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【原博実の超現場日記2018/第14回】ブレない魂、最後は鹿島。柏は残り2試合あきらめるな!

■雨の中駆け付けた多くのサポーター

鹿島アントラーズがAFCチャンピオンズリーグ決勝に進出し、11月10日に第2戦をアウェイ・テヘランで戦うため、この試合は6日の火曜日に繰り上がった。

ホームの柏は、3日の前節で川崎フロンターレに0-3の完敗。ここまで勝ち点33の17位とJ2降格圏に沈んでいる。残り3試合、J1残留のためには是が非でも勝ち点3がほしい。

敗れた川崎F戦では3バック(守備時5バック)を採用したが、この試合は慣れている4バックで臨む。セントラルMFには中山雄太と手塚康平が並び、右のサイドハーフに伊東純也、左に江坂任。2トップはクリスティアーノと瀬川祐輔が組んだ。雨にもかかわらず、ホーム・三協フロンテア柏スタジアムにはたくさんのサポーターが駆け付けた。

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対する鹿島は、先週末のACL決勝第1戦ペルセポリス戦から先発メンバーを全員代えてきた。GK曽ヶ端準、DF 右から小田逸稀、犬飼智也、町田浩樹、安西幸輝。MF右から遠藤康、永木亮太、小笠原満男、山口一真。2トップに金森健志、久保田和音。鹿島サポーターもかなり多い。

ではハイライトをどうぞ。

雨中の一戦は、いきなり動く。6分、金森のゴールで鹿島が先制。

追う柏は中山、手塚から次第にボールが動き出し、リズムをつかんでいく。そして、9分と24分に瀬川の連続ゴール。これで柏がさらにリズムに乗るかと思っていたところ、そこは鹿島。27分、小笠原のCKから町田のヘディングで同点に追いついた。

鹿島はさすがの勝負強さだ。これだけメンバーが代わるとやはりなかなかいつものように主導権が握れない。金森と久保田の前線からの守備がなかなかハマらず、どうしてもボランチの小笠原、永木が前に引き出される。すると中央が空いてしまい、瀬川やクリスティアーノにボールが入る場面が多い。

遠藤、小笠原、永木が感じていることと、金森、久保田、山口の感覚にちょっとずつズレがある。そのためいつもの鹿島らしい安定した守備にならない。前半は2-2に終わったが、明らかに柏のペースだった。

後半も柏の時間帯が続いた。しかし61分、鹿島のルーキー山口(写真右)が勝ち越し点を挙げる。

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この得点場面を見てみると、柏のビルドアップ時のミスが起点となっている。鎌田が下がってきた伊東にタテパス。受けた伊東がリターンするも、ボールはフォローに入った中山ではなく、鹿島の金森に渡る。柏の両サイドバックが上がっているため、鹿島の右サイド遠藤は完全にフリー。金森からボールを受けた遠藤は落ち着いてループシュート。ボールはクロスバーに当たるも、山口が詰めて鹿島が逆転した。

追い付きたい柏は、山崎亮平、オルンガ、中川寛斗と攻撃的な選手を投入するも実らず。鹿島が見事な逆転勝ちを収めた。平日の火曜日に駆け付けた鹿島のサポーターも大喜びだった。

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■鹿島、この勢いをテヘランでも!

柏は今季、ACLに出場していた。決して悪くはなかったチームがなぜこんな状態になってしまったのだろうか。選手一人ひとりは頑張っている。でも、それが同じベクトルになっていない。そこが今の鹿島とは違う。今日の瀬川の2得点のように、素晴らしいゴールも生まれるのに簡単に失点してしまう。

15位・名古屋グランパスとは勝ち点4の差が開いた。たしかに苦しい状況だ。しかし残り2試合まだある。最後まであきらめるな、柏レイソル。サポーターのためにも、自分たちの誇りのためにも。残り2試合にすべてをぶつけてほしい。

試合後、ゴール裏のサポーターに挨拶に行く柏の選手たち。

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そしてさすがの勝負強さだった鹿島アントラーズ。若手が多く出場したこのメンバーでの勝ち点3は本当に大きい。多少チグハグでもリズムが悪くなっても、“鹿島魂”は少しもブレない。この勢いをテヘランでも!

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試合後、ランニングでコンディションを整える昌子源、山本脩斗、鈴木優磨ら。サポーターの声援の中。笑顔でランニングを行っていた。

10日、テヘランでのペルセポリス戦。激しく厳しい戦いになるのは間違いない。クラブ念願のACLタイトルを! 今の鹿島ならいけるはずだ。

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そして、平日雨の中にもかかわらず、観戦してくださった皆さんに感謝、感謝。

柏駅までの帰り道。雨はいつのまにか上がっていた。

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文=原 博実

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