カリスマ実況者・下田恒幸氏にとってのCLとは…自身の実況スタイルは「ダビド・シルバ」その理由は?/インタビュー前編

(C)Goal

チャンピオンズリーグ(CL)の決勝ラウンド16がいよいよ、12日から開催される。『Goal』ではCLの再開を前に、実際に『DAZN(ダゾーン)』でラウンド16を担当する実況者、下田恒幸氏へのインタビューを実施した。

インターネットでのスポーツ中継が大きな広がりを見せ、スマートフォンでも手軽に海外サッカーが視聴できる時代。そんな中でも、中継に彩りを加え、そして欠かすことができないのが実況者の存在だ。『Goal』では、CLのみならず明治安田生命Jリーグやブンデスリーガ、セリエAなど様々なコンペティションを担当する下田恒幸氏に話を聞いた。

実況者として圧倒的な知識量を誇ることで評判の下田氏。現在は年間、150試合前後のサッカー実況を担当している。明瞭な声でその場にいるような臨場感を視聴者に届ける“カリスマ実況者”が語るCLとは――。前編ではCLの魅力を語った様子をお届けする。

インタビュー=音堂泰博(Goal編集部)

■CLは“華”がある大会

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――様々な大会を実況されてますが、ご自身にとってCLとはどのような大会ですか?

「まず、“華”がある大会ということです。Jリーグ、リーガ・エスパニョーラ、セリエA、ブンデスリーガ、プレミアリーグだけではなく、ワールドカップとEUROを含め、多くのコンペティションがある中で、この大会が一番レベルが高いと思います。代表チームとは違って継続したチームづくりをしているクラブチームの中でも、最も力のあるチームしか上位に残れない。サッカー界におけるトップ・オブ・トップの大会です」

――多くの選手がCLのタイトルへの強いこだわりを口にしますし、そしてファンにとっても非常に熱狂する大会ですよね。

「多くの選手にとって、一番獲りたいタイトルがCLだと思います。選手を見ている中でも、大会に臨む選手が出す〝気〟、言い換えれば“オーラ”になりますけど、他の試合とは違うように見えます。あとは、あのアンセムですよね。内田篤人選手も『テレビで聞いても鳥肌もののアンセムを芝生の上で、しかもスタジアムの臨場感の中で聞くと特別な気持ちになる』と言っていましたが、選手だけでなく、解説でも昂るという方はいらっしゃいますね」

――初めて担当したCLの試合を覚えていますか? 当時の心境は?

「2006-07シーズンのオリンピアコスvsバレンシアだったと思います。バレンシアにはダビド・ビジャや若いころのダビド・シルバがいました。当時の僕は、今ほど欧州サッカーを俯瞰して理解していた訳ではないので、CLが凄いということはわかっていても、じゃあどう凄いかというのは、今ほどわかってはいなかったですね。オリンピアコスの情報は少なく、バレンシアもリーガをそれほど見ていたわけではなかったので、とにかく必死で調べましたよ(笑)」

■自身のスタイルはダビド・シルバ

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――非常に臨場感のある実況で評判の下田さんですが、CLに出場する選手で自身の実況スタイルを例えることはできますか?

「確かにアナウンサーを選手に例える、というのは可能ですね(笑)。まず、アナウンサーの仕事をポジションで考えると中盤かなと思います。僕の場合は言葉数も多いし、喋りのリズムで勝負していますので、そういう点では若干、ウイングっぽいとは思いますが。ただ、実況の仕事というのは、自分が主役になってはいけません。まず、起こっている事象が主役。そこに解説者の方もいますので、その方たちが話していることを活かすという大きな役目があります。僕たちはあくまで操る側で、アタッカーではないです」

「具体的に選手でということなら、僭越ですけどダビド・シルバかなぁ。シルバは試合のリズムを作ることが出来て、最後の崩しの局面でゴールやアシスト以外でも良い仕事をします。もちろんゴールも奪いますし、しっかりと崩しにも関わることができる。そういう意味で、“こうなっていきたい”という理想も込めてシルバかな(笑)」

――CLラウンド16は好カードが揃っています。組み合わせ抽選後の率直な感想は?

「ここまで残ってほしいなと思っていたクラブが残っていますし、どの組み合わせでも面白いカードが揃うとは感じていました。今回はネームバリュー、話題度で見ても、残ってほしいクラブが残りましたよね。本当に楽しみですよ」

――ラウンド16とグループステージの決定的な違いはどこにありますか?

「まずは6試合トータルで決めるグループステージから、2試合で勝ち抜けを決めることに変わるということですよね。試合の重みが大きく異なります。その決勝ラウンドの中でも、このラウンド16は個人的に特に面白いと思うし、過去にも名勝負が多いです」

「なぜかと言われれば、例えば決勝や準決勝だと“負けたら終わり”です。もちろん、それはラウンド16でもそうですが、もし勝ち上がっても優勝まではあと5試合ありますからね。上に行けば行くほど慎重になりやすい。逆にリスクを冒すことができるラウンド16はそれぞれのチームが特長を出しやすいので面白い試合が多いんだと思います。」

――これまでCLを見ていなかったサッカーファンにお勧めの観戦法はありますか?

「単純に、“本当にサッカーがうまい選手”しかいない大会です。その中でもトップクラスに“うまい選手”がたくさんいるのが決勝ラウンドです。普段はしっかり解説されないとわからないとしても、決勝ラウンドだとそういう場面がたくさんあるので、単純にわかりやすく凄さを感じることができるはずです。“うまい”とか“凄い”とか、すごく曖昧な言葉になりますが、そういうところから楽しむのが良いと思います」

「最近は戦術なんかも非常に複雑化しています。ただいきなり、〝4-4-2がどうだ”とか、“何番目のレーンの使い方がどうだ”みたいな難しい話から入る人はいない訳で、みんな“メッシすげーな”から入ると思うんです。それでいいんです。“うまい”とか“速い”とか、“このゴール凄い”とか、そういうところをシンプルに見るのが一番です。個人を見てもトップ・オブ・トップしかいませんから、大丈夫です。今はDAZNで手軽に見ることができるし、解説の方もそういうところをしっかり拾ってくださる方が多いので、楽しめますよ」

【下田恒幸氏 CL担当試合】
▽2月20日(水)5:00~CLラウンド16ファーストレグ
リヴァプール vs バイエルン・ミュンヘン
実況:下田恒幸 解説:戸田和幸

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