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優勝争いのダークホースに?ポステコグルー率いる新生スパーズは不気味な存在【プレミアリーグ補強&戦力評価~トッテナム~】

『GOAL』では、昨季上位陣とビッグクラブの補強・戦力を評価する。第7回は、アンジェ・ポステコグルー監督の下で新たなスタートを切ったトッテナムだ。※文中の評価はB~SSの4段階

  • James Maddison Tottenham 2023-24Getty

    今夏の主な移籍

    【IN】

    • ブレナン・ジョンソン[ノッティンガム・フォレスト]
    • ジェームズ・マディソン[レスター]
    • ミッキー・ファン・デ・フェン[ヴォルフスブルク]
    • グリエルモ・ヴィカーリオ[エンポリ]
    • アレホ・ベリス[ロサリオ]
    • アシュリー・フィリップス[ブラックバーン]
    • マナー・ソロモン[シャフタール・ドネツク/フリー移籍]

    【OUT】

    • ハリー・ケイン[バイエルン]
    • ハリー・ウィンクス[レスター]
    • ジェド・スペンス[リーズ]
    • ルーカス・モウラ[サンパウロ/フリー移籍]
    • ジョー・ロドン[リーズ/ローン移籍]
    • ジェイフェス・タンガンガ[アウクスブルク/ローン移籍]
    • セルヒオ・レギロン[マンチェスター・ユナイテッド/ローン移籍]
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  • Guglielmo Vicario SpursGetty

    【補強評価:B】ストライカーを確保できず

    今夏はペドロ・ポロ、デヤン・クルゼフスキの買い取りを発表した他、ジェームズ・マディソンやマノー・ソロモンといったプレミアリーグ経験者を獲得。さらに、若手有望株のミッキー・ファン・デ・フェンもヴォルフスブルクから4000万ユーロ(約63億3000万円)で迎え入れたが、ハリー・ケイン放出後のセンターフォワードのポジションで補強が進まず。19歳のアルゼンチン人FWアレホ・ベリッツを1500万ユーロ(約23億7000万円)で獲得したが、アンジェ・ポステコグルー監督も時間がかかることを明言しており、今季の即戦力とはあまり見ていないだろう。最終日にプレミアリーグでも実績のあるブレナン・ジョンソンを獲得したが、ケインに代わるエース候補を獲得できていないことが「B」と低めの評価となった主な理由だ。

  • Micky van de Ven Marcus Rashford Tottenham Man Utd 2023-24Getty Images

    【GK・DF評価:A】新戦力がレギュラーを確保

    今季のスパーズは多くの新戦力によって守備陣が支えられている。まずウディネーゼからレンタルバックとなったデスティニー・ウドジェが左サイドバックのポジションを確保。スピードを活かした攻撃参加はもちろん、フィジカル的な特徴を活かした守備も持ち味で、プレミアリーグでもブレイクの兆しを見せる。そして、ヴォルフスブルクから4000万ユーロ(約63億3000万円)で加わったファン・デ・フェンもロメロの相棒として活躍中。堅実なパフォーマンスと左足での配球で早くもサポーターからは高い評価を獲得している。最後に新守護神となったイタリア代表GKヴィカーリオだ。マンチェスター・ユナイテッド戦ではビッグセーブを連発し、クリーンシートでの勝利に大きく貢献。すでにウーゴ・ロリスの存在を忘れさせる活躍を見せている。

  • son-maddison(C)Getty Images

    【MF・FW評価:S】マディソン中心の攻撃陣に

    中盤以上はプレミアリーグでも屈指の選手層を誇るスパーズ。ピエール・エミル=ホイビュア、ジオヴァニ・ロ・チェルソらがベンチに置かれ、中盤の定位置を確保しているのがイヴ・ビスマとパペ・マタル・サール。ともにアフリカ人らしい無理が効くタイプで、とりわけ昨季は苦戦したビスマが完全復活。ボール奪取から前を向いての推進力まで絶大な存在感を発揮している。加えて、新戦力のマディソンが早々に適応し、司令塔としてタクトを振るう。ケインのチームからマディソンのチームへ移行していることが見て取れるだけに、ポステコグルー監督の手腕は見事と言う他ない。一方で、そのケインの後釜に据えられているリシャルリソンはセンターフォワードとしてのプレーに若干苦戦中で、どれだけの数字を残せるかは未知数だ。

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    【成熟度・総合評価:A】好調を維持できるか

    開幕から3勝1分けと好スタートを切ったスパーズ。新戦力たちが各ポジションで結果を残しており、ポステコグルー監督のポゼッションスタイルも徐々に浸透している様子が見て取れ、パフォーマンスと結果がともに付いてきている。ケインという大きな穴をどう埋めるかという懸念はあったが、第4節バーンリー戦ではソン・フンミンがワントップに入り、ハットトリックを挙げて一発回答。左サイドではマノル・ソロモンが2アシストを記録するなどひとつの正解が見て取れた。前線ではリシャルリソン、イヴァン・ペリシッチ、ブレナン・ジョンソンもベンチに控える状況となり、層の厚さも十分。今季は欧州カップ戦にも出場しないことを考えると、新体制1年目でタイトル獲得も視野に入る。現在の好調がどこまで続くのか見守っていきたいところだ。

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