■チケット完売。満員のスタジアム
博多駅から鳥栖駅に到着する。キックオフ2時間前だというのに、すでに駅のホームの向こうにはたくさんのサポーターが見える。
(C)J.LEAGUE 鳥栖駅のコインロッカーがポスターになっている。 (C)J.LEAGUE鳥栖駅を出て陸橋を渡ればすぐにべストアメニティスタジアムに到着する。この写真は橋の上から撮影した。
鳥栖は快晴。多くのサポーターが訪れている。そして、よく見ると海外メディアの取材陣も多い。
(C)J.LEAGUE試合前に前節・第30節終了時点での成績をおさらいしておこう。ホームのサガン鳥栖は勝ち点33、J1参入プレーオフ圏内の16位。V・ファーレン長崎は勝ち点29、18位の最下位。今日の試合を含めてリーグ戦は残り4試合だ。J1残留のため、両チームにとって大一番となる。まさに“バトルオブ九州”。激しい試合となるに違いない。
チケットは完売。ベストアメニティスタジアムは満員だ。
(C)J.LEAGUE長崎のサポーターもたくさん来ている。
(C)J.LEAGUE長崎から鳥栖は車で1時間20分くらい。長崎はベンチメンバー以外の選手も応援に来ている。それだけ重要な試合なのだ。
■試合はまさにバトルオブ九州
鳥栖の課題は明白で得点力不足にある。ここまで26得点とリーグ最少だ。その上、この長崎戦では、攻撃陣の金崎夢生、小野裕二、豊田陽平がケガで欠場。そのため、この日はフェルナンド・トーレスと趙東建の2トップでスタートした。AFC U-19選手権インドネシア2018から帰国したばかりの田川亨介はベンチスタート。
ではハイライトをどうぞ。
前半、鳥栖のセンターバック、ジョアン・オマリが不用意なバックパス。長崎の平松宗がそのボールを奪って抜け出し、決定的なチャンスを迎える。1対1となった鳥栖GK権田修一が体を張って止めたが、その際に平松の足が権田の唇に接触、権田は出血する。
鳥栖は高橋秀人がうまくバランスを取りながら、チャンスには得点を狙いに攻め上がる。前半のアディショナルタイム、長崎の決定機。左サイド翁長聖のクロスにファンマが頭で合わせたシュートは枠内、これを権田が右手一本ではじき出す。権田の気迫溢れるプレーが続く。
待望の得点は60分。
フェルナンド・トーレスから右サイド福田晃斗へ展開。福田のクロスに対して趙東建がニアで体を投げ出しながらヘディング。長崎GK 増田卓也が一度は防ぐも、はじいたボールに原川力が体ごと押し込む。この瞬間、防ぎに出た増田の足が原川の顔にあたり、原川は得点後そのままうずくまる。
長崎も残留のためには勝ち点3が必要だ。
失点直後の61分、高木監督はけが明けの鈴木武蔵、そして中村慶太を投入。中村は強烈なシュートを何度も放つが、権田のファインセーブで得点ならず――まさにバトルオブ九州。長崎も最後まであきらめずに戦い切った。
試合後、決勝ゴールの原川力と。
そして、この日大活躍の権田と。唇はかなり腫れていた。でも笑顔だ。そして冷静だった。権田はどこか蹴られたくらいのほうが力が抜けて、良いのかもしれない。
(C)J.LEAGUE鳥栖にとっては、大きな勝ち点3となった。この結果、J1残留圏の15位に浮上。一方、長崎は18位で15位の鳥栖とは勝ち点が7開いた。試合終了後、ホーム・満員のベストアメニティスタジアムは喜びにあふれていた。そして負けた長崎のメンバーにも温かい拍手が送られた。
頑張れ!鳥栖
頑張れ!長崎
残り3試合、悔いのない戦いを。
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文=原 博実
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