Goal.com
ライブ
DAZN2ヶ月無料

防戦一方、サウジの息の根を止められなかった日本。問われる森保監督のマネジメント

▶期間限定2ヶ月間無料トライアル実施中!サッカー観るならDAZNで。

■割り切って戦えた、とも言えるが…

試合後、サウジアラビアの選手たちの多くが呼びかけを無視して、ミックスゾーンを通り抜けていったが、おそらく彼らは、こんなふうに思っていたに違いない。日本の選手たちがよく、ワールドカップ・アジア2次予選あたりで口にするように――。

「相手はなりふりかまわずゴール前を固めて、サッカーをする気がなかった」

AFC(アジアサッカー連盟)の公式サイトによると、ボール支配率は日本が23.7%、サウジアラビアは76.3%。この数字を聞いたキャプテンの吉田麻也は「おおっ」と苦笑せざるを得なかった。

スペイン人のフアン・アントニオ・ピッツィに率いられた今のサウジアラビアが、ボールを保持して主導権を握ることを重視するチームなのは間違いない。GKとふたりのCBを除く8人が身長180cm未満で、小柄な技巧派をずらりと並べる徹底ぶりだ。

20 分に日本が先制点を奪ったことで、サウジアラビアはより一層前がかりになってきた。「良い時間に先制できたので、ブロックを敷くという判断になった」と遠藤航が語ったように、専守防衛の意識が働いたのは、理解できる。

加えて、少しの接触プレーがファウルを取られるレフェリングの影響もあった。前半早々に二度、ファウルを取られた原口元気が苦々しい表情で振り返る。

「取りに行ったら全部ファウルになったから。あのレフェリングの中で今日は賢く守れたと思います」

一方、長友佑都は「ポゼッションでサッカーをするわけではない。勝ったチームが強い。それだけですね」と胸を張ると、さらに、こう続けた。

「カメレオンのようにやり方を変えたらいいんじゃないですか。相手のチーム、環境によってポゼッションするのか、守って引くべきなのか、そういう判断をしていけば、もっと成長していけると思います」

ディフェンスラインからパスを繋いで相手のマークを剥がし、スペースを攻略するのが森保一監督の理想だが、その一方で、柔軟性や臨機応変さも求めている。つまり、サウジアラビア戦は、状況に応じて割り切って戦えた、とも言えるわけだ。

■これがサウジより強いイランや韓国だったら

だが、それにしても……と思わずにはいられない。割り切ったとしても、カウンターで相手の息の根を止めてこそ、だろうと。

日本にとってチャンスと言えるのはコーナーキックから奪った先制点の場面と、60分に武藤嘉紀がシュートをブロックされたシーンくらいしかない。

本来なら、推進力のある武藤や、スピードに長けた伊東純也を生かし、前がかりになった相手の喉もとにナイフを突き立てるようなカウンターを繰り出さなければならなかった。しかし、効果的なカウンターを見せられず、防戦一方になった。サウジアラビアの拙攻に助けられた印象は、拭えない。

そもそも立ち上がりは、前からプレスを仕掛け、真っ向勝負を挑んだはずだった。ところが、「相手のアンカーやシャドーが落ちたりして、プレッシャーに行きにくいポジションを取っていた」と遠藤が言うように、プレスがハマらず後退を余儀なくされた。また、ディフェンスラインからのビルドアップも、ロングボールを蹴ってマイボールをみすみす手放すことが多く、すぐに相手に主導権を握られるハメになった。

もちろん、評価すべき面もある。そのひとつが、先制点のCKだ。平均身長の低いサウジアラビアの弱点がセットプレーにあるのは分析済み。これまでサウジアラビアはCKの守備の際に「ゾーン+マンツーマン」を採用していたが、マンツーマンに変更してきたのをすぐに把握し、それを逆手に取った。「ファーが空くというのは分かっていた」という吉田がニアに飛び込んで相手を釣れば、「マンツーマンにしてはマークが緩いと感じていた」という冨安健洋がファーに流れて、ヘディングで決めた。

また、トルクメニスタン戦での反省を活かし、ボランチの遠藤や柴崎岳のどちらかがCBの前をしっかりと埋め、サウジアラビアに得意の中央でのコンビネーションを許さなかったと同時に、外に追い出すような守備でクロスを上げざるを得ない状況にした。吉田を中心に最後まで集中力を切らなかった点も評価できる。

だが、それでもやはり、それにしても……と思わずにはいられない。サウジアラビアよりも強いイランや韓国と戦ったら、どうなってしまうのだろうかと。

その前に、準々決勝の相手は、ベトナムである。これまでに下したサウジアラビアやウズベキスタンと比べると、チーム力はやや落ちるかもしれない。だが、小気味良くボールを動かし、後方から次々と飛び出す勇敢なサッカーを志向しており、油断すれば足下をすくわれかねない。

加えて中2日での対戦となる。出場停止となる武藤はもちろん、何人かは休ませる必要があるだろう。2日間でプレスとビルドアップの修正を施せるのか、そして、どのようなメンバーを送り出すのか。指揮官のマネジメントに注目したい。

文=飯尾篤史

▶期間限定2ヶ月間無料トライアル実施中!サッカー観るならDAZNで。

DAZN2ヶ月無料

【DAZN関連記事】
DAZN(ダゾーン)を使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
DAZN(ダゾーン)に登録・視聴する方法とは?加入・契約の仕方をまとめてみた
DAZNの番組表は?サッカーの放送予定やスケジュールを紹介
DAZNでJリーグの放送を視聴する5つのメリットとは?
野球、F1、バスケも楽しみたい!DAZN×他スポーツ視聴の“トリセツ”はこちら ※提携サイト:Sporting Newsへ

Goal-live-scores
広告
0