主要大会初出場、今大会で“最弱”と評されていたジョージア代表がEURO2024決勝トーナメントに進出するなんて、誰が予想しただろうか。そして、そのジョージアの選手がグループステージ終了後に得点ラキングトップにいるなんて、予想できた人間はいるのだろうか。『GOAL』は開幕前にジョージズ・ミカウタゼのブレイク候補タレントとして紹介していたが、3試合で3得点というのは予想以上の成績であり、本人も夢にも思っていなかったことだろう。
このストライカーはフランス代表に選ばれる権利も持っていたが、2021年にジョージアを選んだ。主要大会の初戦となったトルコ戦で貴重な得点を奪い同国の歴史に名を刻むと、次のチェコ戦はPKを冷静に決め、クリスティアーノ・ロナウド擁するポルトガル戦もネットを揺らし、2-0の歴史的勝利の立役者に。ゴール以外でも彼のスピードとボールタッチは大きな注目を集めている。
そんな23歳FWのキャリアは波乱に満ち溢れており、今季もメスでリーグ・ドゥ降格の憂き目にあった。それでも、今こうして偉業を成し遂げるチャンスを得た。彼のストーリーを振り返っていく。
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