大迫復帰。アタッカー陣はベトナムの5バックを攻略し、攻撃を活性化できるか?/アジア杯プレビュー

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©Getty Images
24日、日本代表はAFCアジアカップ2019(UAE)準々決勝でベトナム代表と対戦する。

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UAEで開催中のAFCアジアカップ2019のベスト8が出そろった。2018年ロシア・ワールドカップ出場国のイラン、オーストラリア、韓国に加え、中国、カタール、UAE、そして日本が対戦するベトナムの8か国だ。

森保ジャパンは21日のラウンド16・サウジアラビア戦でボール支配率23・7%、シュート3本という大苦戦を強いられたが1-0で勝ち切った。8年ぶり5度目の頂点を目指し、24日の準々決勝・ベトナム戦を制して、さらに一歩前進したい。

■過密日程による布陣変更の可能性

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消耗度の高かったサウジ戦から中2日という過密日程から、森保一監督はメンバーの入れ替えを考えている様子。

「スタメンのことはお答えしにくいので、みなさんの予想でお願いします」と前日会見では言葉を濁したものの、まずは武藤嘉紀(ニューカッスル)が出場停止。すでにイエローカードを受けている酒井宏樹(マルセイユ)、南野拓実(ザルツブルク)、堂安律(フローニンゲン)らも先を見据えると使いづらい。準決勝にたどり着ければ累積警告もリセットされるため、あえて彼らを外して、フレッシュな選手を使うのではないか。

GKは今回も権田修一(サガン鳥栖)だろう。彼もまた警告を1枚受けているが、東口順昭(ガンバ大阪)が全体練習に合流したことから多少のリスクは冒せる。権田自身のパフォーマンスも悪くないため、ここはいい流れを踏襲すると見られる。

ディフェンスラインは難しい判断になるが、右サイドバックはグループステージ第3節・ウズベキスタン戦で切れ味鋭い攻撃参加を見せた室屋成(FC東京)の抜擢が濃厚だ。

センターバックはベトナムとの身長差とリスタートの重要性を考えると吉田麻也(サウサンプトン)と冨安健洋(シントトロイデン)のコンビがベスト。

左SBも相手キーマンであるグエン・クアン・ハイ(19番)の推進力を考えると長友佑都(ガラタサライ)の存在が不可欠になる。「彼はスピードがあるし、すごくいい選手。でも対策はかなりしっかりしてるんで」と不敵な笑みをのぞかせた32歳のベテランに連戦を乗り切ってもらうしかない。

■大迫が復帰する効果

ボランチに関しては、青山敏弘(サンフレッチェ広島)と塩谷司(アル・アイン)がウズベキスタン戦で光ったことから、指揮官は彼らをこの一戦で起用したかったはず。だが、青山が離脱し、塩谷も警告を1枚受けてしまった。となれば、ここまでイエローなしのファーストチョイスコンビである柴崎岳(ヘタフェ)と遠藤航(シント=トロイデン)を並べるのが無難だ。

「(柴崎とは)どっちが行くとか決め打ちせず、状況を見ながら1人が出て行って1人がカバーするようなお互いの関係性が良くなっている」と遠藤は前向きにコメントしていた。彼らの疲労度を見ながら、塩谷を途中から入れるのが最も効果的な起用法ではないか。塩谷は遠藤、柴崎と実戦でのプレー経験が皆無という懸念材料がある。

しかし、感覚の鋭い選手だけにいち早く良いバランスを見いだせる可能性は高い。強烈なミドル弾も持っており、リスタート時のヘディングシュートもある。その得点力は今の森保ジャパンにとって非常に重要だ。

攻撃陣はサウジアラビア戦から総入れ替えの公算が大。2列目は右から伊東純也(柏レイソル)、北川航也(清水エスパルス)、乾貴士(ベティス)か。トップ下に南野、左は原口元気(ハノーファー)という可能性もゼロではないが、できるだけ連戦は避けたほうが得策だ。

■パク・ハンソ監督率いる粘り強いベトナム

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そんな日本に立ちはだかるのが、2017年9月からベトナムを指揮する韓国人のパク・ハンソ監督だ。2002年日韓ワールドカップで韓国を4強へと導いたフース・ヒディング監督の右腕として働いた指揮官は、同国のA代表とU-23代表を兼務。2018年スズキカップ(東南アジア選手権)制覇など卓越した手腕を発揮している。今大会はグループD3位から決勝トーナメントに進み、ラウンド16ではヨルダン代表との熱戦をPK戦で勝ち抜いた。

そんなベトナムの基本布陣は5-4-1。手堅い守備をベースに最前線のグエン・コン・フォン(10番)、右サイドのグエン・クアン・ハイらが素早い攻めを仕掛けてくる。

「ベトナムは永遠に走れるんじゃないかっていうくらい走れる。2度追い3度追いを何の苦痛もなくやってくる。甘く見ていたら足元をすくわれる。明日は間違いなく苦戦しますよ」

長友は警戒心を募らせるが、ベトナムの術中にはまることだけは絶対に避けたい。日本が教訓にするべきなのが初戦・トルクメニスタン戦の前半。綺麗に中央を崩そうとして逆に相手の網にひっかかり、先制点を奪われた一戦だ。今回、そうならないためにもサイドを広く使って大胆にクロスを上げたり、遠目からのシュートを放つなどの割り切りが必要だ。

「先制点を取らせない、先制点を取る、そして流れをつかむというのが大事になる」とキャプテン・吉田も理想的なゲームプランを口にする。サウジ戦とは対照的な迫力ある出足で一気に攻め切るくらいのアグレッシブさを見せてほしい。

もう一つ、重要な得点源になるのがリスタート。サウジ戦でもCKから冨安の一撃で相手を沈めたように、高さで大きく上回る利点を有効に生かさなければならない。キッカー・柴崎が精度の高いボールが蹴ってくれれば、中には吉田、冨安、大迫ら長身選手たちがフリーになってくれるだろう。そのチャンスが何回訪れるか分からないが、早い段階で確実に仕留められればラクな試合展開に持ち込める。ここまで4試合連続の大苦戦という悪い流れを断ち切る意味でも、彼らにはしっかりと結果を出してほしい。

■VARがこの試合から導入

この試合からVAR(ビデオ・アシスタント・レフリー)が導入されるのも見逃せない点だ。これまではゴール裏に2人の追加審判を置く6人体制で裁かれてきたが、オマーン戦の長友のハンドのような誤審もあった。が、VARが採用されれば、ペナルティエリア内での反則は逃げようがない。ロシアW杯や各国リーグで経験している選手は問題ないだろうが、国内組はその基準に慣れていない。神経質になり過ぎるのも良くないが、少なからず注意は払う必要がある。その影響がどう出るか。そこも注目点になりそうだ。

いずれにせよ、大迫復帰という追い風を日本攻撃陣はどう生かすのか。それがベトナム戦の最重要テーマになる。絶対的1トップを軸に緩急をつけながら堅守を攻略し、確実にゴールを奪うという清々しい勝ち方で見る者を納得させてくれれることを祈りたい。

文=元川悦子

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