明治安田Jリーグは2026年から大きな変化を迎える。従来の「春秋制」からヨーロッパのリーグなどで使用される「秋春制」に移行するため、シーズン前半に特別大会が開催され、その後「秋春制」のシーズン1年目を迎える。
本記事ではJリーグ2026シーズンの変更点を紹介する。
J.LEAGUE明治安田Jリーグは2026年から大きな変化を迎える。従来の「春秋制」からヨーロッパのリーグなどで使用される「秋春制」に移行するため、シーズン前半に特別大会が開催され、その後「秋春制」のシーズン1年目を迎える。
本記事ではJリーグ2026シーズンの変更点を紹介する。
Getty ImagesJリーグ2026シーズンの最大の変更点は「秋春制」への移行だ。
1993年のJリーグ創設以降、2-3月開幕、11-12月終了の「春秋制」を導入してきた。しかし、強豪集う欧州をはじめとした主要リーグでは、8-9月開幕、翌年5-6月終了の「秋春制」が主流であり、またAFCチャンピオンズリーグが2023年から「秋春制」に移行したことを受け、Jリーグのさらなる発展・国際化の観点から「秋春制」移行への機運が高まっていた。そして、2026シーズンから正式に移行することが2023年12月の理事会で決定した。
Getty ImagesJリーグが「秋春制」に移行することによって、大きく分けて3つのメリットがある。
1つ目は2023年から秋春制に移行したAFCチャンピオンズリーグとのシーズンの一致。これにより、アジアの舞台で優勝して4年に一度開催されるFIFAクラブワールドカップへの道が開かれる可能性が高まる。また、FIFAクラブワールドカップなどの国際大会で獲得できる賞金額も増加することが期待される。
2つ目は、欧州移籍市場との一致。欧州主要リーグ開幕前の夏の移籍市場が最も盛んにおこなわれるが、移行前ではシーズン中に主力が流出することによるチームの弱体化などが起きていた。また、夏の移籍市場を通しての移籍金収益の拡大やヨーロッパからの選手獲得や監督招聘を促す狙いもある。
最後のメリットは、猛暑下での試合数の減少。移行前のシーズンでは、国内で猛暑となる6月から9月にかけてほぼ毎週のように試合が行われてきたが、6月から7月にかけてがシーズンオフになることから、選手への負担が減り、試合のパフォーマンス低下を防ぐことにつながると考えられている。
【ACLシーズンとの一致】
【欧州の移籍マーケットとの一致】
【猛暑での試合数減少】
(C)Getty images移行期となる2026シーズンのJリーグは、2026年前半の2月からFIFAワールドカップ2026開幕前の6月まで特別大会として「明治安田Jリーグ百年構想リーグ」を開催する。J1リーグ勢は「明治安田J1百年構想リーグ」として、東西の2地域に分かれてリーグ戦を行う。また、J2リーグとJ3リーグ勢は「明治安田J2・J3百年構想リーグ」として、東西南北の4地域に分かれてリーグ戦を行う。
明治安田Jリーグ百年構想リーグ終了後、8月からJリーグ2026-27シーズンが開幕する。
| 日程 | 大会名 |
|---|---|
| 2026年2月7日~5月24日 | 明治安田Jリーグ百年構想リーグ 地域リーグ ラウンド |
| 2026年5月30日~6月7日 | 明治安田Jリーグ百年構想リーグ プレーオフ ラウンド |
| 2026年8月 | 2026-27シーズン開幕 |
| 2026年12月~2027年2月 | ウィンターブレイク期間 |
| 2027年5月 | 2026-27シーズン終了 |
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