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古橋亨梧、川辺駿ら初先発組が猛アピール! 日本代表、タジキスタンに4発快勝でW杯予選7連勝

日本代表は7日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選でタジキスタン代表と対戦した。

5月から今シリーズの活動をスタートさせた森保一監督率いる日本は、5月28日に行われたミャンマー代表戦に10-0で大勝し、6月3日に急きょ組まれた“兄弟対決”U-24日本代表戦でも3-0の完勝。既に最終予選進出も決め、タジキスタン戦も含めた3試合をテストに使うことができるようになった。

とはいえ、ミャンマー戦からは中心選手の吉田麻也、遠藤航、酒井宏樹がOA枠としてU-24代表活動に移り、冨安健洋ら複数名も同代表に合流。U-24代表戦からも大迫勇也が負傷により離脱した。

森保監督もタジキスタンの前日会見で「(U-24との一戦から)変えられるところは変える」と明言。これまで先発機会の少なかった選手たちにチャンスを与えることを示唆していた。

タジキスタンとの一戦に向けてはU-24代表戦からスタメンを8名変更。長友佑都や鎌田大地、守田英正らがベンチスタートとなり、昌子源や浅野拓磨、古橋亨梧らがスタートリストに名を連ねた。布陣は引き続き4-2-3-1で、南野拓実、原口元気、橋本拳人が連続で先発。DFラインは総入れ替えとなった。

試合が開始すると、キックオフから猛プレスをかける日本に対してタジキスタンは武器とする基礎技術を生かしてボールを繋いで攻め込もうとする。それでも6分、右サイドバックの山根視来のスルーパスに抜け出した浅野が放ったシュートはGKルスタム・ヤティモフにセーブされたものの、こぼれ球に古橋が反応。左足を力強く振り抜いて日本が早いタイミングで先制した。

しかし直後の9分、右サイドでボールを持ったマヌチェフル・サファロフにアーリークロスの供給を許すと、ボックス内のエフソン・パンシャンベが力強いヘディングシュート。これがゴール右下隅に決まり、日本はアジア2次予選7戦目にして初失点を喫する。

同点にされた後も前線のスピードを生かしてチャンスを作っていく日本だったが、なかなか加点することはできず。14分にはボックス右に抜け出した浅野が右足を振り抜いたが枠を捉えない。

大幅にメンバーが入れ替わっている影響か、思うように崩すことができない日本。タジキスタンは時には6バック気味になるほど守備に人数を割いて日本にサイドを使わせない。

前半半ばを過ぎてタジキスタンの最終ラインを越える回数が減少。主に左サイドから積極的にクロスを蹴り込んでいくもののボックス内で密集するタジキスタンDFに跳ね返されてしまう。

それでも40分、右サイド深い位置に抜け出した古橋が中央マイナス方向に折り返すと、ニアに走り込んだのは背番号10の南野。左足でしっかりとボールを捉えて勝ち越し弾を奪った。南野にとっては本田圭佑と並ぶ史上最長タイ、W杯予選7戦連続得点となっている。

試合は日本がリードした状態で45分間が終了。折り返して迎える後半、原口と南野に代えて鎌田、そして坂元達裕を公式戦デビューさせる。鎌田はトップ下、坂元は右サイドに入った。

後半開始早々の51分、途中出場した坂元が早速得点に関与する。橋本がボックス手前中央から右に展開。ボールを受けた坂元が中央に折り返すと自ら走り込んでいた橋本が右足でボックス左下隅を射抜いた。

鎌田が入ったことで高い位置での細かいパス交換が増えている日本。59分には鎌田のスルーパスを受けた浅野が左足でシュートを放ったが、これはGKルスタム・ヤティモフにセーブされる。直後に森保監督は左SBの佐々木翔に代えて小川諒也を送り出す。

それからややトーンダウンする日本。さらに選手を入れ替え、橋本に代えて守田英正を投入。守田はそのままボランチに入った。すると71分、高いポジションをとっていた川辺駿がGKルスタム・ヤティモフがDFラインに出した不用意なパスを見逃さず。ボールを奪い切って自らシュートを放ち、チームの4点目を決めた。

日本は74分に5枚の交代枠を使い切り、浅野に代えて谷口彰悟を投入。谷口はボランチに入って古橋が最前線へ。川辺が中盤の左サイドに回る。

タジキスタン側も選手を入れながら追い上げを目指すが、日本が主導権を握ったまま試合が終了。国際Aマッチ初先発となった古橋亨梧や川辺駿らも結果を残し、終わってみれば快勝というスコアとなった。

日本は今後、11日にキリンチャレンジカップ2021でセルビア代表をノエビアスタジアム神戸に迎える。

■試合結果
日本代表 4-1 タジキスタン代表

■得点者
日本:古橋亨梧(6分)、南野拓実(40分)、橋本拳人(51分)、川辺駿(71分)
タジキスタン:エフソン・パンシャンベ(9分)

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