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O'Reilly becoming City's lethal weapon_2_1(C)GOAL

縁の下の力持ちから武器へ:ニコ・オライリーはマンチェスター・シティの4冠狙いにおいて欠かせない存在に

北マンチェスター出身の20歳で、子どもの頃からのシティファンである彼が、チームの復調にこれほどまでに不可欠な存在になるというのは、3つの理由から考えにくかった。第一に、彼はアカデミー出身の選手であり、フィル・フォーデンやリコ・ルイスといった明白な例を除けば、アカデミーの選手がトップチームで継続的に多くの機会を得ることはめったにない。

第二に、成長の重要な段階で深刻な足首の負傷を負い、手術を受けざるを得なくなった結果、2023-24シーズンの大半を欠場した。

最後に、彼は昨季、急造の左サイドバックとしてトップチームに入ったが、本人の言葉を借りれば、若い頃のキャリアの大半を攻撃的ミッドフィルダーとして過ごしてきたため、実戦の中で学んでいるところだった。

  • FBL-ENG-PR-MAN CITY-FULHAMAFP

    秘密兵器

    オライリーは、ミドルズブラ戦でのスコーピオンキックやマンチェスター・ユナイテッド戦での40ヤードのロブなど、目を引くゴールでシティのアカデミーで話題をさらっていた。 

    昨季、左サイドバックとしてグアルディオラのチームに手探りで入り込んでいく中で、彼の得点力は秘密兵器となり、5得点2アシストを記録。FAカップ決勝進出においても、プレミアリーグでの悪夢のような不調から持ち直してトップ4で終えるうえでも、とりわけ重要な存在だった。 

    その復調の陰の立役者だったが、いまや秘密ではない。とりわけ土曜日のニューカッスル戦で、彼の2ゴールがシティを2-1の勝利へ導いたあとではなおさらだ。オライリーは、プレミアリーグのタイトル争いでアーセナルを追い詰めるシティの魅力的な追走、そしてカラバオカップに加えFAカップとチャンピオンズリーグも再び制覇しようという挑戦における中心人物の一人である。 

    シティは公式戦5連勝中で、オライリーはそのすべてに出場。プレミアリーグの試合はすべて先発し、3得点を挙げている。

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  • Manchester City v Newcastle United - Premier LeagueGetty Images Sport

    外せない選手に

    しかし、チームにとっての彼の重要性は今に始まったことではない。プレミアリーグとチャンピオンズリーグにおいて、シティのスカッドでオライリーより出場時間が長いフィールドプレーヤーはアーリング・ハーランドだけだ。

    「彼は外せない存在になりつつある」と、元シティDFのジョレオン・レスコットは語った。

    「今日2ゴールを決めたからそう見えるのは分かりやすいが、以前の試合でも運動能力を見せていたし、チームがトランジションの局面で走力を欠いていたとき、前進でも後退でも彼は戻ってこれることを示していた。今夜も裏へ抜ける動きが良かった」

    「若い選手としては出たいし、『どこでもやります』と言うものだ。でも、こんなに素晴らしいチームで、シーズンの極めて重要な局面に、監督が彼のように試合に影響を与えられると信頼して、本来のベストポジションでプレーするチャンスを与えられる——それは彼に大きな自信を与えるだろう」

  • Manchester City v Newcastle United - Premier LeagueGetty Images Sport

    「彼のポジション」で成功する

    彼が本来のポジションに戻されて以降、頭角を現してきたのは偶然ではない。オライリーは、ニューカッスルで行われたカラバオ杯準決勝第1戦で今季初めて中盤で先発したが、そのときはアンカー役で、ゴンサレスが負傷し、ロドリもようやく万全に戻りつつある段階だったため、どちらかといえば緊急措置としての起用だった。

    ガラタサライ戦でも似た役割を担い、1月末のトッテナムへの遠征でようやく、ユース年代で力を発揮していた前目の役割を任された。グアルディオラの新しい4-1-3-2の布陣で、8番としてプレーしたのだ。彼はその役割で傑出した出来を見せ、指揮官の第一選択となり、それ以降のシティのリーグ戦はすべて先発している。 

    「なんて選手だ」とグアルディオラは土曜日に語った。「彼はサイドバックも、守備的ミッドフィルダーもやったし、今は自分のポジションでプレーできる。信じられないほど飛躍した。ニコは中盤で我々に必要なフィジカルをもたらしてくれる。とても完成度が高く、しかもまだ若い」。

    リヴァプールでの劇的な勝利では重要な対人の役割を果たし、フラム戦では得点も挙げた。そしてニューカッスル戦では見事な2得点を決め、その試合ではオマル・マーモウシュとハーランドの背後で、実質的に10番としてプレーした。実際、しばしば9番のようにも見えた。

  • Manchester City v Wolverhampton Wanderers - Premier LeagueGetty Images Sport

    サッカーIQの高さ

    1点目は、ハーフウェーライン付近でボールを胸で落としてマーモウシュにつなぎ、そのままエジプト人の彼と並走して飛び出すと、ペナルティエリア外わずかの位置からファーではなくニアポストの内側へ、ダイレクトでシュートを突き刺した。2点目はハーランドを手本にしたかのように、タイミングよく走り込み、右サイドからのクロスに合わせてヘディングで決めた。 

    前半だけでハットトリックにあと数センチまで迫ったが、マーモウシュの低いクロスに合わせようとエリア内へスライディングで飛び込んだ際、うまくミートできなかった。

    「彼の多才さ、エネルギー、サッカーIQ、まだ20歳という年齢を考えると、彼がやっていることは驚異的だ」と、マイカ・リチャーズ氏は『Match of the Day』で語った。

    「走る意欲が素晴らしいし、それだけじゃない。走り込むタイミングがいいんだ。アカデミー出身の選手がこのチャンスを得て、それをつかみ取っているのを見るのはいいね。彼は今やイングランド代表で、中盤も左SBもできるから、その多才さは国にとってもプラスになる。総合力が素晴らしかった。とても若い選手にとって完璧なパフォーマンスだったし、左SBから適応しなければならない中で、今はトップ下(10番)としてプレーしているんだからね」

    ウェイン・ルーニーはこう付け加えた。「ペップは彼の中に何かを見出している。ペップは毎日トレーニングで彼を見ていて、ピッチのどこでもプレーできると気づいたんだ」。

  • England v Serbia - FIFA World Cup 2026 QualifierGetty Images Sport

    トゥヘルへの贈り物

    グアルディオラがオライリーを左サイドバックで起用できると見立てた構想は、シティが4冠すべてを狙う上での助けになっただけではない。イングランド代表監督トーマス・トゥヘルにとっても追い風となった。ティノ・リヴラメントが負傷に悩まされ、マイルズ・ルイス=スケリーがアーセナルのトップチームでの座をピエロ・インカピエに奪われたことで、同監督は左サイドバックが深刻に不足しているのだ。 

    オライリーはスリー・ライオンズの指揮官にとっての“贈り物”であり、代表での公式戦初出場が11月にようやく実現したばかりにもかかわらず、ワールドカップで先発する最有力候補となっている。

    守備の左サイドが選択肢不足なのとは対照的に、イングランドの中盤は人材が豊富すぎるほどだ。しかしオライリーは現在、前目の役割で非常に高いパフォーマンスを見せているため、トゥヘルが彼を10番としてさらに前で起用し、すでに激しいモーガン・ロジャーズ、ジュード・ベリンガム、フィル・フォーデンの争いを“四つ巴”にしてしまう可能性すらある。

  • Manchester City v Fulham - Premier LeagueGetty Images Sport

    彼の地位を確固たるものにすること

    2年前にはシティのユースチーム愛好家にしか知られていなかった選手にとって、今後5か月は胸躍るものになりそうだ。そしてオライリーは、自分が必ずしもトップチームへのステップアップを果たせると考えていたわけではないと認めている。 

    「世界最高のクラブにいて、成長していくにつれて『ここでチャンスはあるのか?』と思うようになる。こういうチーム、こういうクラブだと、何もかも勝ち取ってしまうから若い選手が出てくるのは本当に難しい。それでもワクワクしていたし、強く押し続けて、十分に一生懸命やればチャンスは巡ってくる」

    オライリーの万能性が、通常は下部組織出身の若手に対して固く閉ざされがちなグアルディオラのチームへの扉を開いた。いまや彼はその座を確固たるものにしており、どこへも行かない。

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