――プレシーズンを見る限り、(セントラルMFの)昨季とポジションが変わりそうです。新たなポジションでのイメージは?
今年はアンカー的な立ち位置ではないので、比較的自由にプレーができるかなと思います。3ボランチのような形で、アンカー以外のもう1人の選手もどちらかというと守備ができて、フィジカル的に大きい選手なので、自分が一番、攻撃で違いを作らなければいけないポジションになるかなと。
かといって、10番(トップ下)みたいな選手を置いていないのは(自分も)守備に戻らなければいけないから。そこの強度はプレシーズンをやってすごくきついなと感じています。その強度を高く保ちつつ、どれだけ長く維持できるかは自分のなかで現状の課題だと考えています。
――チームとしての手応え、課題はありますか?
プレシーズンでは一応、負けていないので、そこの手応えはあります。だけど、それと同時に課題は個人的にたくさん感じています。まだまだやらなければいけないことは多いなと。個人としても課題はたくさんあると思います。
――では、具体的にチームとして手応えを感じている部分はありますか?
ボールは多少持てるなと思います。プレシーズンでユナイテッドとやったときも持てるし、剥がせる場面も作れました。ただ、ペナルティーエリア内に入っていけるかと言えば、結局そこまでいけていないというのもありました。ミランも5バックだし、ユナイテッドも5バックだったので、なんとも言えないところはありますが、そもそもペナ内に入っていくのが簡単ではないです。結局、際のところでちゃんと守られたりしています。
そう考えると、攻撃は点を取る作業のところですごく苦労するかなと。守備に関しても強度を高くできるか、際の部分で負けないかという2つのところが大事になると思います。あとはブロックを組んだときにちゃんと守れるかが試される場面が出てくると思いますし、キーになってくると感じています。
――プレシーズンの価値は大きかったですか?
やはりいいチームと試合ができましたよね。今後は大前提に「負けない」というのがすごく大事になってくるので、引き分けというものはポジティブに立場上、捉えていかなければいけないと思います。
ただ、まだ始まってないから言えますけど、大前提にそもそも僕は全部勝ちを目指しているので。最低限はもちろん残留です。現実的に残留が目標なんだけど、やる前から残留を目標にするのはある程度負けるのを想定していることになるじゃないですか。もしかしたら100分の1を38回当て続ける可能性もあるわけで。だから、僕は全部勝ちを目指してやります。毎試合、勝ちたいと思っている以上、ワールドカップと一緒ですけど、どの大会でも一番になりたいです。
現段階では全部勝ちを目指しつつ、状況によって勝ち点1でも悲観せずに考えたいです。そうやってシーズンを通して戦っていくことが大事だと思います。