Chelsea January window GFXGetty/GOAL

サンチェスの代わりの獲得、エンクンクの活用…今冬にチェルシーがとるべき6つの行動

チェルシーは今シーズン、すべての期待を上回り、タイトル争いの一角を占めている。1月が訪れても、確かにチームに大きな変革は必要ないだろうが、移籍市場はシーズン後半もブルーズが正しい軌道に乗り続けるために必要な調整を行う機会を提供するだろう。

エンツォ・マレスカ監督のチームはチャンピオンズリーグへの復帰を確実にしつつあり、優先事項はトップ4の位置を固め、アーセナルやリヴァプールにプレッシャーをかけ続けて彼らがつまずく可能性に備えることである。

1月に加入する選手が少ないとしても、チームを微調整するためにマレスカ監督が舞台裏で行うべき作業はたくさんある。

  • Robert SanchezGetty Images Sport

    サンチェスの代わりを獲得せよ

    客観的に見て、ブルーズは新しいGKを強く求めているように思える。現在の背番号1であるロベルト・サンチェスは、シュートを止めることに関してもビルドアップのプレーに関しても最高とは言えない。

    スペイン代表のサンチェスは、リーグ戦で既に3失点に繋がるミスを犯しており、今シーズンはチェルシーのファンを冷や冷やさせる場面が多々あった。それにも関わらず、マレスカ監督はなぜか彼を固く支持している。

    すでにフィリップ・ヨルゲンセンがスタンフォード・ブリッジのGK陣に加わっており、カップ戦に出場して印象的な活躍を見せているが、実際のところ、このポジションを長期的に改善するためにトップクラスの選手を獲得する必要がある。チェルシーは、6年前にティボー・クルトワがレアル・マドリーに移籍して以来、適切な代わりの選手を確保できていない。

    1月にそれを実現するのは難しいかもしれないが、GKは通常、より華やかなポジションの選手に比べて安価であることが多い。

    リヴァプールのクィービーン・ケレハーの名前が挙がっているが、アリソンの代わりとしての彼のパフォーマンスを考えると、1月の移籍はほぼ不可能だろう。

  • 広告
  • Christopher Nkunku FC Chelsea 2024getty

    エンクンクを活用せよ

    チェルシーが内々で解決する必要がある問題のひとつは、クリストファー・エンクンクの将来である。

    彼自身が公言したことはないものの、マレスカ監督は、エンクンクはスタンフォード・ブリッジに満足していると主張している。ただし、プレミアリーグでの出場機会の少なさから、マンチェスター・ユナイテッドやバルセロナが彼の獲得に興味を示していると報じられている。

    さらに、ロンドン西部のチームは、2023年に彼を獲得するためにRBライプツィヒに支払った5,200万ポンド(約103億円)さえ回収できればいいと思っていると言われている。マンチェスター・Uは現時点で順位表の中位にとどまっているが、今シーズンの後半や今後のシーズンでトップ4入りのライバルになり得るチームを強化するようなことは絶対に避けるべきである。

    今シーズンのチーム内でのトップスコアラーの中では、エンクンクはカップ戦への出場時間が多いが、チェルシーはこの強力な武器をもっと定期的に活用する方法を見つける必要がある。

  • Reece James Chelsea 2024-25Getty

    ケガがちなジェームズの代わりを探せ

    チェルシーはリース・ジェームズをどうすべきか? これは、このDFの最近のケガによる挫折を受けて、クラブの上層部にいるマレスカ監督や他の人々の心に浮かぶかもしれない疑問だ。

    右サイドバックで彼の代わりになる優秀な選手としてはマロ・ギュストがおり、ターンオーバーの際にはモイセス・カイセドが起用されているが、より恒久的な解決策を見つける必要があるかもしれない。

    チェルシーにはジェームズの控えが必要と思われており、最近ではベンフィカのトマス・アラウホの名前が取りざたされている。彼は通常はセンターバックだが右サイドでもプレーすることが可能で、ブルーズにとって必要ないくつかの条件を満たす選手かもしれないが、ベンフィカとの契約を更新したばかりである。

    むしろチーム内に目を向け、高く評価されているチェルシーのアカデミー出身選手で、右サイドバックやセンターバックでもプレーできるジョシュ・アチャンポンをトップチームに上げるのが最良の選択かもしれない。

  • Chelsea FC v Aston Villa FC - Premier LeagueGetty Images Sport

    新しい守備のリーダーを獲得せよ

    事実、ケガ人続出が影響を及ぼし始めているチェルシーの近い将来における優先事項のリストには、新しいトップレベルのセンターバックが高位置に書かれるべきであろう。

    今シーズン、ブルーズは時折守備が不安定で、ファーストチョイスのセンターバックであるレヴィ・コルウィルとウェズレイ・フォファナは、いずれも衝動的な行動をとる傾向があり、リーダーとして際立っているわけではない。

    フォファナは負傷の問題も抱えており、ハムストリングの故障のために年末年始の過密スケジュールを欠場した。代わりにベノワ・バディアシルが出場したが、関係者を納得させるような活躍はできず、今や彼も負傷している。

    アラウホに加えて、レヴァークーゼンのヨナタン・ターのような経験豊富な選手の名前が取りざたされているが、守備のリーダーを獲得するには、若い選手を追求する方針からの逸脱が必要かもしれない。

  • Chelsea v Barrow - Carabao Cup Third RoundGetty Images Sport

    枯れ木を刈り取れ

    これまでのところ、マレスカ監督は、多くの人が思っているほど実際にはチェルシーの選手層は厚くないと主張しているが、コストのかかる有力選手のために充分な活躍の機会が与えられていない選手はかなりいる。

    さらに、カンファレンスリーグのグループステージが終了し、ブルーズはカラバオカップもすでに敗退しているため、今後はメンバーを入れ替える機会がさらに少なくなるだろう。

    最近は守備陣にケガ人が増加しているにもかかわらず、イタリアの戦術家のもとでベン・チルウェルとアクセル・ディサシは評価が低く、MFのカーニー・チュクエメカやキアナン・デューズバリー=ホールも同様である。チェルシーはカサデイを再びレンタルに出すのではなく売却することを選ぶかもしれない。

    実際、マレスカ監督はチルウェルとチュクエメカは出て行ってもよいと認めており、夏に加入したばかりのデューズベリー=ホールの退団にも反対していない。

    全員が去るわけではないかもしれないが、プレミアリーグの『収益性と持続可能性に関する規則』(PSR)のことも考え、マレスカ監督の長期計画に入る可能性が少ない選手たちを手放せば有益な資金を得られるかもしれない。

  • Chelsea FC v FC Noah - UEFA Conference League 2024/25 League Phase MD3Getty Images Sport

    若手の有望選手にプレー時間を提供せよ

    マレスカ監督は今シーズン、非常に大勢の選手がいるチームのほぼ全員に定期的にプレー時間を与えることに成功してきたが、レンタルで出された方が恩恵を受ける若い選手も数名いる。

    GKルーカス・バーグストローム、MFのチェーザレ・カザデイとオマリ・ケリーマン、元バルセロナの将来有望なマルク・ギウは、これまでのところほとんどトップチームでの出場機会がない。

    ケリーマンはケガをしていたが、他の選手たちは他のチームでプレー時間を獲得した方が良いと思われる。ただし、マレスカ監督がカンファレンスリーグの今後の試合のために人数を確保したいかどうかはまだわからない。