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(C)Getty Images長谷部誠(フランクフルト)
- 生年月日:1984年1月18日(39歳)
- ポジション:DF・MF
- 昨季ブンデス公式戦出場:18試合(1309分出場)
■リーグ最年長選手としてブンデスリーガ17シーズン目へ
今年の1月にブンデスリーガにおけるフィールドプレーヤーのリーグ歴代最年長出場ランキングでトップ10入りを果たした長谷部誠は、3月にフランクフルトとの契約を1年延長したことを発表。39歳になっても成長を続ける大ベテランは、リーグ最年長選手としてブンデスリーガでの17シーズン目に挑む。
昨季は怪我の影響もあってなかなか出番を得られない時期もあったが、13年ぶりのチャンピオンズリーグの舞台で躍動する姿を見せるなど多くの勝利に貢献。近年、プレーする機会の多くなったCBのポジションで起用され、安定感ある守備と巧みなビルドアップを駆使し、後方からチームを支えた。
そして、今季もディノ・トップメラー新監督の下、プレシーズンから3バックの中央の位置でプレー。先日のDFBポカールでもスタメンフル出場を果たしており、好感触の残るパフォーマンスを披露して開幕戦に向けたアピールに成功した。どんなに年齢を重ねても、新たな引き出しを作ってプレーの幅を広げる長谷部。あとどれほどの年月プレーするかはわからないが、その時がいつきてもいいように今年も長谷部の雄姿を目に焼き付けたいところだ。
(C)Getty Images伊藤洋輝(シュトゥットガルト)
- 生年月日:1999年5月12日(24歳)
- ポジション:DF・MF
- 昨季ブンデス公式戦出場:30試合1ゴール1アシスト(2561分出場)
■確かな経験を得て新たな戦いに身を置く
2021年にシュトゥットガルトに期限付きで加入してから、日を追うごとにチームでの存在感を増し、今やチームに欠かせない主力へと成長した伊藤洋輝は、ブンデスリーガでの3シーズン目を迎える。
昨季、期限付き移籍から完全移籍に移行し、初めてシーズンスタートから主力としてプレーした伊藤は、3バックの真ん中や4バックの左CBを中心に30試合に出場。シーズンを通して苦しい戦いを続けたチームの中で守備の要として躍動し、最後にはブンデス残留に導くパフォーマンスを残した。また、日本代表としてカタールワールドカップにも出場。W杯では悔しい出来に終わったが、確かな経験を手にするに至った。
激動の1年を経て、再びブンデスリーガの戦いに身を置くことになる。今年は最初の公式戦となったDFBポカールで4バックの左SBとしてプレー。その状況を見る限り、日本代表でもプレーする機会の多いSBで出場機会を増やすことになるかもしれない。もともと守備面で力があることはわかっていただけに、SBでの攻撃力を見せることができれば、周囲の評価がさらに高くなることは間違いない。新たなポジションでどこまでのパフォーマンスを見せるか注目だ。
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(C)Getty Images原口元気(シュトゥットガルト)
- 生年月日:1991年5月9日(32歳)
- ポジション:MF・FW
- 昨季ブンデス公式戦出場:22試合2アシスト(1253分出場)
■昨季の悔しさを晴らすことができるか
昨季は原口元気にとって悔しい1年だった。加入初年度に素晴らしい活躍を見せたウニオン・ベルリンで2年目のシーズンを迎えたが、序盤戦からなかなか出場機会を得ることができず。ヨーロッパリーグでのプレーこそ経験したが、思ったようなパフォーマンスを見せることができないまま、日本代表でも最後の最後で目指してきたワールドカップのメンバーから落選してしまった。
難しい状況を過ごしていた中、今年の1月には心機一転、シュトゥットガルトへの移籍を決断。現状を変えることでさらなる成長を遂げようともがき、ハーフシーズンで11試合の出場を果たした。その短い期間では2つのアシストを記録。4シーズンぶりにリーグ戦でゴールを奪えなかったが、新たなクラブで自身の力を証明する形になった。
迎える今年は、昨年以上にチームに溶け込み、より洗練されたパフォーマンスが期待される1年となる。複数のポジションをこなせることも強みとなり、さまざまな起用のされ方をすることになるだろう。そこでいかに結果を残せるかが勝負となる。もう一度、代表に選ばれてW杯へ――。そんな思いを胸に新たな1年に挑んでいく。
(C)Getty Images浅野拓磨(ボーフム)
- 生年月日:1994年11月10日(28歳)
- ポジション:FW
- 昨季ブンデス公式戦出場:25試合3ゴール2アシスト(1726分出場)
■進化を続ける“ジャガー”、欧州で初となる同一クラブで3シーズン目に臨む
昨季は海外で活躍する日本人選手の中でも、特に激動の1年を過ごした選手と言っていいだろう。ボーフムでの2シーズン目は序盤からスタメン出場を続けていたが、第6節のシャルケ戦で負傷。右膝内側靭帯断裂の大怪我を負ってしまい、カタールワールドカップの出場が危ぶまれてしまった。
しかし、驚異的な回復力で復帰すると、W杯の初戦となったドイツ戦でチームを勝利に導く見事なゴールを奪取。負傷明けの男にはさまざまな声が上がっていたが、そんな周りの不安を吹き飛ばすような結果を残すに至った。
そして、大会が終わった後も好調を維持。リーグ最終戦となったレヴァークーゼン戦では、敗れれば降格の可能性もあった中で、1ゴール1アシストを記録してチームを残留に導くパフォーマンスを披露したのだ。
今年はボーフムでの3シーズン目を迎える。同じチームで3年間プレーするのは欧州に渡ってからは初。チームのことをよく理解した上で挑むとあって、これまで以上の結果を期待されているのは間違いない。最初の公式戦となったDFBポカールでもゴールを奪った浅野。今季どれだけの数字を残せるか楽しみだ。
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(C)Getty Images板倉滉(ボルシアMG)
- 生年月日:1997年1月27日(26歳)
- ポジション:MF・DF
- 昨季ブンデス公式戦出場:24試合2アシスト(1981分出場)
■守備のキーマンは真価が問われる2年目へ
昨季の移籍市場で争奪戦の末にボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)に加入した板倉滉は、怪我の影響もあって24試合の出場にとどまることになったものの、大きく評価を上げた1年となった。
シャルケ時代と同様にCBでプレーする機会を得た板倉は、ボルシアMGにおいて後方からのビルドアップの起点となれば、的確な読みと危機察知能力で相手のアグレッシブな攻撃に対応。身体を張ったプレーや感情を露わにするプレーでサポーターの心を掴み、初年度から主力の一人に定着するに至った。また、日本代表としても負傷が心配された中でカタールワールドカップに出場。グループリーグ3試合では守備のMVPとも言えるパフォーマンスで、日本の勝利に大きく貢献した。
今季は改めて真価が問われる1年だ。最初の公式戦となったDFBポカールでボランチ起用されたように、CBだけでなく他のポジションでプレーする機会も増えるだろう。これはある意味、信頼の証でもある。その信頼に応えるパフォーマンスを見せることができるか。チームとしても2年連続10位の状況を変えたいだけに、板倉には守備のキーマンとして大きな期待がかかる。
(C)Getty Images堂安律(フライブルク)
- 生年月日:1998年6月16日(25歳)
- ポジション:MF・FW
- 昨季ブンデス公式戦出場:33試合5ゴール6アシスト(2447分出場)
■目指すは二桁得点。エースの一人としてチームを牽引する
昨季は圧巻のパフォーマンスだった。昨夏にPSVからフライブルクに加入し、2季ぶりにブンデスリーガに復帰した堂安律は、開幕戦から3トップ気味の右ワイドで主力に定着。開幕戦でさっそくゴールを沈め、チームの信頼を得ると、シーズンを通してヨーロッパリーグ(EL)を含めて公式戦45試合に出場した。加えて、数字面でも7ゴール7アシストを記録。期待通りの活躍を新天地で披露し、チームの2年連続EL出場に大いに貢献した。
エース級の活躍を見せた1年を経て迎える今季は、さらなる結果が求められるシーズンに臨む。前述したように昨季は7ゴールを奪ったが、2021-2022シーズンにはリーグこそ違うがPSVで年間10ゴールを記録。この二桁という数字は、堂安にとって今季の一つの指標となるだろう。アシストをするだけでなく、二桁の得点を奪えるようになれば、リーグ屈指のアタッカーと評価されるようになることは間違いない。
日本代表の試合や欧州のコンペティションを含め、再び大変な1年になるだろうが、そういう時こそ力を発揮するのが堂安でもある。これまで以上に数字にこだわりながら、チームを勝利に導いていきたいところだ。
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(C)Getty Images奥川雅也(アウクスブルク)
- 生年月日:1996年4月14日(27歳)
- ポジション:MF・FW
- 昨季ブンデス2部公式戦出場:30試合5ゴール10アシスト(2146分出場)
■新天地で2シーズンぶりにブンデスリーガの舞台へ
2シーズンぶりにブンデスリーガの舞台に帰ってきた。この2年、難しいシーズンを過ごしてきた中、奥川雅也は新天地で新たな1年に臨む。
2021年6月にアルミニア・ビーレフェルトへ完全移籍で加わった奥川は、2021’-2022’シーズンにリーグ戦33試合8ゴールという素晴らしいパフォーマンスを披露。一方でチームは2部に降格すると、昨季はブンデス2部で30試合5ゴール10アシストと再び結果を残したものの、またしてもチームが降格の憂き目に遭う苦しいシーズンを過ごした。
ただ、この2年の結果がしっかりと評価されて今年の7月にアウクスブルクへと完全移籍で加入。新天地でもこれまで通り前線で違いを生むアタッカーとして期待されており、まずは厳しいポジション争いに勝ってスタメン定着を狙う戦いが始まる。個人として目指すは2シーズン目に記録した8ゴール以上の結果。主力としてプレーし続けることができれば、結果を残せるのは過去の成績が証明している。しなやかなドリブルと左右両足を器用に使ったキックでどれだけの数字を残せるか。今年は日本代表に入っていく上でも大事なシーズンとなる。
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