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磐田・名波監督、怒涛の追い上げを見せた鹿島の強さに脱帽「我々も目標にしなければ」

明治安田生命J1リーグがW杯に伴う2カ月の中断を経て18日に再開。ジュビロ磐田はホームで鹿島アントラーズと3-3で引き分けた。名波浩監督が激戦を振り返った。

磐田は17分に上原力也が先制点を奪ったものの、前半のうちに追いつかれて後半へ。69分に安部裕葵に華麗なループシュートを決められ一時逆転を許してしまう。しかし、そこから山田大記と川又堅碁のゴールで勝ち越しに成功。

このまま1点をリードして終わるかと思われたが、49回目の伝統の戦いは一筋縄で行かず。驚異の追い上げを見せた鹿島が土居聖真の土壇場ゴールで同点に。計6ゴールが決まる乱打戦は痛み分けでタイムアップの笛を迎えた。

試合後、名波監督は「3-2になってから時間を使いたい、作りたいシーンがインサイドで1回しかなかった」ことを悔やみつつ「ちょっとゲームコントロールができなかった。アントラーズが良い時にやるゴールシーンが見れた。非常に美しかったと思いますし、我々もあれを目標としてやっていかなければいけない。そこがやっぱりアントラーズの上手さ、強さだと思う」と宿敵の追い上げを称賛した。

「新しいことにトライして、トレーニングマッチも含めて4試合目だった」と、天皇杯のレノファ山口FC戦で試した3-1-5-1の新システムをリーグ戦でも採用。後半のある程度まで我慢して「いつもやっていた3-4-3に戻して、相手のサイドは高い位置で取れないような状況を作り出すこと」を作戦に練り込んでいたことを明かした名波監督。とはいえ、「チームに前の推進力を生み出してくれた30分だったんじゃないかなというふうに思っています」と、勝ち点1にも一定の満足感を示した。

「ともあれ、この暑い中でお客さんがたくさん入ってくれて、点の取り合いという派手なゲームを、中断明けのファーストゲームでできたことはプラスに捉えている」とし、「次の(北海道コンサドーレ)札幌、それから(サガン)鳥栖と、遠いアウェイが2連戦続きますけど、アウェイでもう少しリラックスしながら前の選択を増やして相手の脅威、それからひっくり返すような回数を増やしていければと思う」と前を向いていた。

磐田は次戦、22日にアウェイで札幌と対戦する。

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