ジェットコースターのようなシーズン。名古屋が残留へ運命の湘南戦、最後は彼が決める

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J1はいよいよ12月1日に今季の最終節が開催される。16位名古屋はホーム・パロマ瑞穂スタジアムで残留を争う14位湘南との直接対決を迎える。

圧倒的な勝利を重ね7連勝と“天下無双”状態だった後半戦開始直後の名古屋グランパス。そのまま上位進出も狙えるかと思いきや、連勝を止められるとその後は失速。最終節にJ1生き残りを懸けて湘南ベルマーレと直接対決に臨むこととなった。

もちろん、8連敗を喫するなど低調だった前半戦の成績を考えれば「自動降格を避けられただけでも良し」とすべきかもしれないが、ジェットコースターのようなシーズンを送った名古屋に何が起きていたのだろうか。その理由を振り返りながら、湘南戦勝利のカギを探る。

■一時7連勝も、再び不調に陥った理由

前半戦の苦境から一転し、連勝が始まった要因は、風間八宏監督風に言うと二つある。一つは夏の大補強が成功し、その選手たちが自分の力を思う存分見せつけられたこと。そしてもう一つはロシアW杯による中断期間中にジョーのコンディションが上がり、チーム戦術やJリーグのスタイルに慣れたことが大きい。

その好調さが突然止まってしまったのも複合的な要因だ。目に見える変化でいえば第25節のジュビロ磐田戦。6-1で難敵を一蹴したが、ラストプレーで替えの利かない選手の一人であるガブリエル・シャビエルが左ひざを負傷してしまった。

本人によると「もう少しで全治3カ月とか1年になるところだった」と重傷の一歩手前。結果的におよそ1カ月間戦列から離脱したが、その間にチームは連敗。現在も本調子とは言い難く、つい先日の練習では紅白戦で主力組を外されたほど。シャビエルの負傷はチームにとって大きなターニングポイントとなってしまった。

そして、9月の日本代表活動による中断も悪い方に響いた。9月15日の中断明け初戦は、戦術分析には定評がある高木琢也監督が率いるV・ファーレン長崎が相手。高木監督はその2週間で名古屋対策を徹底的に選手個々へ落とし込み、まんまと長崎の戦術にハマり、連勝を止められてしまった。

さらに追い打ちをかけたのが次節の川崎フロンターレ戦だ。同じサッカースタイルを志向するチーム同士の対戦。もちろん川崎Fは前指揮官だった風間監督が5年近くをかけて育て上げたチームだ。その遺伝子を受け継ぎ、鬼木達監督が進化させたチームを相手に、まったく太刀打ちできずに敗れたことで、名古屋の選手たちはそれまでの自信が揺らいでしまった。

「自分たちが自信を持ってプレーできていることが連勝の一番の要因」と、夏の好調時にジョーは語っていたが、現在は「自信を取り戻すことが大事」だとチームメートに訴えている。

結果、残留争いから抜け出せず現在は16位と、最終節で勝ち点を積み上げることができなければ、J1参入プレーオフに回ることが濃厚な位置にいる。しかし風間監督は「大きい試合も小さな試合もない。すべてが大切な試合であり、いつも通り次の試合に勝つために全力でやるだけ」と、普段通りブレずに最終戦に挑むつもりだ。

■湘南戦のキーマンはやはり…

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▲湘南戦の予想フォーメーション

ポイントとなるのはボールのポゼッションと攻撃の迫力。湘南戦では総じて試合の主導権を握れる傾向にあるが、中途半端なミスでボールを奪われると危険なカウンターの餌食になることも多い。いかにミスなくジョーにボールをつなぎチャンスを作り出すかが課題となるが、ジョーの使い方に若干の変化もみられる。

高い足元の技術をベースにチーム作りを進める風間監督だが、これまではその特長を伸ばすように足元から足元へつなぐ練習が多かった。しかしシーズン終盤に入ってサイドからクロスを上げ、中央で決め切る練習を取り入れ始めた。これはもちろんジョーの特性を最大限に生かそうという戦術である。

「自分のストロングポイントだし、攻撃のバリエーションが増えるのは良いこと」とジョーは歓迎ムード。一方でクロスを上げる側となる和泉竜司も「クロスやロングボールを入れてもジョーなら何とかしてくれるけど、基本的にはしっかりタイミングやバランスを見て上げるところ、つなぐところを判断したい。いずれにせよ最後は精度」と、ジョーをうまく使うことが勝利への道筋だと口にしている。

前節のサンフレッチェ広島戦もジョーは、小林裕紀の浮き球のクロスを胸トラップして、絶妙なボレーシュートを決めた。得点王争いでも首位に立つが「自分は勝利に貢献したいだけ。その結果として得点王になれれば最高だけど、得点王になってもチームが負けたら何にもならない」と意気込みを語る。

ちなみにジョーはプロ2年目の17歳の時、ブラジルリーグで最終戦にまで持ち込まれた残留争いを経験している。その時は最終戦で敗れたものの何とか残留。しかし、その翌年はなんと、ブラジル全国選手権で優勝を果たし、世界へ羽ばたくきっかけを作った。

「17歳の時は経験がなかったが、今はやるべきことが分かっている。自分たちに自信を持って集中力を高めてプレーできるようにチームを引っ張りたい」(ジョー)

開幕からずっとキーマンとしてチームを支えてきたジョーは、リーダーのひとりとしてチームを残留に導くつもり。そして「来年こそはチームにタイトルをもたらしたい」と、14年前の再現を狙っている。

文=斎藤孝一

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