1月1日に冬の移籍市場がオープンした。『Goal』では5大リーグの中で最も動きが活発なプレミアリーグのビッグクラブの補強ポイントを考察。6回にわたり、リヴァプール、マンチェスター・シティ、チェルシー、トッテナム、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルの補強の動きを特集する。第1回は、ユナイテッド編だ。
【補強ポイント】
(C)Getty Images(1)得点力を兼ね備えるトップ下、プレーメーカー
(2)ゲームメークができるセントラルMF
第21節を終えて8勝7分6敗で5位に位置するユナイテッド。チームは1989年以降で最低となる勝ち点でクリスマスを迎えただけに、この冬は補強が必須だ。とりわけ、ここまでの得点数32は、ビッグ6の中で最低の数字。強豪相手にはマーカス・ラッシュフォード、アントニー・マルシャル、ダニエル・ジェームズのスピードを活かしたカウンターで比較的良績を残してきたが、ボールを持たされた試合の遅攻の際にはストライカーの高さ不足や中盤にクリエイティブな選手を欠いていることで、稚拙な攻めに終始している。とりわけ、今冬の移籍市場では、ゲームメークができるセントラルMFと得点力を兼ね備えたプレーメーカーが欲しいところだ。
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【推薦候補①】MFクリスティアン・エリクセン(27歳、トッテナム)

市場価値:3000万ユーロ(約36億円)
主な競合相手:インテル、パリ・サンジェルマン
移籍実現度:40%
プレミア屈指のプレーメーカーであるエリクセンは、今季でトッテナムとの契約期間が満了を迎える。シビアなビジネスマンであるダニエル・レヴィ会長は移籍金なしのフリー流出を避けるため、「プレミアのライバルクラブへの売却を恐れない」と背に腹は変えられない姿勢を見せている。契約年数残り6カ月の選手に36億円は高額だが、ジェシー・リンガードとアンドレアス・ペレイラ、フアン・マタが期待に応えるパフォーマンスを見せることができていないユナイテッドの現状を考えれば、必死に取りにいくべき選手だ。
【推薦候補②】MFブルーノ・フェルナンデス(25歳、スポルティング・リスボン)
(C)Getty Images市場価値:6000万ユーロ(約72億円)主な競合相手:トッテナム
移籍実現度:30%
今夏に獲得のうわさがありながらも最終的に移籍が実現しなかったポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスへの関心を再び強めているユナイテッド。契約解除金は1億ユーロ(約121億円)に設定されているものの、エリクセンと天秤にかける姿勢を見せつつオペレーションに臨めば、より安価での獲得も見込めるはずで、強化担当であるエド・ウッドワードCEOの手腕が問われる。同CEOの近年の市場での立ち回りを鑑みれば大きな期待はできないが、エリクセン、あるいはブルーノ・フェルナンデスのいずれかは何とか手中に収めたいところだ。
【推薦候補③】MFハリー・ウィンクス(23歳、トッテナム)

市場価値:5500万ユーロ(約66億円)
主な競合相手:マンチェスター・シティ
移籍実現度:15%
元BBCのエース記者であるデイヴィッド・オーンステイン氏が伝えたように、ウィンクスへのマンチェスター勢の興味は信憑性の高い報道だ。ジョゼ・モウリーニョ体制下でのリーグ戦8試合で先発は3試合のみとなっており、スパーズでの序列は下がっている。無論、彼の加入だけでビルドアップの劇的な改善は見込めないが、シンプルかつ的確なパスさばきでリズムを生み出せる自国の若手だけに、ユナイテッドにとってはチャンスがあれば是が非でもほしい逸材。世界最大級の移籍情報サイト『transfermarkt』での市場価格は4000万ユーロとなっているが、現行契約(2024年まで)、年齢、敏腕交渉人レヴィの存在を鑑みれば、5000万ユーロ以上の移籍金はかかるはずだ。
【後半戦理想フォーメーション】

夏に移籍希望を表明したものの最終的に残留し、引き続き今冬での退団がうわさされていたポール・ポグバの去就に関しては、代理人のミノ・ライオラ氏が「ポールは幸せで、成功とトロフィーの獲得を望んでいる。彼はマンチェスター・ユナイテッドとともにこれらを成し遂げたいと考えている」とコメント。さらにオーレ・グンナー・スールシャール監督も「残る」と話したことで残留が決定的。とはいえ、2列目のあらゆるポジションとセントラルMFをこなせるエリクセンはポグバとは異なるタイプであり、獲得が実現すれば選択の幅は大きく広がる。
また、ブルーノ・フェルナンデスかエリクセンを獲得できれば、セットプレーの面でも期待が膨らむ。両名ともに右足のキックは非凡で、ボックス付近のFKとCKで良質なプレースキッカーを欠いているユナイテッドにとっては非常に大きな存在となる。セントラルMFに関しては、ウィンクスと共にウォルヴァーハンプトンに所属する22歳のポルトガル代表MFルベン・ネヴェスへの興味も伝えられる。ウィンクスとはややタイプが異なるが、スケールの大きさとパスレンジの広い選手で、仮に獲得できればチームに大きな変化をもたらすことができるはずだ。
【プレミア勢の補強審査vol.1~マンチェスター・U編~】
【プレミア勢の補強審査vol.2~トッテナム編~】
【プレミア勢の補強審査vol.3~チェルシー編~】
【プレミア勢の補強審査vol.4~アーセナル編~】
【プレミア勢の補強審査vol.5~マン・C編~】
【プレミア勢の補強審査vol.6~リヴァプール編~】
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「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です



