾り、スコアレスドローに終わったサウジアラビアとオーストラリアとの差を縮めることに成功した。

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    アジア最終予選第6節:オマーン 0-1 日本

    アジア最終予選後半戦の最初の相手は、ホームでの初戦で0-1の敗戦を喫したオマーン。敵地での一戦を迎える日本はベトナム戦のメンバーをベースにリベンジに挑んだ。

    試合開始早々にオマーンの攻撃を受ける中、徐々に日本がペースを握るもスコアレスの状態が続く。すると、後半開始からピッチに立った三笘の入った左サイドを起点にリズムを作る。そして、81分に三笘のクロスをファーサイドから飛び込んだ伊東が合わせて待望の先制点を日本にもたらした。

    これが決勝点となり、日本は1-0で勝利してこれで3連勝。さらに、オーストラリアが勝ち点を伸ばせなかったことで、本戦にストレートインできる2位に浮上した。

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    アジア最終予選第7節:日本 2-0 中国

    前節の勝利でグループB2位に浮上した日本はホームでここまで1勝止まりの中国と対戦する。主力CB吉田と冨安が離脱する中、谷口と板倉が抜擢された。

    序盤から主導権を握る日本は、伊東のクロスが相手DFのハンドを誘い13分にPKを獲得する。これを大迫がきっちりと決めて日本がリードを奪う。その後も優勢に試合を進める日本に対して中国が何もできない状態が続くと、61分に途中交代の中山のクロスに伊東が頭で合わせて貴重な追加点をマーク。伊東にとってこれが3試合連続ゴールになった。

    その後も日本はこのまま中国を寄せ付けず、2-0で勝利。これで4連勝として、次節の首位サウジアラビア戦に向けて弾みをつけた。

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    アジア最終予選第8節:日本 2-0 サウジアラビア

    4連勝を飾り、グループB2位に位置する日本はホームに首位サウジアラビアを迎える。敵地での対戦では不覚を取って0-1で敗れた相手に、日本は主力CB不在のまま再び谷口と板倉を先発に据えた。

    試合開始直後から激しい攻防を見せるこの一戦で先手を打つのに成功したのは日本。32分に絶好調の伊東のパスを受けた南野がネットを揺らして先制点をチームにもたらす。さらに、後半早々には伊東が右足を振り抜いて豪快なミドルシュートをネットに突き刺して2-0とする。

    終盤にかけても日本が優勢に試合を進め、このまま試合終了。これで5連勝とした日本は、3位オーストラリアとの勝ち点差を3として、次節の直接対決で勝利すれば7大会連続の本大会出場権を獲得できる。

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    アジア最終予選第9節:オーストラリア 0-2 日本

    勝てば1試合を残してW杯出場が決まる日本は、試合序盤からアグレッシブに得点を奪いに行くも、オーストラリアも鋭いカウンターで対抗。試合は後半終盤まで緊迫した展開が続く。

    それでも日本は84分に投入した三笘薫が土壇場で先制点を奪うと、後半アディショナルタイムに再び三笘がカタール行きを決定づける追加点を獲得。

    直後に笛が鳴り、日本が2-0でオーストラリアに勝利。7大会連続7度目のW杯出場が決定した。

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    アジア最終予選最終節:日本 1-1 ベトナム

    オーストラリアとの一戦でW杯出場を決めた日本にとって、最終戦はホームでの凱旋ゲームとなった。

    スタメン9人を入れ替えて臨んだ一戦は、ベトナムに先制弾を浴びる展開も、主将・吉田麻也に2年半ぶりのゴールが生まれて同点に。途中出場の田中碧が一時逆転弾を叩き込んだが、直前のプレーで南野拓実にハンドがあったとして、VARによりノーゴールとなってしまう。

    結局、追加点を奪えず1-1のドローで決着。日本は7勝1分2敗でカタール大会の最終予選を終えている。

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