ウェストハム・ユナイテッドのグレアム・ポッター監督が監督業について語った。14日、イギリス『BBC』が伝えた。
2022年9月にトーマス・トゥヘル元監督の後任としてチェルシーの指揮官に抜てきされるも、2023年4月に同クラブを解任されたポッター監督。その後監督業には就いていなかった49歳の指揮官だったが、今年1月にウェストハムの監督に就任した。
「当時は仕事を失い、あまりうまくいっていなかった、あるいは明らかに自分が望んでいたほどうまくいっていなかったことで、私が良い状態ではなかったことは想像できるだろう。大変な瞬間だった」とポッター監督は当時の心情を吐露した。
「ブライトンでは非常に良い経験をしたが、チェルシーではあまり良くなかった。だから次のステップを見つけようとしているんだ」
チェルシーでは31試合を戦い、12勝に留まった指揮官は『当時の自分にどのようなアドバイスをするか』問われると、「すべてはうまくいく。それが自分をより良くし、より強い人間にし、より良いコーチにしてくれると思う。起こりうる最悪の事態は、仕事を失ってもまだ大丈夫で、前進し、何かを提供し、人として成長できるということだ」と力強く口にした。
「バブルから抜け出せてよかった。(監督として)12年も経つと、少し視野が狭くなってしまうこともある。視野を広くして、世界とサッカーをありのままに見るんだ。そうすれば、より良い人間、より良いマネージャーになれるだろう」
休養中は家族との時間を作り、歌手のテイラー・スウィフトのライブを観に行くなど有意義な時間だったという。それでもポッター監督はプレミアリーグで「やり残したことがある」と考え、ウェストハムで指揮を執る決断をした。
新たな決意を胸にプレミア再挑戦中の指揮官は「仕事に行きたい気持ちはあるが、プレミアリーグには我々のような監督は多くない。だから忍耐強くならなければならない」と同リーグについての考えを共有した。
「時間を要求するようなコーチにはなりたくないが、最終的にはそれが上達への道だ。結局のところ、これは魔法の仕掛けでもなければ、巧妙な文化プログラムでもなく、時間の問題なんだ。良い状況も悪い状況も経験すればするほど、お互いの信頼と理解が深まる。ただプレミアリーグであることに変わりはなく、競争は競争だ。容赦なく、厳しいものだ」
プレミアリーグ第24節を終えた時点で16位と苦戦中のウェストハム。降格圏まで10ポイント差と苦しい状況だが、立て直しが期待される。


