リヴァプールのアルネ・スロット監督が自らのキャリアについて語った。28日、イギリス『BBC』が伝えた。
今夏にリヴァプールの新監督へ就任した46歳のスロット監督は「私と一緒にプレーした人なら、私が監督になったことに驚かないと思う」と現役時代について明かした。
「『できるだけ長く(プレイヤーとして)楽しみ、絶対にマネージャーかコーチになりたい』と思うまでに、それほど時間はかからなかった」
「リヴァプールのオフィスで、選手たちがみんな私の選手としてのキャリアについて話しているのを聞くのは、ちょっとつらいよ。私はいつも、『そんなに速くなかった』と冗談を言うんだ。私のことを遅いと言う人もいるよ」と笑みをこぼした。
現役時代はオランダのズウォレやスパルタ・ロッテルダムでプレーし、2013年に現役を引退。「普通は、足が遅ければ走り続けられる。でも、私は走り続けるのも得意ではなかった。でも、もし私が持っていたと思う武器を挙げるとすれば、それは正しいタイミング(パス)と、正しい方向への正しいスピードだ」と自らのプレースタイルについて明かした。
現役引退後はAZで監督を務めたほか、2021-22シーズンからはフェイエノールトの指揮官に就任。エールディヴィジ優勝などを成し遂げたことについては「エールディビジで勝ち続けるためには何かが必要なんだ。僕はサッカーについて十分な知識を持っていた」と説明した。
家族をオランダ国内に残し、イギリスへは単身赴任中だというスロット監督。プレミアリーグで首位を走るチームをマネジメントする中で「私にとっていまが一番大変な時期だよ。11月から3月までイギリスでは休みがないから、思うように彼らに会えないので少し大変なんだ」と家族への想いを口にした。
「子どもたちは学校に通い、試験を受けている。でも、特にシーズン前半は国際試合の休みが多かったから、子どもたちはかなり頻繁に遊びに来ていたんだけどね」
家族と離れ、闘いの世界に身を置くスロット監督。それでも「オランダにいたころよりも準備と仕事に十分な時間をかけられるから、いまのほうがコーチとして優れているかもしれないね」と状況をポジティブに捉えているようだ。