「自分の職業を変えたくない」アンチェロッティ氏、伊代表監督就任を断った理由を告白

名将カルロ・アンチェロッティ氏は古巣ミランの公式チャンネルのインタビューで、イタリア代表監督のオファーを辞退した理由を明かした。

元バイエルン・ミュンヘン指揮官のカルロ・アンチェロッティ氏が7日、ミラン公式チャンネル『ミランTV』のインタビューに応じ、イタリア代表監督のオファーを辞退した理由を語った。

アンチェロッティ氏は先月、イタリアサッカー連盟（FIGC）の幹部らと2度目の接触をし、代表指揮官就任を打診されたが、固辞することを決断。バカンス先のカナダからFIGCへ断りの連絡を入れた。アンチェロッティ氏は自ら口を開き、この決断の理由を明かしている。自分の気持ちを優先した結果であったと強調する。

「辞退を決断した理由は、私はまだクラブの監督を続けたいからだ。自分の職業は変えたくない。難しい決断だったが、これが自分の気持ちだった」

アンチェロッティ氏が辞退したことで、ゼニトのロベルト・マンチーニ監督が次期イタリア代表監督の有力候補に挙げられている。チャンピオンズリーグで過去、3度にわたり頂点に立った名将は、マンチーニ氏に太鼓判を押した。

「代表監督として彼なら信頼できるはずだ。モチベーションが高く、素晴らしい監督だ。それに国際舞台での経験もある」

一方、今後の自身の去就については言葉を濁した。納得できるオファーが届くまで、辛抱強く待ち続ける方針を示している。

「今後、どうなるかは分からない。現段階において、指揮官として現場復帰できるあまりチャンスはないようなので、まだしばらく休養期間にあてても良い。私にとって問題ではないし、遅かれ早かれ何かしらオファーが届くだろう。イタリアで指揮を執ることにも障害はない」

現在、アンチェロッティ氏には、マウリツィオ・サッリの退任が濃厚とされているナポリが関心を示しているとされるが、今後の動向は注目されるところだ。