【2017年/J1昇格プレーオフ・プレイバック】名古屋が1年でJ1復帰。85ゴールの圧倒的攻撃力でJ2を席巻

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12月8日にJ1参入プレーオフの決定戦が開催。今季からJ1・16位の自動降格がなくなり、J2・3位から6位までで行われるプレーオフ勝者が、J1・16位との決定戦を戦うレギュレーションとなった。

最終節で川崎フロンターレに敗れ、16位に転落したジュビロ磐田と、大宮アルディージャ、横浜FCを下した東京ヴェルディが決定戦で対峙する。そんな大一番を前に、過去の昇格プレーオフの名勝負をプレイバック。今回は昨年の激闘を振り返る。

■PO準決勝、名古屋と千葉の打ち合い

2017年の明治安田生命J2リーグは、湘南ベルマーレが優勝を決めた。湘南は開幕5試合無敗を達成すると、リーグ最少失点を誇る堅固な守備と、走るサッカーを実践。夏場に4連勝を含む12試合無敗で首位の座をがっちりと固め、3節を残してシャーレを掲げた。

そしてV・ファーレン長崎が2位に入ったことも大きなトピックとなった。2013年のJ2参入以降、最高位は15年の6位だったが、終盤戦で13試合無敗を達成し、一気に2位へ浮上。悲願のJ1初昇格を手にした。

昇格プレーオフは、1年でのJ1復帰を目指す名古屋グランパスが3位、アビスパ福岡が4位に入り、東京ヴェルディとジェフユナイテッド千葉が逆転でプレーオフ圏内に入った。

引き分け以上で決勝行きが決まる名古屋は、準決勝で千葉と対戦。リーグ戦で2連敗を喫している相手だが、引き分け以上で決勝進出が決まる有利な状況で準決勝を迎えた。しかし、先手を打ったのは千葉。前半アディショナルタイムにセットプレーからラリベイが先制点を獲得。千葉が1点をリードして前半を折り返した。

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追う展開となった名古屋は61分に反撃の狼煙を上げる。「ビハインドを負っても、必ず取り返せると思っていた」と、闘志を見せた田口泰士がシモビッチのパスに反応し、ドリブルで持ち込み、ゴールに流し込んだ。このシーンで千葉サイドは田口に「ハンドがあったのでは?」と猛抗議したが判定は覆らず。

この田口の一撃で完全に流れを引き寄せた名古屋はその後、シモビッチがハットトリックを達成。千葉の反撃を1点に抑え、4-2の快勝を収めた。

田口は自身のゴールについて「もちろん相手が抗議をするのは分かる」と千葉の心情を理解しつつも、「もう2敗しているので、チームとしても個人としても必ず勝ちたいと思っていた。にかく結果をしっかりと出すことができて良かった」と安堵の表情を浮かべていた。

準決勝のもう1試合、福岡vs東京Vは堅い試合となった。ハイプレスで東京Vを押し込む福岡は14分、ウェリントンが相手ボールを奪うと、こぼれ球を拾った山瀬功治が左足一閃。アウト気味にかかったシュートがゴールに突き刺さり、福岡が先制点を奪取した。福岡はその後、もろに引くのではなく、前からの献身的な守備を続け、最後まで東京Vに自由を与えず。盤石の試合運びを見せた福岡が東京Vを1-0で下し、決勝へ駒を進めた。

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■決勝は“矛”と“盾”が交わる一戦に

決勝カードはリーグ最多得点(85)の名古屋とリーグ最少失点(36)を誇る福岡の、“矛”と“盾”が交わる一番となった。リーグ戦ではともにホームゲームを3-1で勝利しており、実力も伯仲していた。

立ち上がりは引き分けも許されない福岡がアグレッシブに攻め込む展開に。19分に山瀬が豪快な右足シュートを放つと、これがバーを直撃。こぼれ球に仲川輝人が詰めたが、ゴールならず。32分にもウェリントンが決定機を迎えたが決めきることができなかった。

中盤以降はホームの名古屋がリズムをつかむ。青木亮太と和泉竜司の両サイドを起点にガブリエル・シャビエルが絡んでチャンスを作っていく。28分にシャビエルのパスを受けた青木がPA内でシュートを放ち、決定機を迎えると、直後にも和泉が仕掛けてフィニッシュまで持ち込んだ。

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後半に入ると、1点が絶対に必要な福岡がより前目の姿勢を取り、パワープレーを絡めて名古屋ゴールに迫る。しかし、名古屋は身体を張った守備で福岡の攻撃を完全にシャットアウト。試合は結局0-0のスコアレスドローで終了し、年間順位で上回る名古屋が1年でのJ1昇格を手にした。

引き分けながらもJ1行きを決めた田口は「向こうは勝たなければいけない状態だったし、圧力をかけてきたけど、そこでしっかりと守れた。0-0という結果だけどそれ以上に価値あるものなので、良かった。ほっとしました」と安堵の表情を浮かべ、風間八宏監督は「選手は非常に高い集中力で戦ってくれましたし、1年を通して選手のレベルもチームの強さも出ているなと思える試合だった」と選手の戦いぶりを評価した。

圧倒的な攻撃力でJ2を席巻し、4クラブ中1クラブだけがJ1への切符を手にできる狭き門を突破した名古屋。失意のJ2降格から1年で、至上命題であったJ1復帰をつかみ取った。

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