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2019-04-05-james-kimmich

「一強」打破か、王者が貫禄見せるのか…今季の命運分ける“デア・クラシカー”の行方

■過去3シーズンに大敗を喫した“鬼門”の突破なるか

通算120回目、ブンデスリーガでは記念すべき100試合目となる“デア・クラシカー”が近づいてきた。キックオフは日本時間4月7日1時30分。勝ち点2差で首位に立つドルトムントが、バイエルンの本拠地アリアンツ・アレーナに乗り込む。前回の対戦は第11節で、ドルトムントが3-2の逆転勝利を収めた。

過去3シーズンのドルトムントは、絶対王者のホームスタジアムで大敗を喫している。16-17シーズンのDFBポカール準決勝こそ3-2で勝利したものの、15-16シーズンは1-5、16-17シーズンは1-4、17-18シーズンは0-6とリーグ戦では目を覆わんばかりの惨状だ。この“鬼門”を勝利という形で突破しないかぎり、11-12シーズン以来7年ぶりとなる覇権奪還の現実味はまだ帯びない。

ただ、勢いはアウェーチームにあるだろう。前節のヴォルフスブルク戦でアディショナルタイムに2点を奪う劇的な勝利を挙げ、バイエルンに明け渡していた首位の座を奪還。この一戦を落とせば、残り6試合で勝ち点5差という厳しい状況に追い込まれる王者より、いくぶんリラックスして大一番に臨めるのも大きい。

実際、ドルトムントに気負いはない。マリオ・ゲッツェはブンデスリーガ公式サイトで「重要な試合になるが、(優勝を)決定づける試合にはならない。残り7試合すべてが大切だ」と一戦一戦に集中する構えを崩さず、ルシアン・ファーヴル監督も記者会見で「勝っても負けても、引き分けでも、何かが決まるわけではない」と平常心を保っている。

■バイエルン指揮官が挙げるカギは「守備の立て直し」

Mats Hummels FC Bayern FC HeidenheimGetty

一方のバイエルンは、是が非でも悪い流れを断ち切らなければならない。前節のフライブルク戦は立ち上がりの集中力不足に加え、詰めの甘さから1-1のドロー。4月3日のDFBポカール準決勝、ハイデンハイム戦では5-4と守備が崩壊した。開始早々にCBニクラス・ジューレが退場したとはいえ、相手は明らかに力の劣る2部クラブだ。ニコ・コバチ監督は“デア・クラシカー”に向けた記者会見で「フランスが世界王者になれたのは、ディフェンスもまた良かったからだ。個としてもチームとしても良い守備を取り戻さないと」と口にしている。

その守備を立て直したいコバチ監督が、ハイデンハイム戦と同じ攻撃的な布陣(チアゴをアンカーに、レオン・ゴレツカとハメス・ロドリゲスが中盤の逆三角形を作る4-1-4-1)で臨む可能性は低いだろう。ボール支配率や攻撃意識は高まるかもしれないが、カウンターへの対応に大きな不安を残す。リスクマネジメントに長けるだけでなく、守備の激しさも持つハビ・マルティネスを起用し、中盤のインテンシティーを確保するはずだ。

両チームに共通するのは故障者が少なくないこと。ドルトムントは左SBのハキミとアブドゥ・ディアロ、ウイングのクリスチャン・プリシッチ、前線のマルチロールであるマキシミリアン・フィリップが負傷離脱中で、トレーニングに復帰したての右SBウカシュ・ピシュチェクと腕を痛めているFWパコ・アルカセルの出場がはっきりしていない。一方のバイエルンは内転筋に違和感のあったハメス、体調不良を訴えていたロベルト・レヴァンドフスキが快復したものの、ウイングのアリエン・ロッベンとアルフォンソ・デイビス、インサイドハーフのコランタン・トリッソが間に合わず、負傷明けのマヌエル・ノイアーとダヴィド・アラバはコンディションに一抹の不安がある。

■ドルトムントが最も警戒すべきはセットプレー

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主導権争いに大きな影響を及ぼすのは、中盤センターの攻防だろう。ドルトムントはアクセル・ヴィツェルとトーマス・ディレイニーの両ボランチがハメスを、バイエルンはアンカーのJ・マルティネスがマルコ・ロイスを封じにかかるはずだ。両軍のトップ下がいかに厳しいマークを剥がしてチャンスメイクするか。周囲のサポートも肝心だが、実力伯仲のチームによる一戦では得てしてロイスやハメスのような圧倒的な個の力が物を言う。

それはジェイドン・サンチョやセルジュ・ニャブリ、キングスレイ・コマンら独力で違いを作り出せる両チームのウインガーにも当てはまるし、ブンデスリーガ通算200ゴールに王手をかけているバイエルンの主砲レヴァンドフスキを含め、ゲームを動かしそうな主役候補は少なくない。ただ、攻撃の切り札が多いのは王者バイエルンの方だ。アルカセルが欠場となれば、ドルトムントの持つアタッカーのカードはロイス、サンチョ、ゲッツェ、ヤコブ・ブルン・ラーセンの4枚のみとなる。

もちろん、セットプレーも勝負の行方を左右するファクターになり得る。ドルトムントはロイス(もしくはアルカセル)の直接FKがあり、バイエルンはハメスかレヴァンドフスキの直接FKに加え、ヨシュア・キミッヒとハメスがキッカーを務めるCKのクオリティも高い。純粋な高さ勝負ではバイエルンに分がある。ドルトムントにとっては最も警戒しなければならないポイントの1つだろう。

はたしてドルトムントが「一強」の歴史を塗り替えるための大きな一勝を挙げるのか、バイエルンが王者の貫禄を見せつけるのか。コヴァチ監督は「ミスを減らした方が勝つだろう」と予測する。ともにチャンピオンズリーグのラウンド16で敗退したことから、ブンデスリーガのレベル低下を危惧する向きもあるが、そうした不安をかき消すようなハイレベルな攻防に期待したい。

文=遠藤孝輔(サッカージャーナリスト)

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