ローマのMFダニエレ・デ・ロッシにとって、今は決して幸せな時期とは言えないかもしれない。ローマがチームの主将をまさに必要としている時、深刻なケガと向き合うことを余儀なくされてしまった。イタリア人MFは『DAZN(ダゾーン)』のインタビューに応じ、現在の心境を語ってくれた。
■キャリアの終盤、チームから離れるつらさ
Getty Images昨年の10月以来、ピッチから距離を置く現在、デ・ロッシは自身のキャリアを冷静に総括する。
「これまでセリエAで出場してきた試合のうち、半数にでも出られると聞いたら、子供の頃の僕なら何としてでもサインにこぎつけただろうね。僕は恵まれているよ。大好きな街で、大好きな人たちと一緒に、大好きな仕事をしてきた。崖下を見るのはつらいよ。終わりは近いだろうし、その上、今は負傷中の身であるからね。チームから離れるということの意味を肌で感じたよ。この仕事から完全に引退してしまったら、きっとつらい思いをするだろう。それがあと6カ月先なのか、それとも1年後、いや3年後なのか、いずれにせよ、キャリアの終盤に差しかかったことは確かだ」
ジャッロロッシのMFは10月末に負傷して以降、長らく戦線から離脱しており、厳しい現状を語った。
「僕のキャリアにおいて最悪のケガだ。深刻なダメージを負い、軟骨のトラブルを抱えている。35歳という年齢でまた折れてしまったら、さらに深刻なことになる。ランニングを再開し、ボールも触り始めたが回復はまだだ。時間が掛かるだろう」
■チャンピオンズリーグでの幸運と苦い記憶
Getty続いてデ・ロッシは現在のトップチームを分析したほか、夏の移籍市場で売却された選手についても語った。
「新しく入って来た選手は強く、チームは強い。ただ間違いだったのは、チームを離れた選手のことを話題にしすぎたことだと思う。今でも移籍してしまった選手のことは残念に思うが、もっと自然な形で受け入れられるようにするべきだったと思う。個人の能力に関しては向上しているし、うまく全体に溶け込んでいる」
スイス・ニヨンで行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦の抽選会において、ローマは幸運に恵まれた(ポルトと対戦)と言える。ローマMFは過去の大会での苦い記憶をたどる。
「あれは夢の始まりであり、僕のキャリアにおける黒歴史でもあった。2年前の試合で僕は退場処分を受けた。ただでさえ難しい試合だったが、レッドカードを受けたことで、チームはハンデを負ってしまった。これまで心の奥でその責任を強く感じてきたが、今でもその重荷を背負っている。今シーズン、ヨーロッパのベスト8に勝ち上がるためには、あと1チームを倒さなければならない」
■将来は父親と同じく指導者に
Getty Imagesローマの主将デ・ロッシは将来、父アルベルト・デ・ロッシ(ローマ下部組織の指揮官)の背中を追って指導者の道を目指すつもりだ。
「監督になるという夢がある。監督としてやらなければならない仕事を全部考えてみた。その中で最も自分がしり込みしてしまいそうなのは、1週間に100回もインタビューを受けなければならないことだろう。『監督の仕事は素晴らしい』と父は言うが、大変な仕事だよ(笑)。彼は(ジョゼップ)グアルディオラや(アリゴ)サッキ、(ジョゼ)モウリーニョのようになろうという野心は持ったことがなかったからこそ、マエストロだと思う。学べることはたくさんあるし、毎日、どのように仕事に向き合っているかも観察できる。自分にその能力があるかどうかは分からないが、足を運び、勉強を重ねて学んでいきたい」
インタビュー・文=Goalイタリア編集部
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