ディオマンデはウイングであり、当然、優れたドリブラーになるべき選手であるが、その点において彼はすでに傑出している。今シーズン、ドリブル成功42回はブンデスリーガでトップであり、ヨーロッパの5大リーグで見ても、彼を上回るのはラミン・ヤマル(66回)、モハメド・クドゥス(47回)、キリアン・エンバペ(45回)だけだ。
「路上でサッカーをしていた。今でも、故郷に帰ると、時には友人と一緒に、路上でサッカーをする。僕はこう言いたい。路上から離れてスタジアムでサッカーするようになっても、路上でのサッカーを忘れたことはない。僕の一部であり続けている」と、ディオマンデは自身のスタイルについて語った。
ディオマンデは、靴にチョークの跡をつけながら相手選手を抜き去るという昔ながらのスタイルと、得点をとるために内側に切り込むという現代的なスタイルを融合させた、時代を超えた選手である。どちらのサイドでも非常に巧みにプレーするが、本来の右サイドからスタートすることが多い。
ライプツィヒでの16試合で、ディオマンデは7得点4アシストを記録している。すでに、プロ初年度ながら得点もアシストも2桁を達成する可能性は十分にある。彼のプレーは見た目にも美しく、驚くほど効果的で効率的だ。
ライプツィヒのオレ・ヴェルナー監督は今シーズン新戦力となったディオマンデに非常に感銘を受けており、こう言った。「彼はトリックを使わずとも、そのダイナミズムだけで相手を抜き去ることが多い。だが私にとってさらに重要なのは、彼がチームのために働き、カウンタープレスに非常に長けている点だ。それは彼の姿勢の問題であり、彼はそれを実際にやってみせている」。
2025年は出場機会が少なかったにもかかわらず、ディオマンデは統計上の寵児ともなっている。『FBRef』によると、すでに彼はウイングの中で、PK以外での得点で98パーセンタイル(90分あたり0.5得点)、シュートを創出する動きで92パーセンタイル(90分あたり5.21回)、プログレッシブキャリーで97パーセンタイル(90分あたり6.22回)、ドリブル突破の成功で99パーセンタイル(90分あたり4.08回)、相手ペナルティエリア内でのタッチ数で94パーセンタイル(90分あたり6.91回)を記録している。
さらに、タックル数(90分あたり1.7回)とブロック数(90分あたり1.26回)で88パーセンタイル、インターセプト数で97パーセンタイル(90分あたり0.94回)にランクインしている。簡単に言えば、ディオマンデはピッチの両端で統計的に卓越した能力を発揮しているということだ。彼がアーリング・ハーランド以来のレッドブル育成システムの最高の産物と称される理由は数多くある。