2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)をベスト16で終えた日本。ベスト8以上という目標を達成することは叶わなかったが、グループステージでスペイン代表とドイツ代表を撃破するなど、世界中を驚かせる戦いを繰り広げた。
W杯での日本史上最高位更新を再び目指し、カナダ・アメリカ・メキシコの3カ国共催となる2026年大会に向かっていく。日本の躍進を支えた三笘薫が2018年ロシアW杯終了時点で筑波大学でプレーしていたように、次なる4年間でもまだ見ぬ選手たちがチャンスをつかむ可能性がある。
(C)Getty images2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)をベスト16で終えた日本。ベスト8以上という目標を達成することは叶わなかったが、グループステージでスペイン代表とドイツ代表を撃破するなど、世界中を驚かせる戦いを繰り広げた。
W杯での日本史上最高位更新を再び目指し、カナダ・アメリカ・メキシコの3カ国共催となる2026年大会に向かっていく。日本の躍進を支えた三笘薫が2018年ロシアW杯終了時点で筑波大学でプレーしていたように、次なる4年間でもまだ見ぬ選手たちがチャンスをつかむ可能性がある。
(C)GOALW杯本大会に向けたグループステージ組み合わせ抽選会の結果は画像の通り。欧州プレーオフ勢では、パスBのウクライナ、スウェーデン、ポーランド、アルバニアのいずれかが日本と対戦する。
(C)Getty Imagesパルマでの活躍もあり、日本代表の正守護神争いでも一歩リード。GK陣の中でもメンバー入りのポールポジションに立っている。
2021年の東京五輪で正守護神を務めた逸材。同大会では森保監督がA代表と兼任での指揮官を担っており、信頼の厚さがうかがえる。
東京五輪本大会でこそ守護神の座を谷に譲ったものの、この世代のトップGKとして君臨してきた。シュートストップ能力の高さと安定感はずば抜けており、クラブレベルでも常に厳しい競争を制している。
カタール大会では権田修一に守護神の座を譲ったものの、197cmの高さは魅力的であり、ハイボールの処理に優れる。足下の技術にも定評があり、より攻撃的なオプションを模索しようとする日本代表の中でさらに存在感を示すことができそうだ。
ポルティモネンセで守護神に君臨し、そのシュートストップ能力はポルトガルリーグ内でも注目を集めた。より主導権を握るスタイルを指向する2026年に向けた代表の中では、攻撃の始点としてどれだけ貢献できるかがカギとなる。
右サイドバックとして順調に成長を遂げる菅原。武器としてきた攻撃性能に磨きをかけながら、守備の部分での対人やスペースの把握などを向上させてきた。自己改善を繰り返してきており、2026年大会に向けてさらなる成長にも期待がかかる。
水準以上のプレーと抜群の安定感でチームを後方から支える。センターバックやサイドバックはもとより、時にはボランチでのプレーも可能。2026年時点では30歳と、より成熟したプレーを見せてくれそうだ。
2022年6月に活動で初招集され、そのままカタール大会のメンバー入りを果たした。本大会ではベテランの長友佑都がファーストチョイスとなる中で守備的なオプションと目された反面、勝ちにいく場面で投入された時の消極的な姿勢が目立ってしまうこともあった。それでもディフェンスラインでのユーティリティ性と安定感は証明されており、今後の伸び次第でより大きな信頼を得ることができるかもしれない。
(C)Getty Images2024-25シーズンにはユニオン・サン=ジロワーズの90年ぶりとなるトップリーグ制覇に不動のレギュラーとして貢献。活躍が評価され、ホッフェンハイムへの移籍を果たした。フィジカルの強さと高さを併せ持ち、安定感も抜群。日本代表のW杯に向けたメンバー入りだけでなく、レギュラー争いでも主役を張れる存在だ。
(C)Getty Images国際舞台での経験がそれほど多くなかったにも関わらず、カタールW杯で水準以上のパフォーマンスを披露した谷口。キャプテンシーや対人能力、ボールを扱う技術に定評があるうえ、好不調の波が少なく、計算できる選択肢の一つだ。
(C)Getty Images繰り返している負傷が心配されるものの、ポテンシャルの高さは世界基準であり、ディフェンスラインであればどこでも高いレベルでこなすことができるユーティリティ性も有する。W杯決勝トーナメントレベルの国のエースと互角にわたり合えるうえ、後方で見せる戦術理解度も屈指のものだ。
(C)Getty Images2024年から2025年にかけて最も評価を高めた選手の一人である高井。パリ五輪を経て日本代表に招集されると、A代表でも安定感あるパフォーマンスを披露。高さと速さ、ビルドアップ能力など現代センターバックとしての必要な要素を備え、2025年夏には500万ポンドという高額な移籍金を川崎フロンターレに残してトッテナムに渡った。日本代表に定着し、W杯行きを掴むためにも新シーズンにクラブでしっかりと出場機会を得たい。
センターバックながら2020年にJリーグとルヴァン杯での新人賞をダブル受賞し、2022年1月から欧州挑戦。フィード能力と危機察知能力に優れることからボランチでの起用も経験しており、様々な展開に対処することができる選手だ。
ディフェンダーながらアタッカーとして起用されることもある毎熊は攻撃力が売りであり、スピードと突破能力に優れる。各チームに適応する学習能力の高さも相まって、オフザボールのスプリントも含めて味方の良さを引き出すプレーも特徴的だ。
世代別日本代表の常連だった橋岡は2021年より欧州で奮闘。高い身体能力とスタミナ、キックの精度を武器に、両サイドやディフェンスラインであればどこでもプレーすることが可能だ。
Getty Images言わずとしれた日本サッカー界のレジェンド。2025年に39歳となる中でも日本代表に定期的に招集されている。なかなか出場機会は得られていないが、コーチ陣と選手たちのコミュニケーションをつなげる役割など、ピッチ外での貢献度が高く評価されている。
(C)Getty ImagesFC東京の新鋭サイドアタッカーで、2025年6月のW杯アジア最終予選でメンバー入りし、デビュー。左サイドでの積極的な仕掛けで存在感を示しており、今後の活躍次第ではメンバー入り候補に挙がるだろう。
中盤であればどのポジションでもハイレベルでこなすことが可能な万能型MF。また、準備期間を長くることが難しい代表サッカーにおいて、選手間の距離感を頻繁に確認しながら時にダイナミックに動くことができる守田の戦術眼はなくてはならないものだ。
圧倒的なボール奪取能力で日本の中盤を支える。また、その統制能力や戦術眼でゲームが動いている最中に細かな調整を加えられるバランス感覚も欠かせないものだ。オフザピッチを含めたキャプテンシーにも期待がかかり、2026年大会ではチームの骨格を担うことになりそうだ。
Getty Images2024-25シーズンに加入したマインツで抜群の存在感を発揮し、2025年6月には日本代表でも復帰。無尽蔵のスタミナと危険察知能力を高さを改めて披露し、自身の存在をアピールした。2025-26シーズンもクラブで好調を維持すれば、W杯メンバー入りも十分だ。
Getty Images中盤に高いクオリティを加えることができるだけでなく、センターバック以外であればどこでもこなせるユーティリティ性は唯一無二。大会ごとの招集枠が限られた代表ではより大きな価値を持つ特色であり、過密日程でも安定感を示すことができればチャンスは巡ってきそうだ。
(C)Getty Images三笘薫の幼馴染であり、カタール・ワールドカップ(W杯)スペイン戦では阿吽の呼吸で決勝点を記録した田中。ボランチの選手としてはパス能力や戦術眼に優れており、守備にも奮闘することができるが、支配的なスタイルでより生きることは川崎フロンターレ時代に証明してきた。
(C)Getty ImagesセントラルMFのポジションを主戦場とする藤田譲瑠チマは、2023年にシント=トロイデンVVに渡り、2025年夏からザンクト・パウリ加入でドイツで研鑽を積んでいる。東京五輪の代表チームで主将を務めるなどメンタル面も高く評価されている中、総合力を高めてW杯メンバー入りを狙う。
浦和の下部組織出身の伊藤は、一言で言えばファイター型のボランチだが、攻守に隙の無いプレーを90分続けることが可能だ。守備では肉弾戦もいとわずにボールを奪い切り、前を向けばドリブルで前進しながらミドルシュートやラストパスを狙っていく。中盤のエンジン役を担うことができる存在だ。
中盤のインテンシティを一段階引き上げることができるダイナモ。攻守にアグレッシブな姿勢が目立ち、特に中盤から駆け上がって放たれる強烈なミドルシュートは極めて印象的だ。
世代別代表の常連であり、ゲームメイク能力に優れるボランチ。動きながら試合に関わり、急を突くインターセプトでボールを奪っては、間違いのない判断と精度の高いパスで次の展開に繋げることができる。
(C)AFC高卒1年目からFC東京で欠かせない存在となった通り、攻守にスケールの大きなプレーは期待せざるを得ない。常に高い目標を掲げてきた点からも、2026年時点での成長曲線は未知数だ。
(C)Getty Images2022年に明治安田生命J1リーグ第28節清水エスパルス戦で決めた60メートル超のスーパーロングシュートが同年のリーグ年間最優秀ゴールに選出。状況に合わせて最適なプレーを選ぶ判断力とそれを実現する技術を備えており、特に左足の制度は抜群だ。試合を通じて攻守に貢献することができ、決定的な結果をもたらす違いを作ることもできる。
傑出したテクニックとイマジネーションに加え、トップレベルでプレーを続けることによって世界レベルのインテンシティも身に着けている。幼少期から期待された才能を開花させているにとどまらず、試合を追うごとに進化を見せており、2026年大会だけでなく今後10年間にわたって日本をけん引する存在となり得る。
好不調の波が指摘されることはあるものの、ボールが絡んだ時のクオリティや自身のプレーをチームにアジャストさせていく能力は随一。サイドにテクニックとスピードのある選手が多い日本だが、中央でタメを作ることができる存在は希少だ。
森保一監督が個の力を度々称賛しているように、世界で通用する破壊力を兼ね備えたアタッカー。カタール大会ではスーパーサブでの起用となったが、日本がさらに上を目指すためには絶対的なエースとして君臨することが求められる。
カタール大会まで常にエースとしてチームをけん引してきた伊東。スピードやテクニック、動き出しからプレスバックまでそのクオリティの高さに疑いの余地はないが、突破力が魅力なだけに、2026年大会で34歳になる中でコンディションを維持できるかどうかがキーポイントになりそうだ。
(C)Getty Images2022-23シーズン、オーストリアリーグで31試合に出場して14得点4アシストを記録してブレイク。ドリブルによる打開力に得点力を加えており、より完成度の高いアタッカーとなっている。
自身がチームを勝たせる存在になりたいと常に言葉にし、カタール大会ではドイツ、スペインから得点を奪った“有言実行”の男。攻撃時の積極的な姿勢も相まって、ピッチ内外でチームに推進力を生むことができる存在だ。
豊富な運動量を武器とする攻撃的サイドバック。両サイドでのプレーが可能であり、守備時にはアグレッシブにボールを奪いに行き、攻撃時には全力のスプリント後にもクロスの精度が落ちない。
カタールW杯のメンバーに大抜擢されて注目を集めたが、本大会での出場はコスタリカ代表戦のみ。166cmと小兵ではあるが、サイドアタッカーとしてドリブルで侵攻してゴールへと向かっていく姿は南米の選手のような迫力があり、それだけでなく守備面での奮闘も決して欠かさない。
(C)Getty ImagesFC東京から期限付き移籍しているファジアーノ岡山でインパクトを残している佐藤。18歳ながらも2025年6月のアジア最終予選に招集された新鋭だ。確かなテクニックとプレービジョンを持つ成長著しいティーンエイジャーで、2026年W杯のメンバー入りも夢ではなくなっている。
(C)Getty ImagesカタールW杯初戦、ドイツ代表を破る鮮烈な決勝点を沈めて躍進の立役者となった。その快速ぶりや精力的なプレス、ゴールへの高い意識はどのチームであっても頼りになる存在だ。計算されたランニングでチャンスを引き出す能力に優れている反面、さらに決定力を高めていくことが期待される。
(C)Getty Images相互理解が深まったチームでは常に得点力を発揮してきた。身を粉にするプレーをいとわずに続けながらも結果の重要性を誰よりも理解している一方、日本代表においてはなかなか爆発力を示すことができていないが、ボールを動かして崩すという試みをする次の4年間の中でキーマンの1人となるかもしれない。
スピードとスタミナを兼ね備えた圧倒的なスプリント能力は相手からしたら驚異的だろう。カタール大会で証明した通り、日本が粘り強く戦うというプランをベースに持つうえでは外せないピースだ。
森保ジャパンとはあまり縁のない古橋だが、やはりストライカーにとって得点を量産しているという事実はあまりにも大きい。いずれ訪れるチャンスで普段通りの実力を発揮できるかどうかがカギとなる。
2022シーズンのJ1リーグで13得点を決めて日本人トップスコアラーとなり、ブレイクを果たした町野。出番こそなかったものの、そのままカタール大会にも選ばれた。185cmという高さと機動力を兼ね備えており、ポストプレーを得意とするという点でも日本が有する強烈な2列目との噛み合わせには期待が集まる。
Getty Images多士済々のセンターフォワードの中で、ポストワークと高さを併せもつジャーメイン良がE-1選手権での活躍で急台頭。初戦のホンコン・チャイナ戦ではデビュー戦ながら4ゴールを挙げる離れ業を成し遂げ、知名度を大きく高めている。