ローマのチェコ代表FWパトリック・シックが、過去にドルトムントへ移籍する可能性があったことを明かした。
シックは母国チェコメディア『Hattrick』のインタビューで、次のように語っている。
「2017年の夏はユヴェントスに移籍する直前だった。だけどメディカルチェックに問題が浮上し、他の話も進展して、結局ローマへと移籍することになったんだ」
「そのときにドルトムントからもオファーをもらっていた。そのときにもらった複数の打診について、とても感謝している。だけど、その時はイタリアから出たくないと思っていたから、実現しなかったんだ」
1996年生まれ、現在22歳のシックはスパルタ・プラハ育ちで、ボヘミアンズを経て16-17シーズンはサンプドリアでプレー。2017年夏にはクラブ幹部でもある同胞の先輩パヴェル・ネドヴェド氏の推薦もあり、ユヴェントスへの移籍合意間近となっていたが実現せず、結果的にローマへ移籍。17-18シーズンはリーグ戦2ゴールの成績に終わり、その後も本領を発揮しているとは言い難い状況だ。
ドルトムントはここ2年間でFWの入れ替わりが激しく、17-18シーズンには冬の移籍市場でピエール・エメリク・オーバメヤンを手放した。代案としてミヒー・バチュアイをレンタルで獲得したものの、完全移籍での買い取りができず。今季はスペインからやってきたパコ・アルカセルがリーグ戦3試合6ゴールと爆発力を見せ、ドルトムントは早速期限付き移籍から完全移籍でのオプション行使に向けて動いているとされる。
ここまでローマでは結果を残すことができていないFWシック。ドルトムントへの移籍話は実現しなかったが、チェコの英雄トマシュ・ロシツキがプレーしていたクラブということもあり、チェコのサッカーファンの間では「もしシックがドルトムントでプレーしていたら、成功していたかもしれない」と話題になっている。
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