マインツは29日、リヨンからFWジャン=フィリップ・マテタを4年契約で獲得したことを発表した。新たに加わったアタッカーは今夏の移籍希望を示唆してきた日本代表FW武藤嘉紀の代役と見られる。
現在21歳で192cmと長身のマテタは2016年夏にリヨンに加入し、2017-18シーズンはフランス2部のル・アーヴルにレンタルでプレー。公式戦37試合に出場し、19ゴールの記録を残した元U-19フランス代表だが、リヨンに戻らず完全移籍でマインツに渡ることを選んだ。
ロウヴェン・シュレーダーSD(スポーツディレクター)はクラブの公式ウェブサイトで、マテタを「トップタレントだ」と歓迎。「フランス2部で、高いレベルでもコンスタントにゴールを決めることを証明した。我々は彼のフィジカルやプレースタイルに説得された」と話している。
選手は「サンドロ・シュワルツ(監督)やロウヴェン・シュレーダーとの話で、マインツ、そしてクラブが歩む道の魅力が伝わった。それにブンデスリーガは最高のリーグのひとつで、スタジアムも満員だし、雰囲気が素晴らしい」と新天地でのプレーを楽しみにしているようだ。
なおリヨンの発表によれば、移籍金800万+200万ユーロのボーナス(約10億+2億6000万円)。マインツは同選手に対し、ジョン・コルドバを獲得した際、グラナダに支払ったクラブレコードの移籍金650万ユーロ(約8億3000万円)を更新することになった。
一方、プレミアリーグへの移籍を視野に入れる武藤だが、ロシア・ワールドカップ(W杯)では28日のポーランド戦で初めて出場。所属クラブが代役を確保したなか、他のクラブからの関心を引き付けることができるのだろうか。

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