3試合で22人がプレーした森保ジャパン。ウズベク戦サブ組起用の意義

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©Getty Images
日本代表は17日にAFCアジアカップ2019(UAE)グループステージ最終節でウズベキスタンを2-1で下し、首位通過を決めた。決勝トーナメントを見据え、先発を10人入れ替えて臨んだ一戦。サブ組の起用で得た収穫とは?現地UAEで取材を続ける飯尾篤史氏はこう見る。

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■先発を10人入れ替えたウズベク戦

3試合目の大幅なメンバー変更――。思い出されるのは、昨夏のロシア・ワールドカップのポーランド戦かもしれない。メンバーを6人入れ替えたことが影響し、攻撃がハマらないまま先制され、0−1の状況で時間稼ぎを余儀なくされた苦い思い出だ。

しかし、吉田麻也が、長友佑都が、槙野智章がイメージしていたのは、パラグアイ戦だった。当初サブに甘んじていた香川真司、乾貴士、柴崎岳らが活躍した、ワールドカップ前最後のテストマッチのことである。槙野が明かす。

「ワールドカップ前にガーナ、スイスに勝てなくて、サブ組と言われていた選手たちがパラグアイに勝って、チームがひとつになった。それまで出ていた選手たちも良い刺激を受けてワールドカップに入っていけた。今回は出ている組が2試合勝ったなかで、サブ組がさらに勝ってチームを押し上げられれば、という話を試合前にしていた」

果たして、ウズベキスタンとのグループステージ最終戦は、彼らの思い描いたゲームになった。

北川航也を除く10人を入れ替えた即席チームであったため、とりわけ前半、ビルドアップやリスクマネジメントがぎこちなかったのは、やむを得ないだろう。40分にはディフェンスラインの裏に抜け出され、三浦弦太のカバーリングミスもあいまって、あっさり先制点を許してしまう。

だが、ここからが“サブ組”の意地の見せどころだった。

「あそこで崩れてしまうのは簡単だけど、自分たちは崩れるわけにはいかなかった」

そう振り返ったのは、キャプテンマークを巻いた青山敏弘だ。「このメンバーで絶対勝ってやると試合前から思っていた」という室屋成のクロスに、「代表で長い間点が取れなくて悩んだ時期もあった」という武藤嘉紀が頭で合わせて同点に追いついた。

■1、2戦目とは対照的だったベンチワーク

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後半に入ると、青山のスルーパスから伊東純也が飛び出し、佐々木翔が競り合いをすべて制すなど、時間の経過とともにそれぞれがストロングポイントを発揮するようになる。

その極めつけが58分、ボランチに抜擢された塩谷司のスーパーミドルシュートだった。地元アル・アインでのゴールに、塩谷自身も「頭が真っ白になった」と興奮を隠せない。終盤になると、同点を狙うウズベキスタンの波状攻撃を浴びたが、ゴール前で身体をはって決定的なチャンスは与えなかった。

一方で、ベンチワークに触れないわけにもいかない。

疲れの見えた乾に代えて81分に原口元気を送り出すと、相手のメンバー変更に合わせて85分には遠藤航を投入し、塩谷とふたりで相手のインサイドハーフのマークに当たらせた。右サイドから何度もクロスを入れられると、90+1分に冨安健洋を右サイドハーフに入れて対策を講じた。

1点差で逃げ切る、あわよくばダメ押しゴールを狙うカードを、よどみなく切っていく――それは、交代枠を余らせたまま試合を終えた1、2戦目の采配とは好対照だった。

途中出場させた原口も、遠藤も、冨安も1、2戦目に出場し、計算の立つ選手たちである。逆に言えば、交代枠を消化したなかった1、2戦目は、サブ組のコンディションや試合勘を考慮して、選手交代を控えた面があったのかもしれない。

だが、これでGK東口順昭を除く全選手が90分以上ピッチに立ち、森保監督の思惑どおり、誰もが、いつ、どんな状況でもプレーできる状態になった。

だからこそ、武藤、室屋、塩谷、伊東、青山らウズベキスタン戦で好パフォーマンスを見せた選手たちを、ノックアウトステージでは積極的に起用してほしい。サブ組が自身の存在意義を懸けて意地を見せたウズベキスタン戦を単に、サブ組の“ガス抜き”にさせてしまってはもったいない。

決勝まで4試合。行く手を塞ぐのは、一筋縄ではいかない相手ばかりだろう。延長やPK戦までもつれるゲームもあるかもしれない。メンバーを固定し、采配が膠着していては、戦い抜くことは難しい。

ロシアW杯では、パラグアイ戦でチームに勢いをもたらしたメンバーが重用され、ラウンド16進出の立役者になった。果たして、森保監督はこの先、どのような決断を下すのか。ウズベキスタン戦の前、指揮官は「総合力」「総力戦」を強調していたが、それらが本当に問われるのは、ここからだ。

文=飯尾篤史

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