Nkunku Felix Sanchez Chelsea GFXGetty/GOAL

チェルシー今夏の放出候補15選手:フェリックスにスターリングも?売却すべき“余剰戦力”とは

2022年のトッド・ベーリーとクリアレイク・キャピタルによる買収完了後、総額10億ポンド以上の資金を投じてきたチェルシー。しかし、この超大型投資に見合っただけの結果を上げているとは言えず、今季もチャンピオンズリーグ出場権を逃す可能性がある。未だ明確な方向性を見出せず、残念ながら“余剰戦力”となっている選手も多いのが現状だ。

今季も終盤戦に突入し、チェルシーも来季の計画を本格的に動かし始めていることだろう。エンツォ・マレスカ監督体制でシーズンを追うごとに露呈した停滞感を打破するため、やはり今夏もスカッドの入れ替えは必要だ。そのための資金を調達するために、放出候補になり得る15選手を紹介する。

  • Robert Sanchez Chelsea 2024-25Getty

    ロベルト・サンチェス

    新たな守護神が必要なことは、今季痛ましいほど明白になった。ロベルト・サンチェスは今季、プレミアリーグのGKで最も失点につながるミスを犯しており(5ゴール)、さらにビルドアップ時の配球面でも安定感を欠いたことは否めない。

    批判が強まる中でマレスカは一貫して擁護してきたが、チェルシーが新守護神を探しているのは間違いない。クラブ内の解決策としても、レンタル先ストラスブールで活躍するジョルジェ・ペトロヴィッチ、ヘンクでプレーする19歳GKマイク・ペンダースなども試したいところだ。

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  • Chelsea FC v Newcastle United: Premier League Summer SeriesGetty Images Sport

    ケパ・アリサバラガ

    今季レンタル先ボーンマスで結果を残すGKケパ・アリサバラガ。しかし、7200万ポンド加入したスタンフォード・ブリッジに帰ってくる可能性はほぼゼロだろう。今夏のスカッド整理の対象となることは確実で、このままボーンマスへの完全移籍が最も可能性が高い。

  • Chelsea FC v Shamrock Rovers FC - UEFA Conference League 2024/25 League Phase MD6Getty Images Sport

    アクセル・ディサシ

    デビューシーズンはまずまずだったが、マレスカ体制で序列が急落。1月にはアストン・ヴィラへレンタル移籍された。チェルシーではポジションを確保することは難しいことが予想され、クラブ側は3900万ポンドの移籍金の回収に動くはずだ。

  • Chelsea FC v Southampton FC - Premier LeagueGetty Images Sport

    トシン・アダラビオヨ

    フラムで結果を残していた彼をフリーで獲得できたのは、大成功に思えた。しかし望まれたようなレベルには届かず、スピードとポジショニングで苦戦を強いられている。本人がレギュラーを希望していることからも、夏の放出で純利益を上げるのが賢明な判断と言えそうだ。

  • Newcastle United v Chelsea - Carabao Cup Fourth RoundGetty Images Sport

    ブノワ・バディアシル

    大きな期待を持ってモナコから加わったが、頻発するケガに苦しむと、そのままベンチが定位置に。再びレギュラーを掴むのは難しいように見える。彼もまた放出候補のセンターバックとなりそうだ。

  • Ben-Chilwell(C)Getty Images

    ベン・チルウェル

    チャンピオンズリーグ制覇に貢献するなど、加入後数年はファンに愛されるプレーを見せていたチルウェル。しかしマルク・ククレジャが絶対的な地位を築き、マレスカ体制では完全な構想外に。今年2月にクリスタル・パレスへのレンタルが決まった。だが新天地でも苦戦が続いており、再起を目指すためにも来季は新たなスタートを切るべきだ。

  • Chelsea v FC Internazionale - Pre-Season FriendlyGetty Images Sport

    レスリー・ウゴチュク

    この夏には期待の20歳MFダリオ・エスーゴが加入し、今季ストラスブールで大成功を収めたアンドレイ・サントスが復帰するため、ウゴチュクの序列はさらに低下するだろう。レンタル先サウサンプトンでもレギュラーに定着できず、チェルシーでの冒険は終わってしまったように見える。

  • Newcastle United v Chelsea - Carabao Cup Fourth RoundGetty Images Sport

    キアナン・デューズバリー=ホール

    レスターで共に昇格を果たしたマレスカに連れられて3000万ポンドで加入したが、現状はベンチ要員。ウゴチュクと同じく、来季はさらに厳しい立場になることが予想される。まだ移籍市場で求めるクラブは多数存在するだろうし、選択肢を検討しなければならない。

  • Carney-Chukwuemeka(C)Getty Images

    カーニー・チュクウェメカ

    加入当初は可能性を感じさせたものの、長期離脱に苦しみ、マレスカ体制では構想外に。結局2月にはドルトムントへのレンタルが決まった。ドイツの強豪で評価を高め、そのまま完全移籍を勝ち取るのが彼にとってベストになりそうだ。

  • Omari Kellyman Chelsea 2024-25Getty Images

    オマリ・ケリーマン

    トップチームでの経験はわずか数試合だったが、驚きの1900万ポンドでアストン・ヴィラから加入。「PSR(プレミアリーグの収益性と持続可能性に関する規則)回避のため」との皮肉を浴び続けたが、ハムストリングのケガによってシーズンを棒に振ったため、不名誉なレッテルを剥がすには至らなかった。来季もチームに残るとは考えにくい。

  • Raheem Sterling ChelseaGetty

    ラヒーム・スターリング

    マレスカ体制で名指しで構想外宣告を受けると、再起をかけて同じロンドンのアーセナルへレンタル移籍。しかし、かつての輝きは取り戻せなかった。完全移籍への移行は期待できず、今夏再び新天地を探すことになるだろう。

    だが、週給32万5000ポンドの彼を引き受ける買い手を見つけるのは非常に困難だ。3年前にマンチェスター・シティへ支払った4800万ポンドの回収も期待できず、大きな損失を被ることは確実である。

  • Christopher Nkunku Chelsea 2024-25Getty

    クリストファー・エンクンク

    デビューシーズンにはケガに悩まされ、今季はマレスカの下で先発を確保できず。1月にはバイエルン・ミュンヘンへのレンタル移籍も噂された。ドイツでは引き続き評価が高く、クラブがリアム・デラップを狙っているため、ある程度の移籍金が期待できる放出候補になるかもしれない。

  • Chelsea FC v Aston Villa FC - Premier LeagueGetty Images Sport

    ジョアン・フェリックス

    2024年夏に完全移籍で戻ってきたが、そのポテンシャルを発揮できず。1月のミランへのレンタル移籍も期待外れに終わり、完全移籍は見込めないだろう。本人は必死に再起を狙っているが、その未来はチェルシーにはなさそうだ。

  • Chelsea FC v Club America - Pre-Season FriendlyGetty Images Sport

    アルマンド・ブロヤ

    下部組織出身の23歳は、デビュー当初確かに期待を感じさせた。しかし2022年12月の前十字靭帯断裂によって1年の離脱を強いられ、再起をかけたフラム、エヴァートンへのレンタル移籍も成功したとは言えない。クラブにとっては貴重な純利益にもなるため、放出の可能性は高そうだ。

  • Manchester City v Chelsea: Emirates FA Cup Third RoundGetty Images Sport

    ダヴィド・ダトロ・フォファナ

    2023年1月に加入し、7月にはウニオン・ベルリンへレンタル移籍。2024年1月からはバーンリーでプレーし、今季はギョズテペへ送り出された。だが、トルコで膝の重傷を負ってシーズンを棒に振り、今年1月にレンタル契約が打ち切りに。まずはコンディションを整え、その後新たなスタートが必要になるだろう。しかし、近年の状況から買取手を探すのは苦労しそうだ。